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第32話 支援は意外と届いていないのかも

こんばんは。

また、時間がありましたので、統合失調症エッセイを書きに来ました。

桜が咲いてから、花冷えだったり雨が降ったりで、

まともにお花見できる天気ではなかったように思います。

地域によって違うのかもしれませんが、

北関東の田舎町では、

どうにも安定しないお天気が続いています。

おかげで微妙に身体の調子が悪いですし、

身体の調子が悪いと、心の方もよくない方向になります。

このあたりはバランスを取っていきたいところなのですが、

寒すぎたり、雨が降っていたりが続いていると、

心身おかしくなって弱ってきてしまうのを感じます。

この時期ともなれば、もう少しあたたかいものと思うのですが、

なんとも、気候が落ち着きませんね。

人によりましては、新年度が始まったかと思います。

新しい生活が始まられた方もおられるかもしれません。

環境が変わりますと、その環境に適応するまでに時間がかかりますし、

適応するのに心身のエネルギーを使います。

エネルギーというか、

適応するのにとても疲れる、というのはなんとなくわかると思います。

とにかく、気候で疲れている上に、

環境が変わって疲れている方もおられるかもしれません。

どうか、可能な限り休めるときには休まれてください。

私のように、脳が壊れてしまってしんどい思いをする前に、

皆様は、ご無理をなさらないでください。

皆様自身の心も身体も、ご自身のものです。

代わりはどこにもありません。

どうか、大事になさってください。


さて、今回の題材です。

支援は意外と届いていないのかも、です。


私が統合失調症になりまして、

統合失調症は長いこと心療内科に通うからと、

自立支援手帳というものを取ることを勧められました。

これは、心療内科と、心療内科で出されたお薬を出す調剤薬局を登録しておくと、

登録されているそこの医療費が、

1割負担になるというものです。

他のところの医療費に関しましては、3割負担ですので、

心療内科関係におきましては、

かなり安く受けられるという制度です。

統合失調症のお薬も安く出してもらえますので、

かなり助かっています。


ただ、私の感覚で物を言ってしまうのですが、

支援はなかなか届いていないんじゃないかなと思うのです。

統合失調症になって、自立支援手帳を取ることを勧められましたが、

他にどんな支援があるのか、

統合失調症をどうしたら助けてもらえるのか、

いろいろな支援があるのかもしれませんが、

まず調べないと支援に行きつかないのではないかと。

まぁ、これは私がなんとなく思ったことなので、

私の感じている一個人の意見として聞いてください。

大多数の意見とかではないので、

何か言ってるなぁ、程度で聞いてください。


統合失調症になってから、

なんと説明したらいいものか悩みますが、

積極的に何かを調べて自分を良くしようという、

その気力がなくなったように思います。

統合失調症というものになったらこうした方がいいとか、

こんな支援があるよとか、

こんなことをすれば心の具合がよくなるよとか、

多分調べればいろいろと出てきたのだと思います。

行政の支援なども、調べれば出てきたのだと思います。

ただ、調べる気力が失われていました。

昼夜は逆転していて、

心身のバランスは崩れて、

心模様としましては明るいことがありません。

頭の中では脈絡のない訳の分からない言葉が渦巻いていまして、

常に疲れている状態でした。

常に疲れているところに、

いろいろなものを調べて支援に行きつくというのは、

まぁ、ハードルが高いのではないかなと思いました。

今となってはハードルが高かったなどと思えるのですが、

統合失調症なり立ての頃は、

誰も助けてくれない、それが普通だと思っていました。

こんな引きこもりを誰も助けてくれない。

誰も助けないのが当たり前だと。

支援を調べられない状態であったことと、

また、社会のレールから外れてしまっていることと、

そのあたりを感じた上で、

誰も助けてくれないと思っていたのだと思います。


心療内科に通って、自立支援手帳を勧められて取って、

初めて医療費がこんなに安くなるということを体感しました。

社会のレールから外れてしまっている私に、

支援なんてあったんだという気分になったのを覚えています。

私がこうなのですから、

届いていない支援はもっとあるのではないかと思います。

調べれば出るというのは、

心が病んでいたり、脳がポンコツになってしまったような感じの状態では、

調べることがまずハードルが高いです。

その支援に行きつくまでに、いろいろな手順を踏むというのが、

とてつもなく高いハードルです。

そこで振り落とされる方もいるように感じます。

心療内科にかかるというのが、まず、敷居が高いかもしれませんし、

心療内科で支援のことを聞くというのも、

その病院によっては聞かせてもらえないかもしれませんし、

また、行政に支援のことについて尋ねようにも、

支援についての知識がないと何も尋ねられません。

まぁ、私の体感ですが、

支援は届きにくいのではないかと思っています。

だからどうしろって言うのではないのですが、

困っている人に支援が届いたらいいなとは思います。

行政としてこんなことをしているというのが、

調べないと出てこないのでなく、

なんとか、もっと、周知できればと思うんですけど、

どうしようもないのかなぁ。


統合失調症なり立ての頃、

社会への窓はインターネットだけのようでした。

行政のことなど頭にありませんでしたし、

何かを検索して助けてもらえるなんて思っていませんでした。

社会からはじき出された人は助けてもらえない。

そのくらいのことを感じていました。

もしかしたら、そうやって社会からはじき出された誰かが、

助けられることなくただただ黙っている。

あるいは、はじき出された誰かが、

さらに心と身体を病んでしまって、

何か取り返しのつかないことをしてしまうかもしれません。

なんとか、それを防いで、心地いい生活を送れるように、

そこに支援が届けばいいなと思います。


こうして統合失調症エッセイを書いていますが、

これを読んだ誰かが、

統合失調症だけでなく、

何らかの心身の困りごとを抱えた誰かに、

こんな助けがあるよと言ってくれたら、

執筆した甲斐があるというものです。

支援は届かなければ意味がないです。

看板だけ掲げても意味はないです。

困っていたり、苦しんだりする、あの頃の私のような存在に、

支援の光が届いたらいいなと思います。

社会からはじき出された誰かも生きていていい。

そうあって欲しいと思います。

弱いものはすべて切り捨てる社会というのは、

なんとなくですが、嫌だなと思います。

みんなが、突然弱いものになる可能性があります、

社会から突然はじき出される可能性があります。

そのときに、助けが届くと届かないとでは、

やっぱり助けが届いた方がいいと私は思います。

支援はちゃんと届いた方がいいと思います。

行政だけでなく、

困っている誰かがいたのならば、

こんなものがあるらしいよと、おせっかいでも教えてあげるのも、

誰かの命をつなぐことになるかもしれませんし、

社会とのつながりを維持してあげることにもなります。


このエッセイを書くことで、誰かへの理解の手助けになれば、

私が執筆する意味もあるのだと思いますし、

私が統合失調症で苦しんだことに意味も持てるのだと思います。


また、時間がありましたら、

統合失調症エッセイを書きに来ます。


ではまた、いずれ。

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