トリフローラ ~華やかなるギルドの受付嬢~
異世界ファンタジー
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内政・領地経営
日常ミステリアスシリアス
『トリフローラ ~華やかなるギルドの受付嬢~ 』裃左右 /著
講評
キビキビ姉後肌×ふんわりおっとり×理詰めきっちりかっちり系の3人のお姉さん見たさにギルド登録待ったなしです!
最初の3話を各個人の掘り下げに使うのが非常に上手い構成です。加えて実際に起きる事件にも彼女たちがしっかり関わりながら、ギルドマスター主体の団体であることが分かります。文句なしの「受付嬢」たちです。
ギルドの魅力的な受付嬢は、魔王直属のリストラ官でした。
異世界ファンタジー
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内政・領地経営
#ネオ書きコン1#ネオ書きコン2
『ギルドの魅力的な受付嬢は、魔王直属のリストラ官でした。』乾為天女 /著
講評
魔物討伐で「人格に問題のある敵」とは……。魔物に個性がある世界観がコメディ要素としてよく機能しています。
可憐な見た目なのに内心毒づきながらリストラ対象をズバズバっとさばいていくサマンサの敏腕具合も非常に魅力的です! カウンターの中から冒険者も魔物もコロコロ転がす有能受付嬢! ぜひ長編化をご検討ください。
レイチェルはなんでも知っている
異世界ファンタジー
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冒険・バトル
泣ける王道シリアス
『レイチェルはなんでも知っている』はじめアキラ /著
講評
喋ったぁぁぁぁ! 猫に関しては「喋らすな」「二足歩行させるな」という人も多いですが和歌山電鉄のたま駅長みたいでギルドの収益にも貢献してくれそうな感じです。
ダン自身の成長もしっかり描写されているので主人公2人のキャラがきちんと立っていて文句なしです。受付嬢らしく「いろいろ詳しい」のもありしっかり信頼できる素敵な看板猫……じゃなくて受付嬢ですね。
冒険者ギルドのクレーム対応係さん
異世界ファンタジー
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冒険・バトル
西洋風現地主人公美少女
『冒険者ギルドのクレーム対応係さん』あげあげぱん /著
講評
ロジカルに話すスルーカの、ジト目が容易に想像できますね。ばっさばっさ切り捨てていくのに、たまにちょっと可愛いという「受付嬢×スカッと×ちょっとほのぼの」の空気感を一つにまとめていて非常に読みごたえがあります。
1万字に必要な情報がぎゅっとまとまっていて短編としての完成度が非常に高い作品です。
誰もが目を奪われていく完璧で究極の受付嬢
異世界ファンタジー
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冒険・バトル
転移プチコン01・受付嬢
『誰もが目を奪われていく完璧で究極の受付嬢 』はの /著
講評
濃いめの「ファンタジー」を匂わせる非常に魅力的な書き出しが印象的……なのですがこれはずるい。確かに「完璧で究極」に違いありません。
可愛くて倒れてしまう人が続出するのも頷けます。弊社にも来て欲しいです。叫ぶ冒険者、ストーブと比較して負けてしまうドラゴンなど全体のコメディのバランスが非常に優秀でぜひ長編で読みたいと思いました。
真面目過ぎるギルドの受付嬢がイメチェンしたい話
異世界ファンタジー
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スローライフ
プチコン01・受付嬢受付嬢プチコン01
『真面目過ぎるギルドの受付嬢がイメチェンしたい話』茜カナコ /著
講評
四角四面の真面目キャラは個性も愛嬌も抜群なのですが「使いづらい」という難点があります。ララはその良い部分をしっかり引き出されたとても良いキャラクターです。
異世界モノだと真面目ちゃんはバカを見ることが多いのですが、一生懸命にしっかりやっているララの好感度が非常に高く、また努力が実を結ぶ過程が短い中でよくまとまっています。
「その追放、本当に正しいですか?」
異世界ファンタジー
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スローライフ
コメディ日常シリアス
『「その追放、本当に正しいですか?」』NIWA /著
講評
「いせファンにおけるパーティ追放の裏側」に対する支援描写が豊富でまさに手助けをしてくれるギルドとしての表現にピッタリです!
エリーナが強いことにも理由があって、なぜギルドにいるのかがわかりやすく書かれていていいですね。非常にレベルが高いバランス型ですが、欲を言うともう一歩尖ったものが欲しいです。キャラ設定かエピソードの味付け濃いめを意識してみてください。
全体講評
第1回テーマ短編プチコンテストにご参加いただきありがとうございました。
初回にも関わらずたくさんのご応募をいただき、その中から7作品を選出させていただきました。おめでとうございます!
今回のテーマでは「いかにキャラクターに読者を惹き付けられるか」を軸に審査をさせていただきました。
「受付嬢」を主役・語り部とした作品が多く、特に「実はS級の腕前で、モンスターとも余裕で戦える」という設定が目立った印象です。どの作品も可愛い女の子を書きたい! コメディ要素で読者を笑わせたい! という意欲を感じました。気になったのは下記の2点です。
①自分が戦える・強い受付嬢
二面性を持たせるという意味では有効な書き方なのですが、誰しもが真っ先に思いつく設定でもあるため作家の文章のクセや、キャラクターの詳細な設定で差別化をしないと埋もれてしまいやすいというデメリットもあります。想像通りの作品は安心して読めるのが強みですが、やはり物足りない印象になってしまうのでなぜ強いのか、強いことでどういう展開が起きるのか、望んだ強さなのか、などで作品への独自のトッピングを意識してほしいなと思います。
②しっかりサポート役の受付嬢
キャラクター設定はガッツリだったけれど文字数が物足りない、終わり方が駆け足になってしまっている作品も見られました。文字数に余裕がある作品は細かな肉付けをすることでキャラクターへの解像度がグッと高まります。1,000文字程度でいいので読者の共感やツッコミを煽るような文章を加筆してみてください。
プチコンでは今後も個性的なテーマでみなさんの創作支援を行ってまいります。みなさんで流行ジャンル以外の作品も盛り上げていきましょう!
ネオページ編集部