祈りは斬鬼の果てに実を結ぶ
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「血に飢えた狼の元で生きるしかない」 ふと気づくと、そこはプレイしていた乙女ゲームの世界だった。 しかもエンディングのシーンに居合わせてしまう。 その時、自分は断罪された後の悪役令嬢に成り代わってしまっているとも知り……。 ゲームのエンディングの後の世界で、当然先の事など何も見えないなか、恐ろしい辺境伯の妻として、十七歳の乙女として生きてゆく事になる。 ゲームの最後に笑っていたヒロインは、その後どうなるのか? 断罪され嫁がされた悪役令嬢の自分に待ち構えているものは何なのか? 人生のどん底から構築してゆく夫婦の絆。閉じる
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ネオ・デビューネオ・デビュー2025-07-19 03:46創意工夫ありし者創意工夫ありし者作者のひとりごと作者のひとりごと
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マイペースに書いています。 コメントやいいね、レビューを頂けますと小躍りします。 名前は、ぐすくまようこ、と読みます。 新作BL作品「君の魂は金色に輝く」を、何卒よろしくお願い申し上げます。閉じる
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まやかしじゃない心を貴方に捧げる八百万の神の国、日本。その日本の神々が、ある日突然東京の山をひとつ使って遊郭にしてしまった。 神々は遊郭に移り住むようにと種々様々な日本人の夢枕に立ち、店主として遊技として男衆としてスカウトし、それをなぜか信じた人のみが遊郭へ赴いて見世はぽつぽつ生まれ始めた。 その遊郭、駆天郷の誕生は日本人の度肝を抜いたし、世間は大変な騒動にもなった。だが出来てしまったものは現実にあるのだから、なかった事には出来ない。 駆天郷は神々の作った桃源郷だという流れになって発展を続けた。受け入れた人々は、それは大いに沸いた。 その遊郭である駆天郷には格付けされた様々な見世があるが、その中でも異彩を放つ見世があった。体や芸は売らずに、甘いひと時や安らぎのひと時──「まやかしの心」を売るという男妓が集められた見世、永華院。 その見世に「まやかしでもいい、夢が見たい」と渇望して行った豪道翔二が、綺凛という美しい男童の男妓と出逢う。そして彼の敵娼になり、癒される事を覚える。 翔二の渇望──彼の心には常に、理想の男性として憧れる実の兄、登一の姿があったが、しかし憧れにさえも罪の意識がまとわりついていた。 綺凛はその話を翔二本人から聞いて、「憧れる事は悪い事ではない、夢を持つという事だから」と肯定してくれたのだ。 ありのままの自分を受け入れてくれる綺凛の優しさに触れた翔二は、甘く安らかな時間を味わい、次第に綺凛へとのめり込む。「金で売り買いする、まやかしの心しか渡せないのに」と淀む綺凛もまた、翔二の熱意に溺れてゆく。 二人はやがて、互いの立場を知りながらも、売り買いには出来ようもない、本物の恋愛関係を求め合うようになる。 だが、まだ男性の体を知らない男童である綺凛は、それでも男妓ゆえに水揚げを済ませなければ、見世で一人前として働いてはゆけない。そこで店主の遣り手に、水揚げの旦那候補を勧められてしまう。 それを利用しようと考えた翔二が「綺凛を水揚げする旦那になる」と名乗りを上げる事で、一線を越えようとしてしまうが……。
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