扉の向こう
連載中·新着更新:まさかの……?·2025年04月28日 12:06
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あらすじ
詳細
2025年、夏。 少しだけ大人びた少年――神代 稔 いつまでも幼心を忘れていない少女――柏木 美空 この夏、二人は一つの秘密を共有する。 小学生の間で「この広場の中は別の世界が広がっている」と噂に名高い、二人の住む町の一角にある高い塀に囲まれて中に入ることが出来ない広場。かつてこの場所には大きな工場が建っていたのだが、経営が上手くいかなくなったのか倒産し取り壊されて更地にされた何の変哲もない空き地である。 土地の所有者が、安易に立ち寄らないように高い塀に囲われ、唯一の入り口は鉄格子の扉と厳重にチェーンと南京錠で閉じられた場所。鉄格子の間から見ればシロツメクサの生える草原が広がるその広場には、外からでは分からない大きな穴があると言う。 公園と併設しているその工場跡地。公園側の木によじ登って遊んでいた子供がその穴を見つけた事が話の発端だったが、大人にはこっぴどく叱られ中に入る事は出来ず、穴の真相は一体何なのか分からないまま話だけがまことしやかに独り歩きしていた。 そんなある夏の日。 中学生3年生の稔は東京からやってきた伯母の子供と一緒に公園にキャッチボールをしにやってきた。 ひょんなことからボールが空き地に入ってしまい悲しがる甥っ子に、稔は意を決して空き地に入りボールを探している間に噂の穴の前に立っていた。 どこまで続いているか分からない巨大な穴。しかもご丁寧に階段まで付いている。 稔はその階段を降り、暗がりの中スマホの明かりを頼りにボールを探すとかなり奥まった場所にボールを見つけた。 かなり深い場所まで続いているであろうその穴の深さに、興味が湧きもう少し奥まで行ってみようかとしたが目に見えない壁に阻まれ、それ以上進めなくなっていた。 行けそうなのに行けない。 それが稔の興味と好奇心を酷く掻き立て、幼馴染の美空を誘ってその日の夜に再び空き地に向かった。 通り抜けた先には何があるのか。それとも何もないただの穴なのか……。閉じる
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作品アチーブメント
作者のひとりごと作者のひとりごと2025-04-26 22:22ネオ・デビューネオ・デビュー2025-04-25 19:27創意工夫ありし者創意工夫ありし者
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つけとレビュー
初めまして。陰東 紅祢(かげあずま あかね)と申します。 なろうやカクヨムをメインで活動していますが、この度ネオページにも進出させて頂きました。 イラストと小説を半々で活動しています(活動の波が交互にくる) 一般的に受けのいい内容を書くのはどうにも苦手でマイナーな話であったり、俄かに流行りものを齧った書き出しはするものの上手く書き切れずにいたりします……が、宜しくお願い致します。 閉じる
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