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No.25 番外編2『Xポスト集』



No.1 【自分に課したノルマ】


「ひな、テレビ貸して。先月決めたノルマ達成したいから」

「え、何いきなり。どんなノルマ?」

「週6でAV鑑賞」

「帰れ」



No.2 【イイネ】


「ひな、これ見ろ」

「何?ツ○ッターじゃん。翼やっとSNS始めたんだ?」

「そう、俺初心者なわけ」

「…それで?」

「投稿したグラドルの写真に優しくイイネしてくれる人募集中」

「うあー、どうでもイイネ」



No.3 【正直者】


「ひな、○×▲□」

「え、何?!シャワーで聞こえなかった!」

「…ひな、誰かインターホン鳴らしてるっぽいから俺出てもいい?」

「駄目に決まってんじゃん!もし学校の人だったらどうすんの、居留守使って!」

「了解ー(ピンポーン)誰もいませーん!!!」

「翼死ねー!」



No.4 【寝言】


「翼、こんなとこで寝てたら風邪引くじゃん。起きなよ」

「んー、ひなの…は…だろ」

「何寝惚けてんの?ほら翼。起き…」

「ひなの胸はまな板だろふざけんな」

「お前がふざけんな」



No.5 【去り際】


「今ひなが買い物してんの見てすげェ良い早口言葉思いついた」

「え、そんなことどうでも良いからついてくんな翼」

「…わかった。早口言葉言いながら帰るから聞いてて。貧乳が牛乳を購入貧乳が牛乳を購入貧乳が牛乳を…」

「いいよ翼帰らなくて。永遠に眠らせてやるからこっちおいで」



No.6 【それがもし本当だったとしても食べるな】


「ひな、ゲーム貸して」

「嫌だ」

「…何で」

「翼この前貸したゲームもまだ返してくれてないじゃん」

「……あ」

「ほらね。あれどこにやったの」

「…食べた」

「食べた?!」



No.7 【一言が命取り】


「翼!ちょっと牛乳買ってきて!」

「何でまた牛乳?ひな昨日買ってただろ。一昨日もその前も」

「にゅ、乳製品は体に良いんだよ!いいから買ってきて!あとヨーグルトも!」

「買ってきてやるから一言いい?」

「何?!」

「足掻くな貧乳」



No.8 【ダメ出し】


「ひな、ひなの一発ギャグ考えたから見てて」

「翼は懲りないね…いいよ。やってみな」

「ひなのひは貧乳のひ…」

「ワンパターン!貧乳貧乳しつこい!いい加減他のネタも考えな!」

「……はい」

「私の胸は」

「…巨乳です」

「そうだ。それでいい」



No.9 【ひなの期待】


「翼の一番好きな人は高橋さんじゃん?」

「まあね、付き合ってるしね」

「じゃあさ、えーっと…2番目に好きな人は?」

「2番目?」

「そ、そう!2番目!1番じゃないけど大切だなーって思う人とかさ、ほら…ね?ゴ、ゴホンッ…えー、それでは改めまして。翼の2番目に好きな人は誰かな?」

「俺」

「わー、すごい。こんなに人殺したいと思ったの初めてだ」



No.10 【謝るのはいつだって君】


「ひな最近怒りっぽいよな」

「そ、それは翼が怒らすようなことするからじゃん!」

「まあ怒らすようなことしてる俺も悪いけど。直す努力も必要だろ?」

「う゛…わかった。怒らないように気をつける」

「あ、調度いいや。ひなリモコン取って」

「こらこら、リモコンくらい自分で取らなくちゃいけないよ?ハッハッハ」

「…あ、あと喉乾いたからジュース買ってきて」

「こらこらジュースが飲みたくなったら自分の足で買いに行かなくちゃいけないよ?全く君ってやつはー、ハッハッハ」

「なんかごめん…俺が悪かった」



No.11 【いつも通り】


「翼、なんか今日様子変だけど大丈夫?熱っぽい顔してるよ」

「大丈夫」

「ほらやっぱフラフラしてんじゃん。外出すんのやめなよ」

「絶対やだ。新発売のゲーム個数限られてんの。だから買いに行くの」

「なんか甘えた口調でキモイから絶対熱あるって!ほら歩き方も変だよ!」

「そっちは胸変だよ」

「これが通常運転なんだよコラ殺すぞ」



No.12 【上下関係】


「ひな、俺妹が欲しい」

「…私にどうしろと?」

「これからはお兄ちゃんって呼んで」

「嫌だよ気持ち悪い。だいたい私の方が生まれた日は1日早いじゃん」

「生まれた日より大事なのはどっちが人間的に大人かってことだろ?」

「…じゃあ翼が上だって言い張る理由は?」

「ひなの方が身長も低い。体力も少ない。胸も平。学力は…」

「夕飯無しで良いみたいだね」

「ごめんねお姉ちゃん」



No.13 【お気づき頂けただろうか…】


「ねえ、翼。あの時は深く聞かなかったんだけど、やっぱり何か胸に引っかかるんだよね」

「…何が?俺が見る限りひなの胸は今日も異常なくフラットだけど」

「翼って何でも食べるじゃん。冷蔵庫のものとか調理してなくても生で食べるし…」

「見逃してくれたように見せかけて鼻フックすんのやめて。雑草でも虫でも何でも食べますから」

「でしょう?けどさ、高橋さんのお弁当はあんまり食べなかったって言ってたじゃん。口に合わなかったって。それって…」

「……。」

「……(ゾッ)」



No.14 【後ろから抱擁=ゴング】


「わっ、翼!いきなり抱き着くのやめてよ、びっくりするじゃん!」

「たまにはこういうのも悪くないだろ?」

「はあ…翼はいくつになっても思考回路が子供なんだから」

「…?この行動が子供なわけ……痛ッて、何やってんだよひな」

「え?プロレスごっこしたいんじゃなかったの?」

「どっちが子供だ」



No.15 【何のための?】


「ひな、ご飯作って」

「嫌だ」

「…何で怒ってんの。生理前?そんなわけねェよな。この前生理きたばっかじゃん」

「何で知ってんのさ!…私が怒ってんのはこれだよ!」

「…牛乳?」

「そう。何で翼はいっつも空になった牛乳パック冷蔵庫で冷やしてんの?まだあると思って新しいの買ってこなかったじゃん」

「ああそれダミー」

「ダミー?!」



No.16 【例のものを禁止したきっかけ】


「ひな、相談いい?」

「翼が相談…?思いつめた顔して珍しいじゃん。どうしたの?」

「俺さ、学生の頃ひなと両想いになれなかっただろ?俺がひなに対して片想いしてた時期も長かったし」

「え、う…うん」

「どんなにアピールしても幼馴染のままでさ。ひなは鈍感だし、俺のこと一切恋愛対象として見てなかったから、相当我慢してたわけ」

「う、ご、ごめん…。それで?」

「その時の反動で今ひなに似た制服女子(幼馴染設定)のAVにハマっちゃってるんだけど、どうしたらいいと思う?」

「死ねばいいと思う」



No.17 【照れ隠し、からの真顔】


「ねえ翼、ゲーム中に悪いんだけどさ。ちょっと乙女心が騒ぎ出したからウザいこと聞いていい?」

「…?ひなの話すことウザいとか思ったことないし別にいいよ。ゲームしながらで良ければどうぞ」

「中学の時…私イジメられてたでしょ?もし気付いてくれてたら、翼はどう守ってくれてたのかなって…」

「たぶんイジメてる奴殴ってでも止めてたと思うよ。校舎が別だったから見張れない分授業抜け出してでも見張りに行ってただろうし…」

「ッ…な、何真剣に答えちゃってんの?ちょ、ちょっと質問しただけなのに真面目に答えちゃって…恥ずかしい奴!」

「えー、何俺今のミスった?じゃあもう一回聞いて。やり直すから」

「もー仕方ないな。今度は恥ずかしくなるようなこと言わないでよね、ふふ。私がイジメられてたらどんな風に守ってくれてた?」

「とりあえず戦車乗ってきてーそれから…」

「ふざけんなよ」



No.18 【普通に結婚しようでいいと思う】


「翼、今のうちにプロポーズの言葉決めて話し合っとこう」

「…?何で?」

「例えばの話『これから毎朝俺の味噌汁を作ってくれ』って翼が唐突に言ったら、私はどうすると思う?」

「普通に味噌汁作ると思う」

「そう、そういうこと。一般的なプロポーズの言葉が私には通じないから、勘違いする前に決めときたいの」

「…俺と一緒の墓に入ろうは?」

「最近じゃ家族じゃなくても一緒に入ることもあるみたいだし…」

「俺の苗字になってくれは?」

「私の苗字になる可能性もあるでしょ?」

「…これから一生俺と同じウォッシュレットを使ってくれは?」

「ッ…それだ!」

「ひなもう麻痺してきてんだろ。落ち着けよ」



No.19 【料理を教えて下さい】


「それじゃあ吉井さん大宮くん、よろしくお願いします!」

「うん、頑張って料理上手くなろうね高橋さん」

「…マジで引き受けんの?ひな」

「当たり前だよ。彼氏のために料理上手くなりたいとか可愛いじゃん高橋さん。協力してあげたいし、翼もそう思うでしょ?」

「いやそりゃ協力してやりたいけどさ…ひなはわかってないと思う高橋の悲惨さ。俺も過去に何回か教えようとしたことあるけど10秒でギブアップしたし」

「翼も大して料理出来るわけじゃないしそうなるのは当たり前じゃん。大丈夫だよ高橋さんだってやれば出来るよ」

「いやだけどさ…」

「もう!何こそこそ話してるの大宮くん!さ、吉井さん!まずは何から調理したらいいのかな?材料は揃えてきたよ!」

「あ、うん、じゃあまずは簡単な卵焼きから練習しよっか」

「卵焼きね!おーけーおーけー、もう蛇も皮剥ぐ準備万端だから頭から切り落として…」

「ごめんやっぱりギブアップ」



No.20 【怖可愛い】


「もう嫌!翼チャンネル変えて!」

「ひなから言い出したんだろ?心霊番組観たいって」

「こんなに怖いなんて思わなかったもん…もう限界、早く変えよう。ちょっとどこ行くの翼?!」

「どこってトイレ」

「私も行く」

「えー、何で」

「翼がちゃんとトイレ出来てるか監視するため」

「粗相する犬か俺は」

「そんなに拒否するならトイレ我慢して?一人にしないでよ。腕もぎ取れるまで肩揉んであげるから早く戻って?」

「幽霊を怖がる彼女がこんなに怖いとは思わなかった」



番外編2【fin】

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