一条戻り橋に霧雨が降る
99人気·0·8万字
最初から読むブックマーク応援する
あらすじ
詳細
※ 主人公陶次を江戸者に変更しましたので、読みやすくなったと思います※ 幕末の京を舞台にした、哀切な物語 江戸出身の目明し陶次が主人公です。 庶民の側から見た、幕末の京の情勢、風情や情緒を、史実に忠実に描いています。 小悪党である、壮年の目明かし陶次は、己に自信がなく、お蔦への気持ちは空回りするばかり。 お蔦を失った陶次は、彼女を手にかけた者を追いますが・・・・・・。 テーマ:ストレートな男と、心の内を婉曲にしか表現しない、京女のすれ違い 陶次 京の目明かし。小悪人。45歳。食うには困らないが、こんな人生のはずではなかったと思っている。 江戸から大坂、京へと流れてきた。近江八幡に、離縁した、二度目の妻と、幼い娘ひとりがいる。 自尊心の裏返しで、自分に自信がなく、ひねくれた考え方。短絡的で、自己中心的だが、憎めない部分もある。 島原に売られそうになったお蔦のことを、喜助に相談され、気紛れから救い、羽振りの良い文吉に紹介。 八幡屋からの付け届けを持参する、喜助と馴染みになり、憎からず思っている。 お蔦 21歳。色っぽい美女だが、教養も品もない。安囲いの女。 今は、陶次と、喜助と権三の三人が、日にちを決めて訪れている。 陶次は、蓮っ葉で、実のない女だと思っているが、純情で、陶次に救われたと恩義を感じ、陶次に惚れている。 文吉は、自分だけの妾にしようとしたが、お蔦から断る。お蔦を囲ってすぐに、文吉は殺害される。 喜助 31歳の美男。優男。 油商いの大店、八幡屋の番頭。お蔦と所帯を持ちたいと望んでいる。 権三 目明かし仲間。強請、たかり、博打で、手広く稼ぐ。 文吉ほどではなかったが、安政の大獄のときの恨みを買っている。 閉じる
応援チケット
作品アチーブメント
創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-01-19 23:39ネオ・デビューネオ・デビュー2025-01-19 23:31作者のひとりごと作者のひとりごと
コミュニティ (0)
目次 (5)
しおり
つけとレビュー
2015年に時代小説でデビュー。日本推理作家協会会員。 藤井龍名義で、コスミックより、出水千春名義でハヤカワ、角川文庫より、計8冊文庫を出しています。 現在は新作の現代小説を構想中です。 いままで書きためた作品を改稿したものや、新作もアップしていきたいです。閉じる
フォロー
他の作品
東京マフィア
東京マフィア『迷走狂騒曲』姉妹編。主人公二人の別バージョンです。 美しい人形が 周囲の男たちの運命を狂わせていく。 極道社会に飛び込んだ美青年一博がイロイロひどい目に遭います。。。 実父である組長に引き取られた一博は、イケメン若頭補佐の日向潤に惹かれるが……。 紆余曲折を経て結ばれる二人だったが、潤にはある秘密があった。 詳細なあらすじはコチラ↓ 高校生になった伊川一博は、釈光寺組組長である、実父釈光寺琢己の屋敷を訪ねる。 琢己の屋敷で暮らし始めた一博は、ある晩、龍と麒麟がむつみ合う姿を目撃し、自分がゲイだと自覚する。 若頭補佐の日向潤が、麒麟の男だと知った一博は、軽い気持ちで誘うが、拒絶される。 潤は「わたしは、オヤジさんに若のことを任せられた以上、命を投げ出してでもお守りします。それだけはわかってやってください」との言葉を残して立ち去る。 大学を卒業した一博は、琢己不在時に、カチコミを決行して重傷を負う。 退院した一博は「一度だけ」という約束で、琢己と関係を持つ。 一博と張り合う長男祐樹が、関西の組織と手を結び、一博は罠に落ちるが、潤に救われる。 弟英二が、一博をかばって刺され意識不明になる。 琢己と再び関係を持ってしまった一博は、琢己を疎ましく思うようになる。 義父に呼び出された一博は、伊川正雄が中国マフィアのボスミスター・Kで、潤はその配下だったと知る。 潤の手で琢己が暗殺され、一博は組長となる。 退院し、屋敷で暮らすようになった英二と関係を持った一博は、潤を遠ざける。 英二に一緒に逃げようと切り出され、嘘をついて追い出す。 潤に呼び出された一博は、暴力で屈服させられ、レイプされる。 熱情を打ち明けられた一博は、逆に冷めていく。 ミスター・Kの怒りを買った一博は、激しいリンチを受け、監禁される。 英二が救いに来るが、英二は、別の場所に軟禁されている潤の策略で動いていた。 ミスター・Kから、麒麟の入れ墨が彫られた背中の皮が送りつけられる。 死を覚悟して指定された倉庫に出向くと、ミスター・Kのほかに潤がいた。 潤は、一博をとがめぬよう懇願し、入れ墨を差し出したという。 潤の愛に一博は心を打たれる。 英二が結婚し、一博も祝福する。 大団円と思われたが……実は……→エピローグへ続きます。 潤はミスターKの実子で……
ファンリスト