あらすじ
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深夜二時、私は論文の締め切りに追われていた。 そのとき、親友の千尋が私のドアを叩いた。 全身血まみれで、首は肩の上で不自然に傾き、腹部からは内臓がこぼれ落ちている。 「遥香……私、クズ男に殺された……」 普通の人間なら、この状況で警察を呼ぶだろう。 でも、私――葉月遥香は普通じゃない。 私は針と糸、そしてアロンアルファを取り出し、彼女を縫い合わせてしっかりと接着した。 「行くよ。姐さんが仇を取ってあげる」 親友のためにクズ男を懲らしめるだけのつもりだった。 ――そのはずが、これをきっかけに私の“特殊体質”が露見してしまった。 私は幽霊が見える。 幽霊に触れることができる。 そして、S級怨霊ですら一発でぶっ飛ばせる。 結果、私は霊異対策室に目をつけられた。 さらに厄介なことに―― 「神使」を名乗る財閥社長にまで付きまとわれるようになった。 「葉月さん、あなたは月読の巫女です。私は千年ものあいだ、あなたを待っていました」 「すみません、私は静かに論文を書きたいだけなんですが」 「では、私が一緒に書きましょう」 「……氷室さん、ここは私のマンションなんですけど」 「ええ、承知しています。ですから、このビルごと買いました」閉じる
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創意工夫ありし者創意工夫ありし者2025-12-30 17:35ネオ・デビューネオ・デビュー2025-12-30 17:34作者のひとりごと作者のひとりごと
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