自分らしさとは固定されたものとは限らず流動性があって
ありとあらゆる変化を包括したところに成りたつ気がする
与えられた役は公演が終われば解放されるし
ふと我に返ってみれば演じていた性格がしみついてるから
なにげない気づきほど的を得る
町内会の夏祭りステージで怪演すれば
自分じゃないからこそ気持ちいい
存在しない誰かになって声を出せ
ひろげた指先の先端にまで熱が届く
演じるのは なんのため
演じれば演じるほど
自然な自分に還っていける
どこかでちゃんと断ち切らないと
似てすらいない他人のままだ
ありとあらゆる要素を混在させたままに刈り込む畑さ
花も根も葉も茎も種子も実も彩る空気も腐る菌もろとも
空から見おろせば合図だよ
自分らしさを樹に求めるなら
いつか外から森を眺めよう
凍えた
歩きもしないくちばかりが騒ぐから
誰かになって自分になったら別の誰かに自然になれる
ほどよいループの先にあるのは原点への回帰線
かわりものでいこう
かわりものでいよう
かわるがわるに生まれよう