あらすじ
詳細
細かいことが好きで、何かにつけてメモをつけるのを趣味にしている男、向井明人(23)はあまりにも社会不適合者だった。
それでも地獄の就活を乗り越え、ブラックな運営を会社に就職。
しかし人の良さに漬け込まれて上司や同僚から搾取のかぎりを受けていた。

そんな明人の年貢の納め時。過剰な仕事を請け負わされ、数日入院している間に勝手に席を奪われていた。
突如暇を持て余すことになった明人。

そこで高校時代に遊んでいたゲームによく似たソフトにゲームショップで出会った。

New Arkadia Frontier。
あまりにも作り込みが細かすぎて難易度がアホみたいに高く、プレイヤーが激減してサービス終了に追い込まれたPCゲームだった。
それがハードをVRMMOに置き換えて新発売。
どう考えてもコケる未来しか見えなかったが、思いの外接続数が高いと聞いて「開発が正気を取り戻したか?」と思って初めて見たら予想の斜め上に進化して頭を抱える問題が山積みになっていた。

明人はムーンライトと名を変えてログイン。
そこでなぜか注目を浴びてしまった。いや、普通に前作知識を披露していただけだが?

しかしこの時僕は知らなかった。
そんなことができる存在は『始まりの16人』と呼ばれる伝説の存在だけ。
そのうちの一人が他ならぬムーンライトで、NPCまでその名を称えるほどだった。

何がどうなってこうなったのか。
昔の伝手に連絡を取り、そこで詳細を知る。
なんと昔の活動が運営に取り上げられ、それを反映させた状態でサービスをスタートしたのだそうだ。
なんでそんな真似をしたかといえば、その情報のない状態でβテストをした結果、あまりにも死屍累々だったのだそうだ。

今でこそ開拓が進み、モンスターの活動圏内がプレイヤーの活動範囲外まで押し込められている。
この状態だからこそ、サービスが開始でき、だからこそ自分の残した手記が以てはやされたと知って。

「ふぅん。あの会社がVRという環境を手に入れてどんな進化をしたのか興味があるな」

ムーンライトはNAFでの活動を再開した。
その活動に注目した、ムーンライトを『先輩』と慕ってくる女性『うぐぐいす』と共に『ムーンライト』の目的の特にない当てずっぽうな生活が始まった。
閉じる
応援チケット
作品アチーブメント
創意工夫ありし者2024-09-19 06:14ネオ・デビュー2024-09-18 17:17作者のひとりごと
コミュニティ (0)
目次 (42)
しおり
つけとレビュー
|◉〻◉)いろいろ書いてます。

<ネオページ掲載作品>
錬金先輩【朝6:00更新】だいたい20万字くらい
Atlantis World Online【朝8:00更新】だいたい180万字くらい
配信者ごっこ【昼12:00更新】だいたい20万字くらい
宝箱で殴る【完結】12万字
余暇人【完結】17万字

<既刊>
アルファポリス【クラス転移で手に入れた『天性』がガチャだった件】全3巻
閉じる
フォロー
他の作品
ダンジョンで配信者ごっこをしてたら伝説になってた謎の奇病【ダンジョン病】を抱える少女、みうは「このまま死ぬのなら、最後に探索者になってみたかった」と願った。 探索者学園で上位成績者だった兄はすぐさま学園を辞め、妹の望む舞台を用意した。 廃棄されたダンジョンで、兄のスキルで生み出されたスライムをしばき続ける日々。 ダンジョンの中では不思議と元気な妹を撮影していくうち、兄はもっとこの子が長く生き続けられる世界を作りたいと願う。 そんな矢先、みうの憧れの存在である九頭竜プロがとある魔石を公開した。 その魔石は兄が妹のためにダンジョンの深淵から持ち帰った物だった。 どこかで落としたのを拾われてしまったのだ。 取り返そうとプロに連絡を取る兄だったが、どうせならと交換条件を提示する。 「魔石はあげるので、うちの妹とコラボをしてもらえませんか?」 訝しむプロに、妹の余命がいくばくしか無いこと。 そして尊敬するプロとのコラボならいい思い出になる。 事情を聞いたプロは二つ返事で快諾し、そしてみうは憧れの存在と対峙し、新たな力を生み出すのだった。 それ以降、体調を安定させるみう。 これならばリハビリ日数を増やしていいかもしれないと病院側から連絡をもらう。 九頭竜プロからの配慮で特別に探索者の仮ライセンスと専用バトルスーツをいただいて。 みうはこれを皮切りに本物のダンジョンデビューするのだった。 毎日【12:00】更新 episode1 空海みう 更新中
錬金先輩のバズレシピ!大手製薬に勤める槍込聖(32)はポーション作りが好きすぎて頼み事を断れないままに自分のノルマを増やし続ける悪癖があった。 しかしそれが祟って体調を悪化させ、病院に緊急搬送。業績低下の皺寄せを受けて雇用を白紙にされてしまった。 そんな時に大学時代の後輩である望月ヒカリ(30)に話を持ちかけられる。 「先輩、よかったら今度一緒に錬金術の配信番組やりませんか?」 「んまぁ、どうせ暇だし、次の職場が見つかるまでならいいよ」 「やった!」 こうして始まる初心者向け『先輩と後輩の錬金チャンネル』 しかしそこで公開されたレシピは初心者とは名前だけの既存のどれとも違う、独創的で狂気的。 作れるもんなら作ってみろと煽られてるような制作難易度を誇った。 様子見しているリスナーたちも、そのおかしなレシピを前にツッコミが追いつかない。 ついにはその道のプロまでツッコミを入れるようになり、公開したレシピも大手企業まで真似するようになった。 一方で聖がクビになったことで高品質のポーションを作れなくなった勤務先は、次第に業績が悪化し、株価が捨値で売られるほどに落ちぶれていくのであった。 ※この作品はコメディです。 【朝6:00頃更新】
俺だけ宝箱で殴る!ダンジョン生活ダンジョンが世に根付いて数十年。 人類はステータスとスキルを手に入れて、ダンジョンに適応していた。 しかし優秀なスキルが出れば無能なスキルもあり。 ドロップの抽選が+1されるスキルを授かった飯句頼忠は、未来が闇に閉ざされている人生に絶望していた。 一見して優秀そうな能力をしているが、幸運以外の数値が軒並み1。 武器を持って攻撃しようにもダメージを与えられず、相手の攻撃を防ごうにも盾ごと腕を折られる虚弱体質。 ダンジョンシーカーの夢は早くも閉ざされ、高校卒業後は探索者である父の手伝いでもしようかとぼんやり考えていた。 しかしそんな頼忠へ迫る不安の種。 クラスメイトで幼馴染の漆戸慎は、ここ最近何かにつけてよりただに絡んできた。 内心ではハズレスキルを授かった頼忠を馬鹿にしているが、表面上では『幼馴染』であることを強調して何かとダンジョンへと誘い出す。役立たず確定の頼忠を連れていく意味は慎にはないはずなのに。 惨めな思いをさせるつもりだけでよりただに絡んでくる慎の真意とは? ついには同調圧力に屈する形で誘いに乗り。 そこで頼忠は慎と離れ離れになった。 口だけの女子、要石カガリと二人きり。 口撃力0、防御力0、体力0で幸運だけがやたらとある頼忠の生き残りをかけた戦いが始まるのだった。 一般常識として【+1】は戦えない。戦ったところで敵は倒せない。 とんでもなく泥試合になる上、その上で得られる恩恵はドロップの抽選が+1というものだ。 敵を倒す前に間違いなく死ぬと言う事実だけが、世界最弱のレッテルを貼り続けている。 しかし頼忠は気づいた。 「あれ? これ毒の効果も+1してね?」 幸運の高さが低確率で与える毒を確定で与え、さらにはスリップダメージの判定も+1された。 正攻法をつかんだ頼忠だったが、特定の敵を倒しすぎるという『地雷』を踏み切り、そのランクでは出てこないようなユニークボスを引き当ててしまう。 幸運だけが取り柄の【+1】が果たしてどのような運命を辿るのか? ご一緒に楽しんでみてください。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ※配信時の民意は最悪です。あらかじめご注意ください。 ※主人公の存在だけがコメディで、世界観はダークです。
Atlantis World Onlineー定年から始めるVRMMOー──まだまだ体力だけは若いものには負けないと思っていた。 若い世代が物理的に引きこもり、電脳世界で暮らすようになって20年。 定年後の趣味は写真撮影。外の世界で人のいなくなった街並みや近所の山々を写真に収めるのを域外にしていた勇次郎。 しかし思いの外体が動かず腰をやって救急搬送されてしまった。 病院から末娘に引き取られ、そのまま安静するまで療養することに。 今までの暮らしとは異なる風景に早くも暇を持て囃す裕次郎に孫からの提案。 それがAtlantis World Onlineで一緒に遊ばないか? というものだった。 現実世界と異なり、電脳世界の体はよく動く。 まるで童心に帰った頃のような胸の昂りがそこにはあった。 そして誘ってくれた孫には悪いが、裕次郎はそこでの景色を撮るためのビルドにスキルを注ぎ込んでしまった。 それが【パッシブ極】 何かにつけてアクションを選択するのではなく、行動を手助けするスキルを集めた結果、孫から案の定呆れられてしまう。 「え、これじゃ一緒に遊べないじゃん」 少し悪いと思いながらも、裕次郎は『アキカゼ・ハヤテ』として自分の目的を最優先した。 そこで同じ志を持つ変人たちとフレンドを組んで、ついには偉業を成し遂げる。 誰もが見抜けなかった、フレーバーとしか思わなかった舞台装置。 物理的に入れない場所への侵入。そのキーは不人気なイベントの延長線上にあった。 あの壁の上から景色を撮ったら最高の作品が出来上がるだろう。 それだけを生き甲斐にしていたが為、抜いてしまったイベント発動キー。 それは、たった一人では対処しようのない、1000人規模の町防衛型レイドボスイベント。 アキカゼ・ハヤテは中堅クランの娘婿やフレンドさんの息子さんと協力しあい、これに対処。 そこでAtlantis World Onlineの新しい一面を周囲に知らしめる形になるのだった。 一躍有名人になったアキカゼ・ハヤテは次なる指標を企てる。それは、 「あの雲を突き抜ける立派な木。あのてっぺんから見える景色はさぞ絶景だろう、ワクワクしてきた」 そこにあるのは更なるイベント発動キー。 ──これはとあるVRMMOの物語。 彼のロマンは周囲を巻き込み増大していく! 222話まで連続更新しましたが、以降毎朝8:00頃更新予定。 後300話程、ごゆるりとお楽しみください。
ファンリスト