「食らうぞ、この悪夢!」
という主人公の決め台詞から連想されるように、夢を舞台にした現代ファンタジーです。
「悪夢を見させる」、という謎の組織を巡り、現役高校生たちが各々の個性を活かして立ち回るという本作。
悪夢を見るのは高校生、解決するのも高校生ということで、大人でも子どもでもないこの時期特有の不安や悩み、そして友情と恋愛が詰まった青春感マシマシな気分を味わえます。
読み進めていくと(ちらっと目次を見るだけでも)驚くのは、悪夢の数です。悪夢は登場人物それぞれが抱く想いとリンクしているため、つまりは悪夢の数だけキャラクターがいるということ。
数多いキャラの中にはきっと、「推しキャラ」が見つかるはず。
物語が進むほど、深刻になっていく悪夢。そして、謎の組織の目的とは──。徐々に明らかになっていく真実も見どころです。