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8月14日 納涼ゾンビぱにっく

 撮影二日目。

 昨日はシーン数もそんなに多くなかったからサクッと終わったのだけど、その後に琴平さん直伝のゾンビ特殊メイク講座が延々二時間ほど開かれた。

 ゾンビもビジュアルから得意じゃないけど、何度か繰り返していると次第に見慣れてくるものだ。

 紙と絵具とファンデで作るチープなものだからというのもあるけど、次第に「この傷口は上手くできたな……」なんてセルフ批評ができるくらいにはこなれてしまった。


 そんな手に入れたくもない技術を習得したのも、全ては今日の撮影のため。

 総勢一〇〇名近いエキストラゾンビーズを招いての大撮影会に備えてのことだ。


「本日はお日柄も良く。撮影隊の隊長兼監督兼カメラマンの琴平です。コトヒラと書いてコンピラです。よしなにー」


 相変わらずの前口上が響くと、エキストラゾンビーズから「よろしくおねがいしまーす」と気の良い返事が返ってくる。

 ビジュアルだけなら世紀末なのに、ずいぶんと朗らかなゾンビたちだ。

 あえて言うなら首都圏のハロウィンのノリ。


 特殊メイクは慣れてもそれなりに時間がかかるもので、どんなに効率化してもこれだけの人数を終えたころには夕方近くなってしまっていた。

 よく見れば制服もボロボロに加工されていて、血糊なんかついていて、雰囲気作りはよくできているね。

 ボロボロの制服なんてよく準備できたね。

 それも一〇〇人分も。

 なんて琴平さんに訊ねてみたら、企画が決まった時から手芸部に頼んでちくちくと準備してもらっていたらしい。

 数回着れれば良いから、ということで造り自体は雑だということ。

 確かに近くで見たら生地もペラペラで裏地もないし、ドンキのコスプレコーナーで売ってるやつみたい。


「しかし、すっかり遅くなっちまったな。朝から集まれば良かったか」


 アヤセが窓から差し込みはじめた西日を見上げて呟く。

 琴平さんは、まるで問題がないという風に頷き返した。


「むしろ好都合……というか、それを見越しての時間配分です。暗い方が美術のチープさが隠れて良いんですよ。ホラーや特撮や、フルCGの映画なんかで暗いシーンが多いのは、だいたいそういう理由です」

「時代劇なんかも明るいとセットが安っぽく見えたりするもんねー」

「そう! そういうことです! ユリさんは分かってますね。嬉しいです」


 ユリと琴平さん。時代劇オタクと映画オタクが意気投合してしまった。

 話が盛り上がっててちょっと羨ましいなと思うけど、私にあそこに飛び込む勇気はない。


「それで、今日はどこのシーンを撮影するんですか?」


 一方の心炉は、すっかり撮影自体に慣れ切った様子で台本をぱらぱらめくりながら尋ねる。

 こういうところは大人だな、彼女。

 ショートフィルムなので台本は薄いけど、彼女のそれはいつの間にやら大量の付箋がベタベタと張られて倍くらいに分厚くなっていた。

 めっちゃ気合入ってるね。


「あ、今日は台本いりませんよ?」

「がーん!」


 琴平さんのひとことに、心炉から久しぶりの一声がこぼれる。


「台本いらないって……え、何するの?」


 流石に声を出すほどのショックは受けないけど、私だってそれなりの衝撃は受けている。

 しかし琴平さんは、問い詰める私を無視してゾンビーズのみなさんに声をかけた。


「そういうわけで、みなさん。事前にお配りしてた配置にお願いしますー。あとはお好きにやっちゃってください」

「はーい」


 またほがらかな返事をしたゾンビーズのみなさんが、一斉に夕暮れの学校に散って行った……え、散るの?

 そうして、ほんとに、何を撮るつもりなんだろう。

 待機所代わりに借りた柔道場には、昨日と同じ撮影メンバーだけが残された。

 ちなみに穂波ちゃんたち、ほかの生徒会のメンバーはエキストラゾンビーズの一員だ。


「それじゃあみなさん、台本はもう捨てました? 捨てましたね? それじゃあ張り切って、納涼肝試し大会と参りましょう」

「はい?」


 いま、なんつった?


「ルールは簡単。決められたルートをゴールに向かって歩くだけ。時々ゾンビのみなさんが襲い掛かって来るので、頑張って命からがら逃げてくださいね。ワタシはひたすらみなさんのことを撮影してますのでー。全力で怖がらせてもらいますので、全力で楽しんでくださいね」

「いやいやいや」


 私、怖いのダメって言ったよね。

 肝試しとかもってのほかなんだけど。


「もちろん、会長サンの言葉はしっかり覚えてますよ。だからこっちの方が良い画がとれるだろうなあという、監督のテクニカルな判断です」


 はー。

 何言ってんの。

 はー。

 ここ、みんな怒るとこだよって思ったけど、ユリはめちゃくちゃ楽しそうに興奮してるし、アヤセは愉しそうにニヤニヤしてるし、心炉はよくわかってない様子で首をかしげるし、事情が分かってる雲類鷲さんだけは同情したように頭かかえてくれてるし(助けてはくれないけど)。


「ちなみにルートは台本のルートに則ります。出演者の脱落のタイミングはこちらで指示しますので、指示があるまでは好きにやっちゃってください」

「それって、人が減ってくってっこと?」

「ぱくぱくされた人間が後のシーンで生きてたらマズいでしょう」


 そういう話をしてるんじゃないんだけど。

 単純に、守ってくれる人間が減るじゃないか。


 ちなみに、そういう大事なシーン(死ぬとことか)は後日別撮りするらしい。

 今日の目的は、ひたすら繋ぎのパニックシーンを撮ることにあるみたい。


「それじゃあ、カメラは止めろと言われても止めませんので。はい、スタート!」

「そんな理不尽な……!」


 思わず食い掛ったけど、既にハンディカムには撮影を示す赤ランプが点灯していた。

 喚いたところで全部記録に残っちゃう……卑怯なり琴平佳織。


「まあ、とりあえず行くしかなさそうだな? な?」


 これ見よがしにアヤセが良い笑顔で私の肩を抱いた。

 あんたの死にざまは壮絶に悲惨に食い殺して貰うようにしよう。

 あとで琴平さんに言っとこ。


 仕方なしに、スタート地点の放送室へと向かう。

 てか、スタート地点までの移動は撮る必要なくない。

 牽制のつもりなら、やっぱり卑怯なり。


「それじゃあスタートなわけだけど。わりぃ。あたし、スタート時点でいち抜けなんだわ」


 雲類鷲さんが、ひとり琴平さんの後ろにはける。

 するとすっかり台本を読み込んでいたであろう心炉が、思い出したように声をあげた。


「ああ。雲類鷲さん、一番最初に『こんなとこに居られるか』って出てく役ですもんね」

「いるよねえ。ホラー映画で一番最初に失踪するチンピラとかヤンキー」


 ユリが同意する。

 別にヤンキーでもないし、確か死んでるわけでもなくて最後の方で再合流するんだけど……この人選はあきらかに悪意があるよね。

 ふと琴平さんの顔を覗き見たら、ただただいつもの狐みたいな笑顔を浮かべていた。


「はあ……じゃあ、なに。最初は二階の廊下だっけ」

「お、なんだよ星。人一倍怖がりのくせにやる気十分じゃん」

「さっさと終わらせたいだけ。というわけで、いけ、ユリ」

「任された!」


 からかうアヤセは華麗にスルーして、ユリを先頭に階段を登り始める。

 隊列はユリとアヤセを先導に、私、そして最後尾の心炉。

 うん、完璧なフォーメーションだ。


「星さんって、怖いのダメなんですか?」


 今さら理解したらしい心炉が、後ろから訪ねてくる。

 毎度のことながら隠す気はないのだけれど、力強く頷くのも、朗らかに頷くのも違う気がして、私はただ「ん」と曖昧に頷いておいた。


「ふうん……案外、まだまだ知らないことがいっぱいあるんですね」

「そりゃまあ、余すとこ知ってる相手なんてそうそういないでしょうよ」

「それは確かに」


 心炉がクスリと笑う。

 その背後に突然人影が現れて、私は咄嗟に、彼女を力任せに抱き寄せた。


「え? あ? 星さん何を?」

「後ろからって、最初から全力!?」


 いつの間にか、背後に大量のゾンビが群がっていた。

 とりあえず引き返す道を潰そうってこと。

 小癪な真似を……。


「星、星、教室からも来るよ!」


 先鋒のユリが、廊下に並んだ教室を指さして叫ぶ。

 もうひとりの先鋒であるアヤセは、いつの間にか手にしていたモップで群がるゾンビを押し返していた。


「おうおう、雰囲気あっていいじゃん。USJのアトラクションみたい。行ったことねーけど」

「と、ととと、とにかくさっさと抜けよう」

「は、はい」


 ゾンビの相手はアヤセに任せて、心炉と一緒にゾンビの群れを抜ける。

 なるほど、こういう感じで来るのね……確かにこういうのなら、逃げるのに必死で演ってる方は怖くはないかも。

 盾も三枚あるわけだし。


「それじゃあ、さっそく狼森サン脱落ですね。次は家庭科室ですよ」


 琴平さんの言葉ひとつで、アヤセは他人事みたいに笑いながら、雲類鷲さんの隣に並んだ。

 盾、一枚消えた。

 返して、私の残機。

 そのまま何人かの脅かしゾンビをやりすごしながら、次のスポットへと向かう。


 家庭科室。

 確か、武器になるものを手に入れようとかなんとか、そういう展開だった気がする。

 武器ならそれこそギターでも振り回したほうが強そうだけど。

 流石に借り物だしそれはNGということだ。

 大人の事情なら仕方ない。


 とりあえず、家庭科室の入り口から中をうかがう。

 うす暗い室内だけど、先ほどの教室ゾーンと違って、徘徊しているゾンビはいない。

 とはいえ、あの企画者のことだ、どこに何を仕込んでいるのかわからない。

 慎重に抜き足差し足で部屋の奥を目指す。


「……め……い」


 ふと、かすれるような声が聞こえたような気がした。

 ユリ……なわけないか。

 じゃあ心炉か。

 視線を向けると、彼女は不思議そうな顔で私を見つめ返した。


「…………さい」


 やっぱり聞こえる。

 これも仕込み……?


「ちょっと……一回止まろうか」

「どしたの?」


 ユリが小首をかしげる。

 盾が減ったこともあって、ここは慎重にいきたい。

 どうせひどい目にあうなら、せめて覚悟ができてからだ。


「……ごめんなさい」


 今度こそ、ハッキリ聞こえた。

 ごめんなさい。

 何が?


 考えを巡らせようとした瞬間、足首をひんやりとした手が掴んだ。


「ごめんなさい……ごめんなさい……」

「ひいいいいい」


 机の下に潜んでいたらしいゾンビが、謝りながら足元に絡まりついてきた。

 思わず、変な声がこぼれた。


「……って、宍戸さん!?」


 下半身が使えない設定なのか、ずるずると腕の力だけで足を這い上って来るのは、たぶんメイクした宍戸さんだ。

 じゃあ、謝ってるのはこれ……素かな。


「ごめんなさい……すみません……ゆるしてください……」


 謝るなら無理にしなくていいのに……ただ全然ゾンビっぽくないけど、これはこれで別の意味で怖い。


「星さんなにぼーっとしてるんですか!」

「え、ああ、ごめん」


 ぼーっとしてるっていうか、足がすくんで動けなかっただけだけど。

 心炉に発破をかけられて、足腰に力が戻って来た。

 よく見ると、他にも沢山のゾンビたちが机の下からずるずると這い出してきている。

 このままじゃたかられる。

 私は心の中で「ごめん」と謝りつつ、宍戸ゾンビを払いのけて先を目指す。


「これが武器……」


 教卓の引き出しを開けると、中に玩具の拳銃が一丁しまわれていた。

 しかもBB弾を打つヤツじゃなくて、火薬で音を出すだけのヤツ。


「安全性を加味した結果ですよ」


 琴平さんの注釈が入った。

 最低限のマナーは考えてくれてるようで嬉しいよ。

 ただ、学校で武器を探してなんで拳銃が出てくるのは謎だけど。

 家庭科室なら包丁とか、もっと他にあるでしょ。

 いや、ほんとに持ち出したら危ないけどさ。

 それこそ玩具でいいからさ。


「あと、ここで副会長サンが脱落ですね」

「残念だなあ、心炉ちゃん。墓場へようこそ」


 アヤセに迎えられて、心炉も墓場組の列に行ってしまった。

 いいな……正直変わって欲しい。

 ちなみに墓場組も暇をしているわけでなく、レフ板を持ったり撮影の邪魔になるものを移動させたりと活躍中だ。

 私は一生そっちでいい。


「じゃあ、次は最大の難所ですよ。ふたりきりで音楽室へどうぞ」


 ちゃくちゃくと盾が減っていく。

 もはや頼れるのはユリしかいない……ここは主人公補正で頑張ってもらおう。

 そうしよう。

 私は覚悟を決めると、彼女のセーラー服の裾をぎゅっと掴んだ。


 音楽室……学校の怪談系だと定番だけど、これはゾンビ映画だ。

 そういう幽霊怖い系の定番とはお角が違う。

 いったい何を仕込んでいるのか……と身構えたら、奥の個人練習室の扉が、ギイと鈍い音を立てて開いた。

 そこに、ひとりの小さなゾンビが立っていた。


「ほ……穂波ちゃん……?」


 穂波ゾンビは何も言わず、代わりに何やら右手に持った棒状のものを構える。

 差し込んだ夕日に照らされて、きらりと光る美しい波紋。

 たぶんあれ模造刀だ。


「ちょっと、なんでゾンビが武器持ってるの?」


 説明を求めると、琴平さんはカメラを構えたまま、左手でぐっとサムズアップする。


「最近のゾンビは武器を使うんですよ」


 とか言ってる間に、穂波ゾンビが駆け出し、一気に距離を詰めてくる。


「なんでゾンビが走ってるの?」

「最近のゾンビは走るんですよ」


 一刀の間合いまで迫った穂波ゾンビが、無駄のないフォームで刃を振り下ろす。

 私は傍らにあった譜面台を掴んで、咄嗟にそれを受け止めた。


「ここは任せなさい!」


 ユリがさっき手に入れた玩具の拳銃を連射する。

 パァン、パァン、と乾いた火薬の音が響くけど、別に弾が出るわけじゃない。

 穂波ゾンビは一切気にも止めず、振りかぶってからの連打を止めなかった。


「このゾンビ、銃効かないんだけど」

「最近のゾンビは強いんですよ」


 なんでもありか、ゾンビ。

 このままじゃらちが明かないので、私は穂波ゾンビが次に刃を振り上げたのに合わせて、こっちから懐に突っ込んでやった。

 そのまま廊下でアヤセがしていたように、譜面台を使ってぐいぐいと彼女を突き放す。


「にげ……にげよう」

「そうだね!」


 ユリが頷く。

 とっくに全弾打ち切ったのか、彼女の拳銃はカチカチと頼りないトリガー音だけが響いていた。


「おかげ様でいい絵が撮れましたよお。じゃあここから流翔ちゃん合流で、最後に屋上までひとっ走りしましょうか」

「ひとっ走りって、どういう――」


 尋ねる前に、廊下の向こうからドタドタと大量の足音が聞こえて来る。

 なるほど、そういうことね。


「ああ、もう、いいよ。最後までやるよ……!」

「よく言ったね星! よーし、生き残るぞー!」


 ユリはおもむろに私の手を取ると、そのまま先導するように全力で走り出した。

 足の速い彼女に引っ張られて、私は半ばつんのめるようになりながら、走って、走って、屋上への階段を登った。

 振り返ってる暇はない。

 というか、振り返ったらこける。

 私は少なくともラストシーンまで生き残ってる設定なんだから、ここでこけたら撮り直し。

 ここでこけたら……撮り直し!


 それだけは無理!

 絶対にノー!


 それだけを心に秘めて、屋上に出る扉の前までを走り切っていた。


「――って、鍵掛ってるんだけど」

「ああ、それならあたしが持ってる」


 雲類鷲さんはそう言って、制服のポケットをまさぐる。


「あれ、おかしいな。スカートの方だったかな」

「ちょっと、どこ? 鍵、どこ?」


 そうこうしてる間にゾンビたちが階段を駆け上がって来る。

 やばいって、やばいって。

 別の意味で緊迫してきた。


「そう焦るなって。ええっと、ああ、あったあった」


 雲類鷲さんはマイペースで鍵を掲げると、ようやく扉を開けて、ゴールへの道が開かれる。

 やっと終わった……その一瞬の気のゆるみが、疲れ切った足をもつれさせた。


「あ」

「え、あ、ちょっと、星!?」


 手をつないでいたのだから、必然、ユリも一緒にこける。

 半ば押し倒すような形で。

 彼女もろともぐしゃりと。


「い、たたた……ご、ごめん、ユリ、大丈夫……?」


 起き上がろうとしたけど、恐怖に全力疾走にと、疲れ切った私の足は、すっかりいうことをきかなくなってしまっていた。


「だ、大丈夫~。だけどこれ、撮影的に大丈夫?」


 ふたり折り重なったまま、ユリは顔をあげてカメラの方を見た。

 琴平さんの声が、私のすぐ後ろから聞こえる。


「うーん、まあ編集でなんとでもなるでしょう。それよりもいい画が撮れたのでOKとします。というわけでカーット。お疲れ様でした」

「お疲れ様でしたー!」


 それまでゾンビになり切っていたエキストラのみなさんが、一斉に笑顔になった。

 彼女たちは私たちを踏み越えてぞろぞろと屋上に出ていくと、口々に撮影の感想を語り合っている。

 このギャップが妙に居たたまれない。


「せい~、そろそろ重いんだけど」

「ああ、ごめん。てか、重いとか言うな」


 身体に力が戻ってきて、私はようやく起き上がった。

 そのままユリが起きるのを手出す手してあげて、ふたりして身体についた埃を払う。


「いやあ、素晴らしかったですよ。このままフェイクドキュメンタリー風の作品に仕上げてみたいくらいです。まあ、今回はしませんが」

「ああ、そう」


 すっかり嫌味を言う気力もなくなって、大きな、それはもう大きなため息をつく。

 琴平さんはそんなのお構いなしに、ようやく構えていたカメラを降ろすと、代わりにポケットからスマホを取り出して頭上に掲げた。


「はーい、それじゃあ記念撮影しますよー。入りたい人は会長サンたちの傍に集まってくださーい」


 その声に、ぞろぞろと大量のゾンビたちが出演者の周りを囲んだ。

 この時の写真は帰ってから共有して貰ったけれど、パッと見はものすごい心霊写真にしか見えなかった。

 これを青春の一ページと呼ぶのは、ちょっと遠慮しておこうかな……。

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