antiques -アンティークス-
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あらすじ
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それは霧烟る都市にて開幕する、 器物vs人間の〝世界争奪戦〟 虐待を繰り返す父のもとから逃れた高校一年生・切雨零市(きりさめ れいち)は、母方の叔母が営むアンティークカフェに身を寄せるため、16年間暮らした東京から【白神京(しらかみきょう)】へと引っ越すことに。 外周を川に囲まれ、白い霧の立ち込める都市・白神京では、さながら都市伝説のような異常現象──【都市異変】が都民の安全を脅かしていた。 零市は、器物に宿る「所有者との記憶」を読み取る能力【サイコメトリー】を持ち、【九十九術(つくもじゅつ)】という異能を操る術師としての素質を秘めていた。 その力は、魂の宿る【依代(よりしろ)】を媒体として、器物を変形・強化・複製するほか、対象の器物から連想される〝概念〟すら現実化させるもの。 彼は、自らの依代である十字架の首飾りを手に、自身の内に潜む「死への恐怖」と向き合いながら、街を蝕む器物由来の怪物──【アンティークス】との戦いへと身を投じていく。 そして、零市には数年前から叶えたいと強く願っている一つの望みがあった。それは白神京に住んでいる最愛の母と妹に再会すること。この街のどこかにいる彼女たちを守るために、そして無事に再会するためにも、零市は異変の調査および解決に励むのだった。 ある日、零市は〝一晩で廃墟と化した図書館〟にて一人の少女・アリスと出会う。彼女はアンティークスでありながら、殺しを拒む優しさを持ち合わせていた。やがて零市たちと行動を共にするようになった彼女は、敵と味方、そして「人間とは何か」という問いの狭間で揺れ動く。 やがて、アリスの秘密、アンティークスの真実、そして零市自身が抱えていた死恐怖症の原因が明らかになっていく。 これは、死を恐れた少年が「死」と「愛」を通じて過去と向き合い、彼なりに「人間として生きる意味」を悟るまでの戦いの物語。閉じる
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ネオ・デビューネオ・デビュー2025-07-07 21:40創意工夫ありし者創意工夫ありし者作者のひとりごと作者のひとりごと