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メインステージ-サード-②

『そして、ヒストリーメイデンズからは-マシンクイーン-マリー選手とスンスー選手っ!』

 そして、4番手は『ヒストリーメイデンズ』のマリー選手とスンスー選手だ。

 すると2人は、揃って優雅なお辞儀をした。…うーん、場慣れしてるな~。

『キャアアア~ッ!ステキ~ッ!』

 当然、彼女達のファンからは歓喜の悲鳴が送られた。

『そしてそしてっ!プレシャスノヴァからはアイーシャ選手と、オープニングステージで凄まじい成績を出したミリアム選手ですっ!』

『やったれぇえええ~っ!』

 そして最後は、ウチの2人が紹介された。すると2人は、姿勢を正して一礼する。勿論、2人にも応援団からの声援が飛んで来た。

『では、これよりセクションを始めますっ!

 ーアーユーレディ?』

『ー…っ!』

 選手の紹介が終わりといよいよ『ゲーム』が始まろうとしていた。…当然、『デヴィサー』達は直ぐにスタンバイを取る。

 ー此処で、すでにスタンバイの姿勢はバラけていた。

 まず、クイーンチームとベテランチームは『スターティングスタート』の姿勢になっていた。

 一方、ハンターチームと学生チームは『クラウチングスタート』の姿勢になっていた。…そういえば、リンプス選手は『リレー種目』の選手だったな。

 そして、ダイアナ選手は…多分、スクール時代にランの競技をやっていたのだろう。

 ーちなみに、ミリアムは常に手にフェンを持っているためかクイーンチームサイドのパターン

 だった。…さぁ、『見物』だな。


『ーGO!!』

 ワクワクしながらスタートを待っていると、遂に司会がコールした。…その瞬間、ロボット達は一斉に散会した。

『さあ、各選手一斉にセントラルを飛び出し近くの…っ!?い、いや、スンスー選手とジルバ選手。そしてミリアム選手は近くのボックスをスルーして、遠くのボックスにターゲットを向けたっ!』

『ーっ!?』

 そして、此処でも『戦略』にバラつきが出る。なんと、ウチと『場慣れ』している2チームは遠くのボックスを狙ったのだ。…やはり、侮れない。

『恐らく、-後半-を意識しての動きだと思われますが…おっとっ!此処でルーリー選手が戻って来たっ!

 ーそれでは、ボールオープンッ!』

 一方、近くのボックスをターゲットにした学生チームはトップで戻って来た。

『おお、クエスチョンが入っていましたっ!

 ーでは、クエスチョンッ!』

 どうやら、ルーリー選手はきちんと『アタリ』を持って来たようだ。…しかしー。

『ー……っ、パスッ!』

 クエスチョンの本文を聞いたリンプス選手は、険しい表情になり『パス』をコールする。…やはり、彼にはハードだったようだ。


『残念~…。正解は、-サビ落とし-でした。

 ーおっと、そうこうしている内にリスタル選手が戻って来たっ!そして、ミリアム選手はボックスに到着っ!

 ジルバ選手は、後少しで到着ですっ!』

 そして、リンプス選手が再びボックスへと走り出したタイミングでリスタル選手がセントラルに戻って来た。

 尚、ウチのミリアムは僅か数分でボックスに到着して素早くボールを取り出し、そして素早くセントラルに向けて戻り始めた。…うん、『リンク向上』を選んで正解だな。

 一方、ジルバ選手はようやくボックスに到着した。

『さあ、リスタル選手のボールをオープンしましょうっ!…お、クエスチョンが入っていますねっ!

 ーでは、クエスチョンッ!』

 そして、リスタル選手も『アタリ』を持って来たようだ。…けれどー。

『ーああっと、残念ながらタイムアップッ!正解は、-スノータイヤ-でしたっ!

 …さあ、そうこうしている内にスンスー選手が到着っ!そして、ミリアム選手が間も無く戻って来ますっ!

 一方、ジルバ選手はようやくリターンを開始しましたっ!』

 やはり、ダイアナ選手も解答は出来なかった。

 そして、次はクイーンチームの番となる。

 一方、ミリアムは間も無く帰還しジルバ選手は今来たルートを戻り始めた。


『さあ、ボールオープンッ!…お、クエスチョンが入っていますね。

 ーそれでは、クエスチョンッ!』

 どうやら、彼女も『アタリ』だったようだ。…まあ、そろそろー。

『ーワイパーッ!』

『お見事っ!』

 すると、マリー選手は素早く解答した。…予想通り、クイーンチームが最初にリードした。

『流石は、マシンクイーンッ!難なく1つゲットしましたっ!

 そして、すかさずミリアム選手が到着っ!果たして、追い付けるのかっ!?

 それでは、ボールオープンッ!』

 そして、スンスー選手は再び近くのボックスに向かって走り出した。その直後、ミリアムがセントラルに戻って来る。

『おっ!彼女のボールにもクエスチョンがありましたっ!

 ーそれでは、クエスチョンッ!』

 その後、ボールはオープンされ…中にはちゃんとクエスチョンが入っていた。…さて、大丈夫かな?

『まずは、-こちら-をご覧下さい』

 すると、姉の前にあるウィンドウにイラストが表示される。…ああ、『アレ』だな。

 イラストは、メタリックカラーの『ギザギザ』している手のひらサイズのモノだった。

 それを見た瞬間、頭の中にアンサーが浮かぶ。

『これは、古代のマシン全般に用いられていた-必須のアイテム-です。…さて、これの名称は何でしょう?』

『イグニッションキー』

『…お見事っ!正解ですっ!』

 司会が問題文を読み上げた直後、彼女は即答する。…まあ、流石にこのクエスチョンは余裕だろう。

 しかし、『古代』ではああいうのが使われてたんだな~。しかも、ハウスキーや金庫のセーフティキーもあんな形状だったという。…正直、セキュリティ面が不安だと思うんだよなー。


『さあっ!これでノヴァチームも1つゲットとなりましたっ!…おっと此処で、ルーリー選手が帰還しましたっ!

 それでは、ボールオープンッ!』

 そんな事を考えていると、ルーリー選手が戻って来る。そして直後、リスタル選手も戻って来る。

『おっ!ルーリー選手のボールには、きちんとクエスチョンが入っていましたっ!

 ーそれでは、クエスチョンッ!』

 その後クエスチョンが始まり、彼は…少し悩んでいた。…お?

『ー……-F1-ッ!』

『もしかしたら』と期待していると、彼はド緊張しながらアンサーを叫んだっ!

『お見事っ!正解ですっ!』

『…~~っ!』

『っしゃあああ~っ!』

『よしっ!』

 正解のSEが鳴り司会がコールすると、彼は喜びを噛みしめながらガッツポーズをする。そして後ろのメンバーも、喜びの歓声を上げた。…やるねぇ~。

『いやはや、流石はこのステージに勝ち上がって来たチームですっ!見事に、1つゲットしましたっ!

 そして、次は絶賛彼らに追われているハンターチームの番ですっ!…それでは、ボールオープンッ!』

 ルーリー選手が走り出すと、リスタル選手が前に進みボールを『確認用』のテーブルにセットした。


『おっ、これにもちゃんとクエスチョンが入っていました。

 ーそれでは、クエスチョンッ!』

 すると、直ぐに『中身』が確認され…司会が判定する。…今の所、『アタリ』が出ているが多分後半は『ハズレ』が出るかもしれないな。

『ー……、……-パトランプ-ッ!』

 そんな予想を立てていると、ダイアナ選手は悩みながらアンサーを叫んだ。…おぉ~。

『お見事っ!』

 すると、見事彼女は正解した。…ちなみに、今までのクエスチョンはイラストか再現フォトのどちらかだ。

『さあ、見事ダイアナ選手も1つゲットッ!

 ーおぉっ!遂に、ジルバ選手がセントラルに帰還しましたっ!』

 そして、ダイアナ選手と入れ替わるようにジルバ選手が戻って来る。…尚、現在ミリアムは間も無く2つ目のボックスにたどり着こうとしていた。

『それでは、ボールオープンッ!…おっ!これにも、クエスチョンが入っていますっ!

 ーでは、クエスチョンッ!』

 そして、問題文が読み上げられて行く。…けれどグラファル選手は、至って冷静だった。そしてー。

『ーバイシクル』

『お見事っ!正解ですっ!』

 読み上げが終わると、グラファル選手は淡々とアンサーを口にした。…勿論、見事に彼も1つゲットした。

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