「だめ……、入れるから、顔、見せてて?」
「っあ、っ、ああっ……んっんんん」
両手をシーツに押さえつけ、ゆっくりと腰を進めた。
久しぶりの陽向。
喜んで迎えてくれるかのような、俺のことを覚えていてくれたかのような、絡みついてくるその刺激に
まだ先端だけだというのに、目の前が真っ白になった。
「っくっ!!っはぁ、はぁっ、はぁ、……ごめん、まじ、……ごめん、……っ、我慢できなかった……はぁ、はぁ、陽向の中、ヤバ……っはぁ、はぁっ、」
初体験でもねーのに、突っ込んだだけで……。
……よかった、3個置いてて。
陽向にみっともないところを見せたくなくて、隠すようにして慌てて2個目のパッケージを開けた。
「……秋斗さん、気持ち、よかった?」
陽向が上半身を少し起こして、俺を見ようとしてくる。
その肩をとん、と押して、ベッドへと戻す。
「……っ、もーー、陽向。俺、今めっちゃ恥ずいから、目瞑ってて。」
「……なんで、俺、すごく、嬉しいのに……」
全く力を失っていないものを、再び、陽向の中へと潜り込ませていく。
「ごめん、お待たせ。今度は、俺が気持ちよくする、番な?」
「……っああっ、ん、お腹、っあ、あ、」
優しく優しく身体をゆするたびに、
陽向の口から甘い声が溢れてくる。
白い陶器のような肌に這わせた手の平がしっとりと湿っていく。
なんだ、これ。
繋がった所から、
陽向の気持ちが伝わってくる。
俺の中にまで全部、陽向が満たされていく。
胸が突然しめつけられたみたいに苦しくなって
陽向にぎゅっとしがみついた。
腰が勝手に動き続けてしまう。
もっと、もっと、と陽向を全身で求めている。
「はぁ、んっ、あき、と、さん、んん、きもち、そこ、んんん」
背中に陽向の手の平の跡がついているんじゃないかと思うくらい、思い切りしがみつかれる。
いい、俺にも、陽向の跡つけてくれ。一生消えないくらいのやつ。
陽向を抱え込むようにして、そのなめらかで綺麗な背中に腕を回す。
隙間のないほどくっついた俺たち。
俺たち、一つになってる
なんだ、これ。
なんだよ、この湧き上がってくるやつ。
胸の苦しさが電気を走らせたみたいに全身に行き渡る。
「……っあ、…………っあ、も、……も、っあ」
陽向が一際高く、苦しそうな声を上げる。
激しくしすぎた?
少し腕の力をゆるめ、陽向の首筋に埋めていた顔をあげ、陽向に目を合わせる。
「……っ?……あきと、さん、……泣いてるの?」