『背表紙に波のあと ― 汐待堂読書祭の夜 ―』
連載中最近更新:第1話2025年11月11日 10:37
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あらすじ
詳細
潮騒の響く海辺の町。 古びたアーケードの一角に、灯りをともす小さな本屋「汐待堂」がある。 大学生の涼真は偶然その店を訪れ、手に取った一冊の詩集を通して、店主の孫娘・澪と出会う。 彼女は町の夏の恒例行事「汐待読書祭」の準備を任されていた。 失われつつある“本を読む時間”を取り戻すため、二人は共に店を飾り、朗読会の計画を立てていく。 やがて明らかになるのは、澪がかつてこの町で失った家族の記憶、 そして涼真自身も忘れていた「ある一通の手紙」の存在だった。 波のように寄せては返す想いと記憶。 夕暮れの防波堤、潮風にめくれるページ。 読書という行為が人の心を癒し、再び歩き出す力をくれる——。 静かで深く、読み終えたあとに胸が温かくなる。 『背表紙に波のあと』は、 「本を愛すること」と「人を想うこと」が重なり合う、 失われゆく町に咲いた青春と再生の物語。閉じる
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作品アチーブメント
ネオ・デビューネオ・デビュー2025-11-11 10:37作者のひとりごと作者のひとりごと2025-11-11 10:37創意工夫ありし者創意工夫ありし者
コミュニティ (0)
目次 (1)
しおり
つけとレビュー
はじめまして。作家の水城怜生と申します。 静かな風景や、人の記憶の奥に沈んでいる感情を少しずつすくい上げるように書いています。 言葉は、光よりも水に近いものだと思っています。 触れようとすればこぼれてしまうけれど、確かにそこに在って、心を映す。 そんな“透明な文章”を書きたいと、いつも願っています。 デビューして以来、「記憶」「再生」「沈黙」など人間模様をテーマに作品を執筆しています。 最近は、ひとつの物語の中に“生きることの余白”をどう残せるかを探っています。 静けさの中にも確かな熱を。 読み終えたあとに、心のどこかに小さな波紋が広がるような、 そんな物語をこれからも紡いでいけたらと思います。 どうぞ一度手に取って読んでいただけると幸いです。閉じる
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