【結果発表】第8回「宇宙一〇〇な小説!・・・たぶん!ホラー編」ベストレビュー特集ネオページ編集部|2025年07月14日

「宇宙一〇〇な小説!・・・たぶん!」レビュー募集企画に、たくさんの素敵なレビュー投稿をありがとうございます!

第8回のテーマ「ホラー編」に沿った作品に寄せられたレビューの中から、運営チームが特に魅力的だと感じてピックアップした8件をご紹介します!


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実話怪談系で、なおかつ読みやすいものが特に好きなのでこちらの作品は私にとってベストです。  作者の取材、またはネタ提供という形で進むのはまさに実話怪談らしい。 文体も読みやすく、過剰に恐怖を煽り立てるわけではないので寝る前に読んでも嫌な感じがしません。 けれど、決して怖くないわけじゃない! 1話の「心霊本の編集作業中に起きた怪異」は「こうしたジャンルを舐めて扱うのはいけないよね」と思いましたし、 「パチンコ屋に棲みつく悪霊」は想像としての恐怖はなくてもゾワリとしました。  あまりホラーが得意ではない。ホラーは好きだけど恐怖を煽り立てるような作品は苦手。好きだけどビビりという方に読んでもらいたい作品です。 短話完結型なのもいいですよ。 これから暑くなる季節ですし、程よいホラーで涼しい夜を過ごしませんか?  

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作者が体験したり取材した「実話怪談集」 作者が体験したり取材した「実話怪談集」 ホラー | 怪談 ひらやまけんじ 12.5万字 不思議実話怪談幽霊 ブックマークブックマーク 読む



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連載中に一度レビューを投稿しましたが、宇宙一推したいホラーとして是非推薦すべく、第1部 臥竜転生編完結を踏まえて渾身の推し愛を再レビューに賭けます!  本作はホラーなので、神や幽霊の登場シーンはおどろおどろしくて戦闘シーンにも迫力がありますが、この作品の魅力はそれだけではありません。気弱で自己評価の低い陰キャな少年春馬が胸に秘める目的のために闘いに身を投じ、強くなっていく成長物語でもあります。時々見せる彼の凄みは普段とのギャップを感じられて怖いぐらいです。どれが彼の本当の姿なのか、それとも両方の性格が溶け合うのか、続きで彼の姿を見るのが楽しみです。  それに恋愛小説好きの私としては、ファンタジー的なオカルト要素の中に青春っぽい恋模様が上手く挟まれているのもたまりません。春馬を幽霊との戦闘仲間DMH(デッドマンズハンド)に引き込んだ小夜や春馬自身の微妙な恋心が巧みに描写されています。春馬が呼べば出てきて助けてくれる禍津姫(まがつひめ)は妖艶さには男性諸君でなくともくらっときます。春馬、小夜、禍津姫の関係がどうなるのかも注目です。  第1部 臥竜転生編の最後の最後で気になる人物が出てきました。これがどう第2部に繋がっていくのか、続きが楽しみです。  

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Dead Man's Hand ー臥龍転生編ー Dead Man's Hand ー臥龍転生編ー ホラー | 都市伝説 綾野智仁 14万字 恋愛あやかし青春 ブックマークブックマーク 読む


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見たことのないものを見たい。  行ったことのない場所に行きたい。  物語を読む根源的な動機かと思います。そしてそれは、ホラーというジャンルと強く結びついている。  この物語の舞台は1945年8月。  日本という国がどん底にあるなかで、潜水特攻兵『伏龍』の生き残りである主人公は、海軍が研究していたとある秘密に接近していく。  使命感や義務感などは無く、ただ瀬戸内海の一部にぽっかりと口を開けた深淵に引き寄せられていく。まるで、超越的な何かの呼び声に誘われるかのように。  特攻、原爆、敗戦。 全てを失った青年を待ち受けるものとは何か。  見たくない、けれど否応なく引き寄せられる。それが恐怖の、そして物語の本質だから。  あなたも、群青の波の下にあるものを一緒に見に行きませんか?

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深淵の釣人 深淵の釣人 ホラー | 怪談 早川隆 10.8万字 クトゥルフラブクラフトインスマウス ブックマークブックマーク 読む



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部屋を出て行く誰かから、部屋にやってくるであろう誰かに宛てての手紙です。 部屋を出て行く誰かが書き綴った手紙が、 読み進めるほどに常識からズレていきます。 この部屋は物語の読み手である私たちの常識でははかれないところ。 物語の常識と私たちの常識は何かしら決定的にずれていて、 部屋を出て行く誰かがどのような存在か、 理解できないまま、手紙は終わり、 ズレたままの空恐ろしさが残ります。  このズレが何とも言えず面白いです。 楽しませていただきました。

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初めまして。次に来たあなた。 初めまして。次に来たあなた。 ホラー | ホラーコレクション 東雲飛鶴 4,760字 手紙 ブックマークブックマーク 読む



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私が勝手に「ホラー界の巨匠」と呼んでいるミスミ先生の新作です。 途中までですが、田舎の嫌なじっとり感と、自分だけが素材感を感じちゃうような雰囲気が最高に気持ち悪いです。 先生らしい「辺境の村」までの交通の方法とか、叢に入ると足を切っちゃうとか、そういうリアリティも伏線なんじゃないかとか、色々考えちゃいます。 でもそこで登場する美形兄弟……表紙を見てみると「彼らか!」という気持ちになって、たまりません。 タイトルがトウさんの顔にかぶってる意味とか、この先生なら絶対意味ある!と妄想するとそれだけで楽しいです。  さかさまさまとか、普通かと思ったらいきなりぶっ壊れる日常とか…… 契約連載もありますが、こっちのホラーも読んでみて欲しい!という気持ちでいっぱいです。 因習村、ボーイ・ミーツ・ガール、呪い、謎の儀式なんかが刺さる人は絶対に刺さると思います!  男の人なのにさかさまさまの「花嫁」なところとか、裏盆とか、気になる言葉がいっぱい。 先生のお言葉では4万文字程度の作品らしいので、続きが執筆されるのを心待ちにしています!

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さかさまさま さかさまさま ホラー | 怪談 ミスミシン 2.7万字 祟り・呪い因習村田舎ホラー ブックマークブックマーク 読む


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冒頭4話でぐいっと引き込まれる魅力がある作品です。 呪物の蒐集をしている主人公が引っ越しをする所から、ストーリーは始まります。 あらすじから読んでいると、はて主人公はどのようにしてあらすじのような生活を……?と思うのですが、 4話まで読んでみると、じわじわと「あぁ……」という気持ちになっていきます。 冒頭4話。たったそこまで読んでいる間にも、何度かブラフにやられ、一区切りついた後に 読み終えた後にあらすじを読み返すと「あぁ!」という納得でスッキリします。 最初の方の大家さんの不気味さは、なかなか言葉にするのは難しいです。 「なんかしつこい人だな」という最初の印象から「なんか気持ち悪い人だな」という感触になり、 その後「こいつなんか企んでいるな?」という感想に変化していきます。 その結果、ある程度予想のつく結果が待っているわけですが、しかしそこで思ってもいなかった事が 起こるので、気になって次へ進む手が止まらなくなる事でしょう。 そのままじわじわ読み進めて行くと、どんどんと「これってどうなるんだ?」という気分になり、 読み進めるのが止まらなくなります。 バディものもホラーも大好きなので、読んでいる間も色々と想像が出来て楽しいので、 バディものが好きな人には是非読んで欲しいです。 しかもその「バディ」も一味違うので、そこもまた楽しんで欲しいです。  陰鬱な世界の中にどこか耽美さの漂う空気を、是非。

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橘祐仁の怪奇蒐集録 ―呪物とアンデッド― 橘祐仁の怪奇蒐集録 ―呪物とアンデッド― ホラー | 怪談 北浦のい 20.6万字 バディ祟り・呪い怨霊 ブックマークブックマーク 読む


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「とりかえっこ」を題材にした、短編ホラーです。 主要キャラクターは、タイトルにもなっている『怪談喫茶もののけ堂』の店主・小泉百雲。 祖父から店を引き継いだ孫で、散財癖があり、あまり接客向きとはいえないクセのあるキャラクターです。 それから、物語の鍵になっている白狐。 ストーリーは、とある兄弟の兄が、自分の弟を不思議な少女の妹と「とりかえっこ」してしまったこを後悔する場面からはじまります。  「とりかえっこ」の後から、少年の身に起きていく不幸の数々。その怪談話を聞いた百雲が、喫茶店のメニューにして客に提供していくという、好きな人は大好きな要素ありです。  物語は、シリアスな場面だけではなく、喫茶店にやってくる客との軽妙な会話あり、この店ならではのメニューありと、テンポよくすすんでいきます。 最後には、ハッとさせられる場面が待っていて、短編ならではの余韻を感じさせてくれる作品です。  キャラクターの造形、ストーリー構成の巧みさ、地の分の読みやすさ、どれも素晴らしく、とても書きなれた印象を受けました。  おそらく作者様は、今作の中長編化、シリーズ化を考えているのではないかな、という締めくくり方だったので、もし、つづきが読めるのであれば、ぜひとも追いかけたい作品です。  ホラー、モノノ怪、グルメ、神様、怪談……このあたりのワードがお好きな方には、ぜひとも読んでいただきたい、イチオシ作品です。 

対象作品

怪談喫茶もののけ堂 怪談喫茶もののけ堂 ホラー | 怪談 中靍水雲 1.4万字 不思議クール生意気 ブックマークブックマーク 読む


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まず、目を奪われるのは表紙に描かれた老婆の微笑みだ。 老婆の顔には、どこか懐かしさと温もりが宿っているが、同時に言葉にできない不安が背筋をかすめる。 微笑んでいるはずなのに、その目はまるでこちらの心の奥を覗き込んでくるかのようだ。 逃れようのない視線は、古き良き時代の恐怖を静かに呼び覚ます。  そう、この作品はどこか懐かしくもひそやかに怖い、古典怪談の香り漂うホラーコレクション。 これがクラシックで実に良い。 全36話にわたる作品群は柳田國男の民俗学的なまなざしを基盤に、稲川淳二の語り芸がもつ口承の迫力、また横溝正史が描き出した土着的因習ホラーの系譜に連なるものとも言える。  一話ごとの描写は簡潔ながらも骨太で、村に根ざした祟り、家系にまつわる呪い、あるいは人ならざる異形が語り手の記憶の隙間から這い出るように現れてくる。  話が次々に語られていくこの構成――。 それは、レビュー者がかつてゲーム実況で見たスーパーファミコンの怪談ソフト『学校であった怖い話』を彷彿とさせた。 あの作品と同様に怖さが『見た時』ではなく、『見た後』にじわりと浮かび上がってくるのだ。  このホラーコレクションを読み終えた後、あなたは祖母や近所の古老が語った『昔話』を思い出すかもしれない。 そして、今度はあなた自身が『昔話の語り部』になる番なのかもしれない――。 

対象作品

田舎のお婆ちゃんから聞いた言い伝え 田舎のお婆ちゃんから聞いた言い伝え ホラー | ホラーコレクション 菊池まりな 5.1万字 和風因習村田舎ホラー ブックマークブックマーク 読む



当選および賞品受け取りについて

レビューが選出された方には2025年7月中にサイト内のメッセージにてご連絡いたします。Amazonギフトカード送付は、2025年8月頃を予定しています。

※諸事情により、賞品の発送が遅れる場合もございます。


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