名門を捨てた後、私は元婚約者が手の届かない業界伝説になった
連載中最近更新:第11話 昇る光2025年11月05日 17:44
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あらすじ
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十年間、私は高坂を想い続けた。 けれど、もう心は擦り切れ、想いは静かに途絶えた。 私は彼を諦め、完璧な財閥の御曹司――加城の求婚を受け入れた。 彼は私のために夜空を染めるほどの花火を上げ、 愛の証として、小島ひとつを買い取った。 だが、結婚式の一週間前―― 彼は、突然姿を消した。 ようやく見つけ出した彼の口からこぼれたのは、冷たい笑い声だった。 「あいつと結婚するのは、高坂を苛立たせるためさ。 もう飽きたし、式をすっぽかして街の笑い者にしてやる。おもろいだろ?」 私は微かに笑みを浮かべ、録音データを保存した。 そして何も言わず、婚約者のもとを去った。 結婚式当日。 私は華やかな衣装に身を包みながらも、式場には現れなかった。 代わりに、全世界へ向けて―― 彼の醜悪な言葉を録音ごと流したのだ。 三年後。 私は広告業界で名を馳せる新星となっていた。 再び現れた彼は、かつての傲慢さを失い、みじめに許しを請う。 そんな彼に、私は静かに微笑み、名刺を差し出した。閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-11-05 17:44ネオ・デビューネオ・デビュー2025-11-05 17:42作者のひとりごと作者のひとりごと
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