あらすじ
詳細
結婚して二年――槻木芙由は、 夫・祐介に一度も抱かれたことがない。 仕事と出張ばかりの夫を、 それでもいつか振り向かせられると信じていた。 けれどある日、夫婦の寝室で、 自分には使った覚えのない女性用避妊カプセルを見つけてしまう。 さらに叔父が膵臓がんで倒れた夜、祐介は「出張中」と嘘をつき、 かつて愛した女性・東雲咲耶と花火大会を楽しんでいた。 病院では咲耶につきっきり。 自分には冷たかった夫が、彼女には飲み物の温度まで気遣い、 一晩中そばにいようとしている。 芙由はようやく悟った。 この結婚にしがみついているのは、自分だけだったのだと。 離婚届を用意し、家を出る準備を始める芙由。 だが、重病の叔父を救う海外の新薬を手に入れるため、 今すぐ祐介との関係を断ち切ることはできない。 そんな彼女の前に現れたのは、 兄の旧友だという謎めいた男・神宮寺弓弦。 偶然を装って彼女を送り、誰にも知られず高額な真珠を贈り、叔父の薬まで「俺が探してみる」と手を差し伸べる彼には、芙由自身も知らない過去があった。 妻の心が静かに離れていくことにも気づかず、彼女はずっと自分のそばにいると思い込む祐介。 けれど芙由はもう、かつてのように彼だけを見つめる妻ではなかった――。閉じる
応援チケット
作品アチーブメント
創意工夫ありし者創意工夫ありし者2026-09-04 11:13ネオ・デビューネオ・デビュー2026-09-04 11:13作者のひとりごと作者のひとりごと