ヴァルキリー・アンサンブル 塹壕令嬢かくありき
連載中最近更新:第16話 女神の微笑み2025年10月12日 22:32
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あらすじ
詳細
ラヴァリー・エリスザール・ヴァルティエ  幼少より帝王学と武芸、そして庶民の慈愛をも学び、名門ヴァルティエ家の未来を背負うはずだった令嬢。  だが、腐敗した大貴族派閥の陰謀により両親は暗殺され、父が築いた軍事産業の功績は奪われた。家督は叔父の手に渡り、ヴァルティエ家は没落し、一族は派閥に従属した。  奇跡的に生き残ったラヴァリーは、命を狙われつつも叔父の庇護と監視の狭間で生き延びる。  叔父を盾としながら影から影響力を拡大し、協力者を集め生き残りの道を狙い始める。  16歳で叔父の意向により、下級貴族の立場で辺境討伐部隊ワイルドハントの指揮を任される。  仲間はかつて両親に忠誠を誓っていた者たちと、現地採用の荒くれ者たち。敵になるは自動機械や巨獣に悪党ども。  初めは趣味と実益を兼ねた戦いの日々だったが、次第に背後で蠢く利権構造と策略に気づき、自らの意志で生き抜く覚悟を固めていく。  ナノマシン災害で飛行兵器や誘導兵器が使えない環境で協力者達が用意する試作の人型機動兵器や装備を駆使し勝ち得た戦果と、部下を伸ばす指導力によってワイルドハントは精鋭部隊へと成長。 ラヴァリー自身は「推しの塹壕令嬢」として部下たちの絶大な信頼と忠誠を集めていく。 苛烈な討伐任務と極限の孤独の中、彼女はあえて粗暴な振る舞いや性愛に耽溺する姿を見せ、貴族社会に「淫乱落ちぶれ狂犬令嬢」との嘲笑を浴びる。 だがそれはすべて計算ずくの偽りの姿。 「これ以上堕ちることはない」という仮面をまとう。 これは家業である一族が守る軍事企業の利益と存続を守るため、中央の政治抗争から距離を取るための布石でもあった。 家業の利益は意図的に多くの派閥や大貴族と互恵関係を作り上げることで複雑な政治的バランスを構築。 辺境の地から権力中枢に食い込み一族の誇りと未来を奪い返すために虎視眈々とチャンスを狙い、刃を密かに研ぎ続ける。 ラヴァリー・エリスザール・ヴァルティエ その穢れた仮面の裏には、なお燻る黄金の意志がある。 プライドと孤独、慈愛と冷徹さの間で揺れながら、家名再興と己の自由、そして仲間たちの願いを胸に、ラヴァリーは討伐任務を続ける。 そして、その運命に現代生まれの男が巻き込まれることになる。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-10-12 22:32ネオ・デビューネオ・デビュー2025-10-12 22:18作者のひとりごと作者のひとりごと
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