世界史嫌いのchronicle(クロニクル)
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あらすじ
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 聖リュケイオン女学園。珍しい「世界史科」を設置する全寮制の女子高。不本意にも入学を余儀なくされた主人公宍戸奈穂は、また不本意な役割をこの学園で担うことになる。世界史上の様々な出来事、戦場を仮想的にシミュレートして生徒同士が競う、『アリストテレス』システムを舞台に火花を散らす。しかし、単なる学校の一授業にすぎなかったこのシステムが暴走した結果......閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-01-15 18:31ネオ・デビューネオ・デビュー2024-11-07 18:38作者のひとりごと作者のひとりごと
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複数のWEB投稿サイトで創作活動をしています。 歴史をモチーフとしたSF的な作品を書いています。閉じる
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マカロニ・オブ・バックウィード
マカロニ・オブ・バックウィード 乾いた風が吹く。  埃っぽいこの世界――アメリカ西部。  人々は金を求めて西へ西へと移動していった。たった数粒の砂金が数万の人間を西のかなたに呼び寄せたのだ。  ――ゴールドラッシュからすでに半世紀がたとうとしていた。  それまで何もなかった西部では開拓が進み、町が形成され、鉄路がそれらを結んでいった。  かつてはカウボーイのみが、この大地を我が物顔に跋扈していた。大地を覆いつくさんばかりの牛の群れを率いる一団。ロングドライブと呼ばれるこの風景は西部の象徴でもあった。  二十世紀もそろそろのこの時代、そういった「西部」的なものはだんだんとなりを潜めつつあった。有刺鉄線の普及により、草原は囲い込まれまた鉄道の発展は彼らの仕事を奪っていった。  そのような変化が見られつつも、アメリカ西部はいまだに個人の能力が幅を利かせる、実力主義の世界であった。すでにフロンティアは西海岸に達したものの、開拓熱は冷めることはない。農民も悪党も、当然保安官も常に武器を持ち自らを守ろうとしていた。それはこの国の人民の権利なのだから。  この西部で武器を扱う少女がいた。  彼女の名前はベルティーナ=レヴァッキーニ。  彼女は何のために、人々に拳銃やライフルを売り歩くのか。  荒野のガンマンにして、死の商人。  西部では『火薬のベルテ』と呼ばれていた。  そんな彼女の前に、見慣れない風貌の少女が現れる。  アメリカ西部の最後の輝きともいえる物語が始まる――
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