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【第十八章】男妃の剣舞

 儀式が始まった。その時の皇帝、簫司羽の心情はたった一言で言い表せるだろう。

(あぁ。今年も、つまらん時間が始まった……)

 演奏は大層な物で、舞台を挟んだ先に群がる一般民達は見事聞き惚れている様子だ。しかし簫司羽から言わせてみれば、この王宮御用達の肩書をも持つ奏者達とただ楽器の腕がいい一般民の演奏に左程違いはない。

 いや、彼の場合、正確に言えば違うのは分かるが興味がないのだ。

 隣の一歩後ろで控えている李公公は、そんな彼の心情を察してか釘をさすように咳払いを一つした。要に、つまらなくともあまり態度に出すなという事を言いたいのだろう。

 分かっている、そういう意味で御付を一瞥し、視線を前に戻す。

 そんな皇帝の一方で、その弟が見せてたのは全くの正反対な反応だった。

 披露される演奏に目を輝かせながら、穏やかに耳を傾けている。

(和念は相変わらずだな。ただの音だというのに、何が良いんだが……ま、確かに古狸の演説よりかはマシだがな)

 美しい音である事は認めよう。ただ、面白いかと訊かれれば全く面白くはないのだ。

 だが、何も感想を求められる訳ではない。楽しくなくとも面倒はないのだから。顔を隠す薄い布越しに舞台を見る。

 そうしていると、ふと彼の視界に映る民衆の中に、見知った人が見えた。

「ん……」

「どうなさいましたか? 兄上」

 声を漏らした兄に気付いて、問いかけてくる簫和念。

「いや、知っている顔が見えただけだ」

 答えた簫司羽は、頬杖つきどこか嬉しそうに口角を上げていた。

 その視線の先にあるのは、奏者達ではない。民衆の最前線で演奏を聞いている、秦景楓の姿だった。

 化粧をしているのか、いつもと顔が少し違うから一目では分からなかったが。間違いない。その隣でキラキラとした表情で舞台を見ている身長の低い少女が素連だろう。

(なるほど。民衆を装って祭りを見に来た訳か。確かに、あれならそう簡単に気付かれまい)

 そんちょそこらの警備なら誤魔化せるだろうが、皇帝の観察眼をなめてはいけない。顔を変えようとも、仕草は嘘をつかないのだ。

 なんだか、それに気付いた途端に愉しくなってきた。

「兄上、嬉しそうですね」

「ん。そうか? まぁ、確かに。面白いのが見えたな」

 簫司羽は、半分は自分の為に披露されている芸をそっちのけで、素連と言葉を交わしている秦景楓を観察していた。

 そんな視線は、顔を隠した薄い布に遮られ、秦景楓に気付かれる事はなかった。

「やっぱり、同じ音でも違うものなんですね。美しいです」

「ねー。来た甲斐があったよ」

 知らずに、素連と共に最前列で儀式を鑑賞していた。

 流石王家御用達やら国内有数やらの肩書を持つ楽団だ。その演奏は音の一つ一つが繊細に織りなされているようで、絹のような肌触りまで感じられそうだ。まぁ、音に触覚は動かないはずなのだが。

(それに、多分あそこの席にいるのって、簫司羽だよな。流石皇帝様、他より位置が高い上に、めちゃ座り心地よさそうな椅子に座ってる! 他の人、簡易ベンチみたいな所座ってんのに)

 秦景楓は、皇帝の座っている席とその他役人の席に視線を交互に向けた。

 一般民衆は立ち見だが、役人は席が用意されている。しかし、白い布がかけられた雛壇は、恐らくそう大層な椅子ではないだろう。一方で、他より上に位置する皇帝席は、身分に相応しい立派な椅子なのだ。

(その隣は……例の弟さんんか! 顔は見えないけど、髪色が同じだし)

(それにしても。あれが皇帝の正装なのかな……似合ってるなぁ。美しいというか何と言うか。顔見えないのに顔が良いの伝わってくるって、どれだけだよ)

 秦景楓は気付いていなかった。その時、自分を見ていた簫司羽と完全に目が合っていた事に。気付かないのも無理はないだろう、皇帝様の素顔を隠す薄い布は、同時にその視線も遮っていたのだから。

 儀式では次々と催し物が行われ、時間があっという間に思えた。

 舞台では、一応妃仲間である美しい女性が舞っていた。眺めていると横目に映った、うっとりとしている素連に思わず微笑みを零す。

 確かに、彼女等はとっても美しかった。後宮の華とかいう言葉があるくらいだ、可憐な姿は正しく花と言えるだろう。彼女等の出生もまた色々あるのだろうが、それでも本職に見劣りしていない。

(来た甲斐があったってもんだよ。簫司羽のカッコいい姿を見れたしね)

 秦景楓は既に満足気だった。素連の笑顔も、素晴らしい芸術も見れた。ついでに簫司羽のいつもと違う姿もお目にかかれたのだから、今回の祭りの収穫は十分だろう。

 ほくほくしていると、どうやら妃達の演舞が終わったようだ。では次はなんだろうかと、再び舞台を見据えた時、場の空気が一転し、太鼓の音が心臓を揺さぶった。上空から身を翻しながら一人の男が飛び降り着地し、手にした剣を構えた。

(顧軒だ……! 妃陣営にいないなって思ったら、ソロなのか!)

 いつの間にかスタンバイしていた奏者達が、今までの優雅な音とは打って変わり、力強い如何にも漢と言った音を打ち出す。顧軒は、それに合わせ剣を振るう。しかしそれはただ武器を振り回している訳ではない。豪快な動きながらも一つ一つが繊細で、剣と舞の黄金比と言えるだろう。

(流石顧軒! 僕のパートナーなだけあるよ。まぁ、この世界線では知り合いですらないけど)

 誇らしげに思いながら、徐々に盛り上がっていく剣舞を最前で鑑賞する。そうしていると、顧軒はもう一本の剣を手にした。

(お、もしかして双剣か?!)

 見てる側として、かなり盛り上がった。その時、黒子がこれまた派手に宙を舞いながら着地し、顧軒を取り囲む。それぞれが剣を持っており、ほとんどの人間がこれからの展開を容易く察せるだろう。

(殺陣だぁ! すっごい、盛り上がりポイント来たコレ!)

 秦景楓のボルテージも急上昇だ。殺陣程見ていて盛り上がる芸はないだろう、と、これは彼の個人的な感想だが。

 そんな風に盛り上がっている秦景楓に、一瞬だけ視線が向き、目が合った。彼もそれには気付いたが、多分気のせいだろうと思った。

 だが、それが気のせいでないと知ったのは、その直ぐの事だった。不意に顧軒が、左手の剣をひょいと宙に放ったのだ。

 その軌道は、完全に秦景楓の方に落下するようになっていて、反射でそれを取ってしまった。なまじかそれら一連の流れが芸の一部のようになっていたから、まるで共闘の始まりの演出のようになってしまった。心なしか、と言うより、ほぼ確信に、客席から秦景楓に期待の眼差しが集まっている。

 恐らく、顧軒はそうなるように仕向けたのだろう。証拠に、彼は口角を上げ、舞台に上がれと視線で合図を出して来たのだ。

(なっるほどぉ! これは無理ですとは言えない雰囲気だなぁ!)

 だからこれは、仕方なくだ。心無しか秦景楓も、待ってましたと言わんばかりのような態度に見えたが、断じて仕方なくなのだ。

 期待に応え、舞台に飛び上がる。

(ま、なるようになれってね!)

 この時秦景楓は、テンションもボルテージもとても上がっていた。何が悪かったって、彼にはこの無茶振りに応えられる程の腕があったのだ。

 黒子や奏者達は、打ち合わせにない急展開に驚きながらも、その手腕で顧軒の気まぐれに合わせる。あたかもこれが最初から決められていた展開かのように見せた彼等は、正しくプロの手腕だっただろう。

「いくら何でも何も打ち合わせしてないのに殺陣は無理があるよ、僕だからまだ良かったけど」

「ははっ。出来なさそうな奴に振らないぞ? なぁ、秦景楓」

 顧軒から発せられた言葉に、秦景楓はほんの少し目を見開く。しかし、今は出し物に集中だ。

「ま、詳しい話は後で訊くよ」

 舞台の最中に私語は厳禁だ。ひょいと軽く投げた剣を握り直し、芸に戻った。段取りは知らなかったが、そこは空気を読んで自分の動きを選択する。顧軒の力強さと俊敏さと調和がとれるよう、彼が剣舞の剣メインなら、自分は剣舞の舞の方だ。そうする事で単調にならず、二人いる意味を持たせる事が出来るだろう。

 突如共闘に変わった彼等の剣舞は、その場の多くの観客を大いに盛り上がらせた。

 曲が終わり、最後に一発、顧軒と秦景楓で剣を合わせた。それでフィニッシュとなり、一気に拍手と歓声が場に溢れる。

「思っていた通りだな」

「儀式が終わった後、最初あった場所で待ってるぞ」

 すれ違いざま秦景楓の肩を叩き、大衆には聞こえない声で告げる。

 儀式はもう直ぐで終了だ。秦景楓は舞台から飛び降りて、素連の隣に戻った。

(あ、ヤベ。かなり目立っちゃった……大丈夫かなぁ……)

 今更心配になりながらも、不可抗力だったと自分に言い聞かせる。もしかしたら秦景楓が冷宮から逃げ出したとバレて護衛やらなにやらに刃を向けられるんじゃないかとヒヤヒヤしたのだが、どうやらその心配はなさそうだ。

 証拠に、舞台の両端に控えている槍を持った護衛は、何事も無かったかのようにシャンとした姿勢で立っている。

(プロだなぁ……流石に、顧軒が急に僕を舞台に上げた時はうろたえていたけど。切り替えてしっかりと背筋伸ばしてる。けど、僕にはノータッチなのか……)

 一応、秦景楓は罪人だ。簫凌に目を付けられ駒にさせられた所、貢献出来なかった為見捨てられ、皇帝暗殺未遂の罪で冷宮に入れられたのだから。そんな罪人がいると分かっても、取り押さえないのはある意味仕事をしていないとも言えるかもしれない。

(あれ、だけど、もしかして儀式終わったら秘密裏に捕らえるとか……? 有り得るよなそれ。今この一般民衆もいる中でとっ捕まえたら騒ぎになるし。やっば、その可能性高いじゃん!)

 続いた劇も耳から通り抜け、焦りが積もり出す。しかし、それを表に出したら察した素連がもう帰ろうかと提案してくる事だろう。それだけは絶対に避けなければならない。年下の少女に気を遣わせる成人男性など、最もあってはならないのだから!

 ではどうすればいいか。考えた結果、彼はこう思った。

(ま、その時はその時か!)

 そう、彼は深くは考えない主義である。特に祭りが行われ、尚且つ殺陣をしたあとのアドレナリンがバンバンに出ている今だと、思考回路も緩んでいるのだ。

 その後、クライマックスらしいプログラムを進んで行った儀式は、もう直に終わりを迎える。その最後に、祭司による祝詞が挙げられた。このあまり儀式らしくはない式典の、最も儀式らしい部分だろう。皇帝とその背後に用意された天帝と四神の図に向かい、伝統的な迎秋祭の祝詞が読み上げられる。それは文字を知らなければ何を言っているのか聞き取れないだろうが、観客たちは小さく頭を下げ、大人しくその言葉を聞いていた。

 ちなみに祝詞の意味を要約すれば「皆が餓えず、お腹いっぱい食べられるほどの豊穣を恵んでください。この願いを乞う為、私は今ここで祈りを捧げます」くらいの意味合いだ。

「我等が星月の主、天帝に敬謙の念を。祈りを捧げ、慈情を求む。恩寵を願い、敬虔に承る――」

 締めのこの祈りは「天帝に敬意の念を持って祈りを捧げます。恩寵を願い、謹んで受け入れます」と言った感じだろう。これは大体どの祝詞にも含まれる、定番の文言だ。

 そうして豊穣を祈り、儀式は終了となる。立ち見していた民衆は警備員に誘導されながらぞろぞろと立ち去って行き、その後に役人たちも椅子から立ち上がる。

 硬い板に布を掛けただけの簡易的な椅子では腰に悪い。そこそこ年の行っている者も多い彼等は、己の腰を叩いたり背を伸ばしたりしながら、己の仕事場に戻っていく。

「凄く、良かったです……兄上、李公公殿、同席させていただき感謝いたします。素晴らしい体験が出来ました」

 まだ余韻が残っているようで、ほんの少し惚けたような声色を遺しながら二人に礼をする簫和念。

「いえいえ。簫和念様のように趣の解るお方にご鑑賞いただけて、皆喜んでいる事でしょう。芸は解る者に見てもらえて初めて成り立ちますから」

「悪かったな、趣が分からない皇帝で」

「そうとは言っておりませんよ、簫司羽様」

 ニコリと笑った笑みがなんと白々しい事だろうか。今のは絶対に、間接的に簫司羽を刺していただろうに。

「では、お二人もそろそろ戻りましょうか。簫司羽様、まだまだ仕事は残っておりますよ」

「あーはいはい、わーってるよ言われなくとも。和念、行くぞ」

「はい! 分かりました」

 やっつけに仕事に戻りに向かう兄を追いかける。皇子にとって、祭りは娯楽ではなく仕事の一環。それでこそ、今の催し物を眺めるだけの時間も、仕事の管轄なのだから。

 部屋には書類が積まれている。部屋に戻りそれを捌き始めるのだが、今一やる気が起きない。当たり前だろう、やる気スイッチはそう簡単にオンになるものではない。

 それは簫和念も一緒だったようだ。と言うより、彼に分担された役割は、簫司羽が署名をしなければ出来ないから、それも必然なのだが。

「あの、兄上。あの、先の儀式で剣舞を――殺陣を行っていたのは、妃のお方でしょうか」

 そんな空気の中、簫和念は心なしか前のめりになって尋ねた。

 突然の問いかけに、簫司羽は背もたれに凭れ掛かったまま、視線だけを弟に向ける。

 彼の表情はほんの少しだけ緩んでいて、浮ついているような様子。例えるのであれば、一目惚れの余韻に浸っている者の表情、だろうか。

「あぁ、男妃だ。後から舞台に巻き込まれた観客が秦景楓だ」

「で、では、その秦景楓殿と舞っていた方は、ご存知ですか……?」

 恐る恐ると尋ねられた事に、簫司羽は傍で控えていた李公公に軽く顔を向ける。

「李公公」

「あちらのお方は、同じく男妃の顧軒という者でございます」

「なるほど。顧軒殿、ですか……」

 考えるような仕草で、教えられた名前を復唱する。そんな彼を見据えた簫司羽は、表情一つ変えずに尋ねた。

「なんだ、欲しくなったか?」

「えっ、いえいえ! 決してそういう訳では……私は、剣舞は出来ぬものでして、顧軒殿の舞は大変素晴らしかったので、興味があって……」

 しどろもどろと弁解しようとしているが、最早それが応の回答なのだ。

 これは豆知識だが、迎秋祭で妃が催すのは、皇子が己の妃を選定する為の意味合いもあるのだ。とは言え、現代の皇帝がこのような人間であるから、現状その意味は無いと言えるだろうが。

「ま、好きにしていい。お前も定義上は先帝の子だ、権限はある。最悪なんかあっても俺の名前でも出せば何も言われまい」

「あ、ありがとうございます」

 言葉を詰まらせながらも、否とは答えなかった。

 さて、どうしようかと。考える簫和念は、どことなく兄と似た雰囲気を感じた。

 一方でその兄、簫司羽は、仕事に手を付けようともせず、どこか愉快そうに口角を上げている。

「随分と上機嫌ですね、簫司羽様」

「あぁ。まぁそうだな、思わぬ所で良いのが見れたからな。今の俺は機嫌がいい」

 クツクツと喉で笑い、言葉通り機嫌よさげに李公公を見た。

 それもそのはずだろう。つまらない儀式の観客に、秦景楓がいた。隣人である素連を連れて、興味深そうに芸事を鑑賞していたのだ。しかも最前列で。

 きっと、素連の身長を考慮したのだろう。しかし、仮にも冷宮の罪人である身分で、身バレを考慮しなかった訳ではあるまい。証拠に、彼等は変装とまでは行かないが、化粧を施していた。秦景楓はあぁ見えて能天気ではない。

 だが彼は、舞台に巻き込まれた。顧軒という男妃の剣舞の殺陣に乗せられ、渋る事なくその実力を発揮していた。最早、あれ程目立てば隠せる身分も隠せないだろう。

 そう、秦景楓は能天気ではないが、たまに思慮を後に放り投げる事がある。

 主が何を考えているかなど、よく考えなくとも大体分かる。李公公は溜息交じりの息を突きながら、主を見遣る。

「全く……貴方がそれ程気に入るなど、末恐ろしい妃ですよ、秦景楓殿は」

 そもそも、彼が何かを気に入るという事自体が稀だ。顔を見るだけで上機嫌にさせるほどの妃、一体どんな者なのだろうか。李公公は、多くの妃を書類上でしか知らなかった。知る必要は特にないから、仕事に含まれていないから。

(だが、帰って来て早々、仕事ついでにあんな御触れを出されるくらいだ。かなり、あの男妃に入れ込んでいるのだろう)

 思い返したのは、彼が療養と言う名の無断休暇(さぼり)から戻って来たその時の事。急ぎの書類は早々に捌くよう伝えた時、彼は積まれた書類の山に頭を抱え、小さく息を吐いた後にこう告げた。


――禁衛共に伝えろ。今後、王宮内で冷宮の男妃を見かけても見逃し、捕らえるな。ただし、冷宮には留めて置くように。万一にでも俺の手中から逃げ出そうとしたなら……速攻、俺に差し出せ。


 それの言葉にあったのは、正しく皇帝からの御触れそのモノだ。視線だけ向けられた瞳は本気で、真剣そのモノだった。一度否と答えれば期限を悪くする所か、折角落ち着いている彼の調和を壊し兼ねないと思える程には、簫司羽は真面目に、その命令を下していたのだ。

 しかし、そんな圧を感じたのは一瞬の事だった。皇帝としての鋭い目つきで告げると、彼は面倒くささを隠そうともせずに席に着き、渋々と公務を始めた。

 先程の威圧感はどこへやら。やりたくないなぁという思いを隠さず滲み出させる簫司羽は、皇帝というよりただのやる事を面倒くさがる少年だった。

 現在進行で李公公が目にしている簫司羽も、また同じ。急ぎの書類は捌ききったからか、背もたれに体重をかけて、一切筆を触ろうともしない。

 せめてするフリでも素振りを見せて欲しいものだが。そんな気も一切ないようだ。

「簫司羽様。お仕事を、なさってください」

 そんな主に、李公公はため息交じりにいつもの催促を口にした。


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