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メインステージ-セカンド~サード-

『おおっ!ラストクエスチョンも、全員のアンサーが-クリス-で一致しましたっ!

 ーそれでは、答え合わせと参りしょうっ!』

 案の定、全員のアンサーは一致しそのままアンサータイムに移る。…直後、全員に『○』が着いた。

『お見事ですっ!

 ーちなみにですが、この-クリス-は女性型アンドロイドだったそうです』

 そして、司会はちょっとだけ解説をする。…更に言うと、アンドロイドクルーも全員女性タイプだったらしい。まるで、ウチみたいだな。

『それでは、最後の-セレクトタイム-を始めたいと思いますっ!

 レッツ、セレクトッ!』

 ふと、そんな事を考えていると遂に最後のセレクトタイムが始まった。


 ーまず、ウチと同様にここまでパーフェクトで来た学生チームのマイア選手だが…彼女は最後に『レーザーガン』を選択した。…そう。実はカスタムパーツには『ウェポン』もあるのだ。

 …ちなみに、学生チームには『シューティングゲーム』慣れしている子が居ると『弟』から聞いていたので、そんなに驚かなかった。

 次に、そんな学生チームに追い付かれているハンターチームのジョスト選手もレーザーガンを選択する。やはり、『次』はバトルありかも知れないとの予想だろう。

 そして、ハンターチームと同数のパーツをゲットして来たベテランチームのメジリア選手は…『ウェポン』ではなく、シールドを選択した。

 まあ、本業が『学者』である以上ウェポンの扱いには慣れていないから、当然の選択だ。

 それから、パーツを8つ獲得しているクイーンチームのロザリンド選手は…最後に『バンデージ』を選択した。…これは、もしかすると『面白い』事になるかもしれない。

 最後に、現在独走状態のイアンは最後に『フェン』を選択する。…つまり、『次』はウチのライトクルーの中で上位の戦闘力を持つ『彼女』が、再び活躍するという事だ。


『ーおぉ…、これは-面白い-パターンに分かれましたね~。

 果たして、彼らが作り上げたロボット達は-次のセクション-で一体どんな活躍を見せてくれるのでしょうかっ!?』

 そして、司会は全員の予想を確信に変えるアナウンスをした。…やっぱりか。

『それでは、以上でセカンドセクションを終了し…このまま-サードセクション-を始めたいと思いますっ!』

『おぉおおお~っ!』

『まずは、-セッティング-からです。

 ー代表の方はテーブルに。そして、-スポーツが得意-な方はスタッフの誘導に従って下さい』

「ーそれじゃあ、アイーシャさん。そして、ミリアムさん。頼みます」

「「お任せを」」

 司会がオーダーを出したので、次の担当である2人は立ち上がる。なので、俺は両手で拳を作り2人に突き出す。

 すると、2人は力強く頷き拳を重ねアイーシャはテーブルへ。ミリアムは、スタッフの誘導に従って一旦ステージから出て行った。


『ーさて、-サポーター-の方達がスタンバイされるまでの間ここまでの成績をおさらいしておきましょうっ!

 まずは、強力なライバル達より1歩リードしている-プレシャスノヴァ-ですが…セカンドセクションを終えた現在、240ポイントを獲得していますっ!』

『ー良いぞぉおおお~っ!』

 司会がそう言うと、オーディエンスの大半と俺達の応援団が歓声と拍手を送って来た。

『続いて、そんな彼らを追いかけるのは-ヒストリーメイデンズ-っ!

 現在の獲得ポイントは、210ッ!まだまだ逆転のチャンスがありますっ!』

『ー頑張ってぇえええ~っ!』

 司会のコメントに、大勢の女性ファン達が彼女達に声援を送った。

『第3位は、若手達に若干手こずっているベテラン揃いのクエストッ!

 現在の獲得ポイントは、200…すなわち、トップと40ポイント差がありますっ!果たして、次で追い付ける事は出来るでしょうかっ!?』

『ー若いモンに負けるなぁあああ~っ!』

 司会が煽り気味のコメントを出すと、彼らの応援団は精一杯の応援をした。


『第4位は、何とか上位陣に食らい付こうとしている-ビッグキャプチャーズ-っ!

 現在の獲得ポイントは、180ポイントッ!

 そして、第5位はトップチームと同じくセカンドセクションで奇跡のパーフェクトを果たした、-イデーヴェスヒストリー研究会-っ!

 こちらは、現時点で170ポイントを獲得していますっ!

 果たして、ハンターチームに追い付く事は出来るのかっ!?』

『ー行けぇえええ~っ!』

『頑張れぇえええ~っ!』

 そして、最後の2チームの成績が発表されると両チームの応援団が声援を送った。

『ーおっと、どうやらサポーターの方々のスタンバイが終わったようですっ!

 それでは、これより-サードセクション-を始めたいと思いますっ!』

 それが終わると共に、いよいよサードセクションが始まろうとしていた。…うーん、もしかするとー。

『ーっ!?』

『予想』を立てていると、俺達チャレンジャーの目の前にクリアガラスのようなモノで作れられた、『ウォール』が出現した。しかも、どうやらステージのフリーエリア全体が『それ』によって囲まれていた。

『ーっ!?』

 それだけでも、十分なインパクトがあったが…更に驚愕の事態が起きた。

 ーなんと、ステージ中央の5つのウィンドウに表示されていた『ロボット』達がウィンドウから『飛び出した』のだ。…やっぱりな。

 どうやら、今このステージ『バーチャルフィールド』と化しているようだ。


『ー素早く走って-チャンス-を掴めっ!

 -クエスチョンハンティング-ッ!』

 そして、ステージ全体が驚愕するなか司会はタイトルコールを行う。

「ー…もしかして、これも『アタリ』?」

「ですね」

『まずは、ルールの説明をしましょうー』

 そんな事を話していると、司会はそう言う。…直後、フィールドは『中心』を除き複雑な立体構造に変化した。そして、これまた中心…『ロボット』達の居る場所以外の至る所にスクウェアなフォルムのボックスが出現する。

 多分、『トレジャーボックス』だろう。

『ールールは至ってシンプルですっ!

 今、フィールド出現した大量の-トレジャーボックス-の中にはクエスチョンがインストールされた-クエスチョンボール-が入っています。

 それを、サポーターの方々が-1個だけ-回収しセントラルスペースに戻って来ますので、テーブルにスタンバイしている代表の方はアンサーして下さい。

 そして、このセクションでは少しばかりポイント取得条件が違います。…まず、このセクションは-5クエスチョン-を突破した瞬間クリアとなります。

 そして、クリアするのが早ければ早いほど-ボーナス-が付きます。トップは50ポイント、セカンドが40ポイント、サードが30ポイント。

 4位が20となり、ビリにはボーナスが入りません。

 更にもう1つ。…このセクションではシンキングタイムは10カウント固定です』

『…っ』

 司会の説明に、俺達チャレンジャーは表情を硬くした。…なかなか、ハードだな。


『それでは、スタートの前に各チームのチャレンジャーと-ロボット-達の-デヴァイサー-を紹介致しましょうっ!

 まずは、クエストよりグラファル選手&ジルバ選手っ!』

 そうこうしている内に、このセクションのチャレンジャーと『デヴァイサー』が紹介される。

 ー『クエスト』は、気難しそうなベテランマイスター…といった感じの壮年とオープニングで活躍したジルバ選手だった。

『次は、ビッグキャプチャーズよりダイアナ選手とリスタル選手っ!』

 次は、『ビッグキャプチャーズ』の番だが…ポニーテールの女性がテーブルにスタンバイしていた。…多分、彼女もメカニックなのだろう。

『そして、イデーヴェスヒストリー研究会よりリンプス選手とルーリー選手っ!』

 3番手は、『イデーヴェスヒストリー』研究会だ。…こちらは、男子学生とやはり最初に活躍したルーリー選手だ。

 やはり、どのチームも実に合理的な作戦を用いて来たようだ。…実際、『操作』って精神的に疲れるからな。既に出番が終わった人が担当した方が、『後に影響』が出ないのだ。

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