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メインステージ-サード③-

『さあ、これで全代表が1つクリアとなりましたが…しかしっ!スンスー選手とルーリー選手が、もう戻って来ましたっ!

 ーでは、スンスー選手からオープンッ!』

 これでようやく成績が並んだかと思ったら、もう変わろうとしていた。…うーん、やっぱり戻りで差が出るな。まあ、しょうがない。

『おっ!これにも、クエスチョンが入っていましたっ!

 ーそれでは、クエスチョンッ!』

 そして、スンスー選手のボールがオープンされる。勿論、きちんと『アタリ』だった。…そしてー。

『ー……-ハグルマ-』

 マリー選手は、少し悩みながら『古代言語』で解答する。…やはり、このセクションもか。

『お見事っ!』

 直後、司会は『○』を告げた。すると、彼女はホッとした様子を見せた。…一方、次に解答するであろうリンプス選手は身構えてしまう。

『クイーンチーム、連続正解っ!更にリードするっ!…さあ、スチューデントチームも連続正解となるかっ!?

 それでは、ボールオープンッ!』

 そして、ルーリー選手の持って来たボールの中身がオープンとなる。

『おっ!これも-アタリ-ですっ!

 ーさあ、クエスチョンッ!』

 まあ、『ラック』も十分持ってるみたいだから見事に『アタリ』を引いた。…そしてー。


『ー…ク、クリーニングマシンッ!』

『正解ですっ!』

 なんと彼は、見事に連続正解を果たした。…いやはや、素晴らしい。

『なんと、スチューデントチームも連続クリアとなりましたっ!…おおっ!ここで、ハンターチームが戻って来たっ!』

 そして、ルーリー選手が少し遠くのボックスに向かい始めるのと同時に、リスタル選手がセントラルに戻って来る。…うーん、『そろそろ』かな?

『では、ボールオープンッ!……っ!

 ーな、な、なんと-ハズレ-だ~っ!』

 そんな様子を立てた直後、なんとマジで『当たって』しまった。…うわ、かわいそうに。

『……っ』

『ーあぁあああ~っ!』

 当然、アンサー担当のダイアナ選手とチームメンバー。そして彼らの応援団は分かりやすく落ち込んだ。

『残念ですが、アンサー権利は無しですっ!

 ーっと、現在ミリアム選手はボールを回収。そしてジルバ選手は、間も無くボックスに到着しますっ!』

 直後、リスタル選手は直ぐに走り出した。…その後、ミリアムとジルバ選手の様子が伝えられる。


『ーあっ!ルーリー選手が間も無く戻って来るようだっ!そしてその後方には、スンスー選手も来るっ!

 さあ、両チームは3クエスチョン連続クリアとなるのかっ!?』

 それから少しして、ルーリー選手とスンスー選手がボールを手にして戻って来る。…さて、このままでは差が広がる一方だがー。

『ーさあ、ボールオープンッ!…おっ!これも-アタリ-ですっ!』

 そして、まずはルーリー選手のボールがオープンとなる。…まあ、此処は当然クリアだ。問題は、解答出来るかどうかだ。

『それでは、クエスチョンッ!』

 そんな事を考えているうちに、クエスチョンが始まる。…すると、彼の顔はどんどん絶望に染まっていった。

『ー……パスッ!』

 案の定、彼は素早くパスを宣言した。…まあ、判断力は早いかな。

『残念~っ!正解は、-2ロケット-でしたっ!

 なんと、リンプス選手正解ならずっ!…さあそして、次はマリー選手の番だっ!

 それでは、まずはボールオープンッ!』

 そして、次はクイーンチームの番だ。…まあ、こちらもー。

『ーおぉ、クイーンチームも3つ連続で-アタリ-を引いたっ!

 それでは、クエスチョンッ!』

 予想通り、クイーンチームも『アタリ』を引いていた。…そう考えると、意外と『少ない』のかも?


『ーバルブ』

『お見事っ!』

『確率』を考えていると、マリー選手は難なく解答していた。…おっー。

『ーおっ!ミリアム選手、たった今到着しましたっ!…では、ボールオープンッ!』

 そして、スンスー選手と入れ替わりでミリアムが戻って来てテーブルにボールをセットする。

『おっ!これにも、クエスチョンが入っていますっ!

 ーそれでは、クエスチョンッ!』

 彼女が持って来たボールは、またしても『アタリ』だった。…まあ、一番遠いエリアには多分『そんなに』ないと思う。

『ー古代では、-地上を航行する船舶-が大半を占めていました。…では、それらの船は何を目印にして移動していたのでしょうか?

 その名称を-古代の言語-で答えて下さい』

『-トウダイ-』

『正解っ!いやはや、素晴らしいっ!』

『ーっ!?』

 一方、アイーシャは難なくアンサーをした。…そしてミリアムが走り出そうとしたその時、スンスー選手の向かった方向から、『アラート』が鳴り響いた。

 なので、チャレンジャーやオーディエンスは必然的に『そちら』を見る。…そこではー。

『ーあっとっ!スンスー選手の開けたボックスから-ガーディアン-が出現したっ!』

 司会のアナウンス通り、スンスー選手はデカいボディの『ガーディアン』と対峙していた。…やっぱりか。まあ、ウェポンやシールドが選択肢にあったから間違いなく居るとは思ったが。


『ーエネミー確認。防衛行動ヲ実行シマス』

 そんな事を考えていると、ガーディアンはプログラムされた『オーダー』を口にする。

 ー直後、スフィアボディの上に『カメラ』のようなレンズが大量に出現…って、まさか?

『ーうわっ!?』

 嫌な予感がした次の瞬間、スンスー選手は直ぐにその場からエスケープする。…そして、彼女が居たその場所に収束レーザーが降注いだ。

『ーさあ、果たしてスンスー選手は-ガーディアン-のディフェンスを掻い潜りトレジャーをゲットする事が出来るのかっ!?

 …あっ!一方、セントラルにはリスタル選手とルーリー選手が戻って来ましたっ!

 それでは、まずはリスタル選手のボールをオープンッ!』

 そんな攻防が繰り広げられるなか、セントラルに動きがあった。…さて、『このチャンス』を彼らは生かせるだろうか?

『おっ!今度はちゃんとクエスチョンが入ってましたっ!

 ーそれでは、クエスチョンッ!』

 どうやら、今回は『アタリ』だったようだ。そして、クエスチョンが読まれる。

『ー…-ウッド-』

『お見事っ!正解ですっ!

 さあ、これでハンターチームも2クエスチョンクリアッ!残るは、ベテランチーム…ー』

『ーおお~っ!』

 そして、司会が現状をアナウンスしていると…オーディエンスは歓声を上げる。…ほぉ~、見事なモノだ。

 ーその歓声は、スンスー選手の『活躍』に対するモノだった。…何せ、彼女はガーディアンを完全に『無力化』したのだから。


「ー…『アレ』って、普通に止まるんだ」

「あくまで『ゲーム』ですからね。あのくらいの難易度でないと、『進行が悪く』なります」

 イアンは、ボールをゲットする彼女を見ながら

 ポツリと呟く。なので、俺は持論を口にした。

『ーな、なんと彼女は、ガーディアンのウィークポイント…すなわち、-ストップボタン-を的確に見抜き無力化しましたっ!

 まさか彼女は、オリバー選手やミリアム選手と同じ-ルート-を歩いて来たのでしょうかっ!?

 ーっと、失礼しましたっ!それでは、ルーリー選手のボールをオープンッ!』

「…どう思います?」

「…まあ、『あんな動き』を見てしまったらそう判断するしかないでしょう」

 司会は驚愕と興奮のアナウンスをしつつ、ルーリー選手のボールを確認する。…一方、俺と博士は『そう』だと予想した。

 ー何せ、彼女はレーザーをムダのない動きで回避しつつガーディアンに素早く近き、そのテッペンに飛び乗って『ストップ』させたのだ。

 相当の『ウデ』と『メンタル』を持っていないと、出来ない。


『ーおっ!ルーリー選手、引きが良いっ!

 それでは、クエスチョンッ!』

 そして、俺達はセントラルの様子に意識を向ける。…どうやら、ルーリー選手はマジで『ラック』が良いようだ。そしてー。

『ー……-ガソリン-』

『お見事っ!』

 リンプス選手は、緊張気味に答えた。…解答担当の彼は、実に冷静だな。

 見事にアンサーする彼を見て、俺は簡単な分析をした。

『これで、スチューデントチームも3つクリアとなりましたっ!

 ーおぉっ!此処でベテランチームが戻って来ましたっ!…それでは、ボールオープンッ!』

 そして、ルーリー選手と入れ替えでジルバ選手が戻って来る。

『おっ!これにはクエスチョンが入っていましたっ!

 ーそれでは、クエスチョンッ!』

 勿論、ジルバ選手が持って来たボールにはクエスチョンが入っていた。…そして当然ー。

『ー…-グリース(潤滑油)-』

『お見事っ!』

 グラファル選手は、落ち着いた様子でアンサーを宣言し…案の定正解した。

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