地図を見た
いきあたりばったりの路地
このあたり来たことがない
地図を見て
見当つかない
どのあたりなら来たことがある
今日 回線の具合
夜見た夢の残滓が煌く
夏草は枯れて土に還るのを待つ
黒く見えたが赤かったのかも
くだもの芯を剥けられただけ名も知れない
おれの方向音痴
時代の流れがピンとこない
それでも隣の駅までの範囲内
わずかばかりの区域だろうが
こうも想像しがたいとは
知ってる誰かの住む街なら
案内してもらえるけれど
おそらく知ってる誰かがいても
敵対心を向けられるだけかもしれない
いや本当はわかってるんだ
たぶん他の連中だって
このままだとヤバイことになるのに
見て見ぬふりどころか
揃いも揃って眺めているよ
ほら
境界線の少し手前