目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

第201話 変化

慣れてるはずの操作ができない

さんざん使いこなしてきたのに


乾ききった心が悲鳴をあげてる


みずからの涙で潤わせる

とでも言うのでしょうか


あんなに効率よくできたのに

まえより遅くて重くなったよ


どうすりゃいいんだ

どうすりゃいいのさ

どうすりゃいいのか

教えて欲しい


どうすりゃいいのよ

どうすりゃいいかね

どうすりゃいいとて

笑いたくなる




いろんな失敗ばかり

しでかして

そのくせいつも成功を信じて

疑わなかった


いろんな失敗は傷跡なだけでしょうか

むしろ

うまくいかなかったときにこそ

学びがあり

うまくいかなかったことが

とても多くのことを教えてくれたように感じるのです


結局まあ

どうすりゃいいんだよ

って

自分で自分に問いかけて

こうすりゃいいのさ

自分で自分を導いている


さんざん使いこなしてきたから

慣れ切った操作の不都合がわかり

改善改良改修のタイミングに

なったんじゃないのかな




夜更けだからこそのクリアな音が

僕を別世界に連れて行ってくれる


いつ どのタイミングで 眠りに落ちたのか

目が覚めれば

どうしたものか

時間に追われる




「おは」


「よぅ」


言葉を交わす

なんだっけ

あれ

なんだったかな


昨夜ものすごいことがわかって

きみに会ったら話そうと思った

とにかくすごくて、すごいんだ

なにがどうすごいかそれはもう


あれ?

なんだっけ


まあ

いいか…いいか?

いいのか




ロッカーのカギが開かない

なんだっけ番号

間違ってない

間違ってる?

ほんのちょっとのズレかなにか

秒刻みのスケジュールでは

ただの誤差でさえ

犯罪級な間違い呼ばわり


あわてなければ

いつものように

いつものことが

できる


あわててるから

なにげないこと

できなくなって

あわててしまう


けど


きっとお知らせなんだと思う

そろそろ変えたら

そろそろ変えても

そろそろ変えれば

そもそも変えなきゃ


はじめたいんだろ

はじめたいんだよ

ならば


こうすりゃいいのさ

こうすりゃいいんだ

こうすりゃいいのか




不慣れな番号に置き換えてみた








この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?