午後四時の秒針 ― 駅裏時計店の春 ―
連載中最近更新:第1話2025年11月11日 13:20
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あらすじ
詳細
駅裏の古びた時計店を舞台に、時間に取り残された大人たちが“もう一度針を進める”までを描く。 修理職人の水城透は、亡き妻の止まった時間の中で生きていた。 そこに現れた出版社員の神谷柚葉。婚約を解消し、「待たれること」を恐れていた彼女は、止まった駅の大時計の修復を依頼する。 雨に濡れた午後、往復はがきに綴られる町の記憶、そして二人の静かな心の往復。 “待つこと”は過去を抱きしめること、“進むこと”は痛みを受け入れること――。 再稼働した時計が鳴らす午後四時の音は、失われた恋の代わりに、「生き続ける時間」を教えてくれる。 静かで美しく、遅れて届く春のような、大人の恋愛小説。閉じる
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作品アチーブメント
ネオ・デビューネオ・デビュー2025-11-11 13:20作者のひとりごと作者のひとりごと2025-11-11 13:20創意工夫ありし者創意工夫ありし者
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目次 (1)
しおり
つけとレビュー
はじめまして。作家の水城怜生と申します。 静かな風景や、人の記憶の奥に沈んでいる感情を少しずつすくい上げるように書いています。 言葉は、光よりも水に近いものだと思っています。 触れようとすればこぼれてしまうけれど、確かにそこに在って、心を映す。 そんな“透明な文章”を書きたいと、いつも願っています。 デビューして以来、「記憶」「再生」「沈黙」など人間模様をテーマに作品を執筆しています。 最近は、ひとつの物語の中に“生きることの余白”をどう残せるかを探っています。 静けさの中にも確かな熱を。 読み終えたあとに、心のどこかに小さな波紋が広がるような、 そんな物語をこれからも紡いでいけたらと思います。 どうぞ一度手に取って読んでいただけると幸いです。閉じる
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