「(どうして……)」
護とキムラヌート。両者の攻防が”活動の間”にて激化する中。
「(どうして、あいつが……アタシたちのためなんかに……)」
護の技による花の加護にて、闘いの災害から守られていたルーナは。
「(アタシらの、他の部隊長が庇うならまだしも……なんで、この世界とは関係のない……あんなにも、アタシのことを忌避していたあいつが……)」
目の前で闘い続ける彼の後ろ姿を見つめながら。今この時、彼の取った行動に困惑して。
「(あの時も、そうだった……)」
彼女が思い返すは、地下から地上へと生還した際のこと。
「(だって、あいつはずっと……アタシのこと……。助ける義理なんて、どこにもないはずなのに……)」
キムラヌートの攻撃によって、自分は今頃とっくに死んでいるはずだったと。
だけども、気付けば彼が、地下の針山へと落ちそうになった自分の手を引っ張り上げようとして。
「(ここから逃げるだけなら、アタシのことなんて放っておいて……あいつ一人だけでも良かったはずなのに……)」
それは、ルーナがこれまで岩上護に対して抱いていた感情、イメージとはかけ離れた行動であり。
「(なんで、どうして……)」
命を助けてくれたことへの感謝は勿論あれど、それよりも、彼女の中では疑念と動揺の感情のほうが大きく蠢き。
「(――それでも)」
それでも、今は彼が魔族と闘ってくれている。傷付き、動けなくなってしまった皆を庇いながら、懸命に、何度も何度も凶敵へと向かって挑み続けようとしていると――。
「おいっ、大丈夫かっ!?」
「――っ!」
その時。
「お前さん、まだ動けるならいまのうちにっ!」
「あ、あんたらは……」
倒れ込むルーナの傍に寄り、突然声を掛けてきたのは一人のエルフ国兵で。
花の加護に守られながら、護がキムラヌートと闘っている間に、隙を見て地面を這いながら、彼女へと近づいてきていたのだが。
「さぁ、あいつが敵を押さえ込んでいるうちに、お前さんもここから離れて」
彼女にエルフ国兵が提案してきたのは、”活動の間”からの退避。
護がキムラヌート注意を引いているこの機に乗じて、まだ動ける者だけでもと、どこか遠く安全な場所まで逃げようと考えていたのだった。
「さぁ、早くっ!!」
「ちょ、ちょっとっ!!」
大怪我によって動けないルーナの身体を持ち上げて、急いでその場から離れようとするエルフ国兵ら。
急に持ち上げられ、思わず叫んでしまったルーナだが。
「(…………あいつは?)」
その瞬間、彼女の視界の端に映ったのは、歯を食いしばり、キムラヌートへと立ち向かう護の姿であって。
「…………おい」
その姿を見た彼女は。
「…………え?」
何を想ったのか。
「…………悪い、一つ頼みがある」
「ちっ!! クソがッ!! めんどくせぇっ!!!!」
幾度も繰り返される、二者による攻防。
激しい撃ち合いのなかで、護の隙を窺おうと、あらゆる角度から数えきれないほどの衝撃波を放ち続けるキムラヌートだが、どれも桃色の花びらたちによって防がれて、その鉄壁の防御を打ち崩せずにいた。
「(どうなってやがんだぁ、このクソガキの術はぁっ!?)」
一刻と、時間が過ぎていく毎に、奴の中の苛みと腹立たしさは異様に増幅し。
「だったらこれはどうだぁぁぁぁぁあっ!?」
腹の奥底で蜷局を巻く憎悪の全てを彼へぶつけんと。
「”
術の発動と共に、禍々しい口を大きく開け、雄叫びを上げながらそこからどす黒く染まった巨大な衝撃波を繰り出す。
勢いよく放たれた漆黒の衝撃波は、今までのものとは違い、先端を鋭利に尖らせながら、高速で旋回し、轟音鳴り響かせて護へと迫れば。
「真・盾技っ!!」
応戦すべく、すぐさま護も技を唱えて。
「“
技が発動された瞬間、辺り一面を覆っていた全ての蓮華の花園が、彼へと迫り来る漆黒の衝撃波の前へと集い。
「弾けやおらぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
ガツンと鈍く重い音が、大量の花びらによる障壁と、漆黒の衝撃弾による接触によって引き起こされると同時。
「うぉらぁぁぁぁぁあっ!!!!」
「――っ!」
護の叫び声に合わせ。
襲い掛かってきた攻撃を、一気に宙へと跳ね返す。
「くそったれがぁ……クソったれがぁぁぁぁっ!!!!」
これでも通らないのかと。
渾身の一撃をも防がれて、空中に霧散していく己が術の成れの果てを見ながら発狂するキムラヌート。
「(なぁんでオレ様の術が、急にクソガキに全く効かなくなったぁ……あぁっ!?)」
耐久も、威力も速度も全て、強度も増していく護の技に。どこか、何が原因なのかを、その血走った両眼を見開きながら探していると。
「(――っ! そういやぁ……)」
ふと、今度は護の背後へと。
彼の後ろに聳える巨大な蓮華の花つぼみ。そう、マルクトが先ほどその身を入り込ませた代物に注目して。
「もしかして……それかぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!!!」
「――っ!!」
淡く、不気味に煌めく花つぼみを見たキムラヌートが。
「ひゃっはぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああっ!!!!!!!!」
突然奇声を上げたらば、宙から急降下し、マルクトがいる花つぼみへと襲い掛かろうとする。
「――っ!? マルクトッ!!」
狙いが自身の背後にある花つぼみだと気づいた護は、振り返りざま、奴がそっちへと迫っていることを伝えようと、慌ててマルクトの名を呼べば。
「(……安心しろ)」
その直後、護の脳内にマルクトの荘厳な声が響き渡れば。
「”
次に、マルクトが技を唱えた瞬間。
「――っ!?」
迫るキムラヌートへ向かって、巨大な花つぼみが急速に開花し。
内から掌底を構えたマルクトが、これまでの御返しと言わんばかりの高威力の波動を、迫り来るキムラヌートへと向かって撃ちこんで。
「――っ! ちっ! クソがぁぁぁあっ!!!!」
不意を突かれ、命中したキムラヌートを、マルクトから放たれた波動が再び宙高くへと押し返し、その全身に大きな損傷を負わせる。
「いまだっ! やるんだっ!!」
「――っ!! 分かったっ!!」
そうして、奴が一瞬怯んだところを見逃さんと、マルクトが護へ合図を送る。
「真・盾技っ!! -
マルクトの声に反応した護は、背中を押されるようにして。気持ちを込め、両手を顔の前へと組み、大声で技を叫ぶ。
パンッ、と両手が組まれる音が鳴り。
発動の瞬間、護の周りを囲っていた大量の蓮華の花つぼみの色が全て琥珀色へと変化すれば、その姿を急速に成長させていく。
「――っ!! あぁ、なんだなんだぁっ!?」
その花つぼみたちは、一つ一つがマルクトの座る巨大な蓮華の花と同じくらいの大きさにまで巨大化し、閉じた花弁を、キムラヌートへと向かわせていく。
「(まさか、こいつらぁ……!?)」
ゆっくりと、己に近付いてくる花つぼみの様子を見て、あることに勘付くキムラヌート。
その予感は的中し。
「- 開花 -!!」
全ての花つぼみが、護の声に反応して。
一斉に閉じた花弁を開かせて、マルクトが放ったものと同じ、否、それ以上の高密度エネルギー弾を撃ち込もうと、満開の花の中心に溜めを作っていく。
形勢は一転し。
一気に追い詰められたキムラヌート。
四方八方、あらゆる方向から蓮華の花に己が身を狙われるも。
「へ……へへへへへへっ」
奴は微塵も臆することはなく。
「いいなぁ……いいなぁいいなぁいいなぁっ!!!!」
むしろ、この状況を愉しんでいるかの如く、不敵に笑い始めれば。
「けどなぁ……そんな分かり切った攻撃なんざぁ、オレ様に当たりもしねぇよぉっ!!」
そう言い放ち、自身に攻撃を仕掛ける花を狙って。
「“
術を唱え、不可視の衝撃波によって花そのものを破壊しようとした。
だが。
「無駄だ」
――――パァンッ!
「――っ!」
空間に乾いた破裂音が鳴り響くも、キムラヌートが狙った花には傷一つ付くことはなく。
キムラヌートの目の前には、これまで幾度も見てきた、桃色の花びらが身代わりとなって散っていき。
「お前の攻撃は、もうどれにも通させはしない」
それは、地上にいる護が放った言葉と併せて。
「ムダ……だとぉ…………?」
キムラヌートの攻撃が通用しないことを、嫌というほどに知らしめて。
「へっ…………へへへへへへ…………ひゃひゃひゃヒャハハハハハハァッ!!!!!!」
それでも。
「ふざけてんじゃァねぇぞぉぉぉおおおおっ!!!!!!」
奴が観念することはなく。
「”
自身を囲う全ての花へ向け、最大出力の術を発動させる。
「キムラヌート」
そんな奴に対して。
「もう、終わりにしよう」
護は何一つ、慌てることなく。
淡々と、蓮華の花に想いを籠めて。
「お前にはもう、何一つとも奪わせたりなんかしない」
可憐に舞い散る桃色の花びらたちを操って、奴の攻撃全てを防いでいく。
「何も奪わせないだァ……?」
何度も轟く破裂音。
もはや、舞い散る花びらによって囲われ、ほとんど姿も見えない状態にまでとなって、蓮華の花びらによって模られる障壁に、包囲網から脱することも出来ずにいたキムラヌートだったが。
「やってみろやァァァァァァああああああっ!!!!!!!!!!」
そんなことなど関係ないと。
「”
再び、高火力の術を以って。
辺り一帯を覆い尽くす花びら全てを蹴散らそうとする。
キムラヌートの攻撃に、すぐさま反応した花びらたち。
技者である護を庇うべく、一極に集い、奴が放った漆黒の衝撃波を受けるも。
「…………ぐっ!?」
先ほどまでとは違い、この時点で複数の技を操っていた護にはそれが大きな負荷となって。
――――パキッ
「――っ!!」
その時、鉄壁の守護を誇っていた花びらの加護に、初めて亀裂が生まれ、綻びが生じてしまう。
「――っ!! ヒャッハぁっ!!!!!!」
それを視たキムラヌートは、この好機を見逃すことはなく。
「”
亀裂が入った花びらの障壁へ向かって、間髪入れずに同じ術を叩き込む。
「ぐっ! うぅっ!?」
再び奴の口から放たれた漆黒の衝撃弾を、花びらの加護で受ける護だったが。
「――っ! マモルッ!!」
マルクトが叫ぶ声と、護のうめき声が同時に発せられたその時。
――――バキンッ
「あぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」
とうとう、キムラヌートの攻撃負荷に耐えきれなくなった花びらの障壁が壊れ、砕け散ってしまい。
「ああァ……! ァァァァァァッ……!!」
技者である護の片腕に、反動として激しい痛みが襲い掛かる。
「おいっ! しっかりするんだ!!」
あまりの痛みに地面へと蹲ってしまった護へ、声を掛けるマルクトだったが。
「ひゃあァァァァァーっ! ハッハァッ!!」
苦しむ護を見たキムラヌートが、その場で狂ったように笑い、障壁の崩壊した部分から蓮華の花の包囲網から脱しようとする。
――――それでも
「だい…………じょう、ぶ……だっ!」
奴が脱出を図ろうとしたところ、身体をよろけながら護が立ち上がり。
「やるぞっ……!!」
絶対に、この機を逃してなるまいかと。
満身創痍となりながら、激痛に襲われる腕を必死に庇い、奴の命を仕留めようと動き出す。
「真・盾技ッ!! -
これまでずっと、高密度のエネルギーを溜め続けてきた桃色の蓮華たち。
彼が最後に放たんと、想いを乗せた技の言葉に反応して、その姿は純白の蓮華へと成り変わる。
奴が、この包囲網から完全に脱する前にと。
トドメの一撃を、奴の身体へ向けて照準を合わせんとする。
「おせぇっ!! おせぇんだよぉぉっ!!」
だが、高速で動きまわるキムラヌートの姿を捉えるのは一筋縄とはいかず。
「ここを抜けたらてめぇも終わりだぁぁぁぁッ!!!!!!」
残る桃色の花びらたちが懸命に宙を舞い、逃げようとする奴の行く手を防がんと幾層に渡って障壁を築き上げていくも。
「おらおらおらァァァッ!!」
キムラヌートの動きを完全に止めることは出来ず。
「クソッ……!」
そして。
「ヒャッハぁぁぁぁあッ!!!!」
キムラヌートの全身が、いよいよ包囲網から完全に脱してしまおうとした。
――――その時だった
「盾技ッ!! ”
「「――っ!!」」
突如として。
「(あぁッ!?)」
なんと、奴の目の前に一つの大きな楯が現れる。
高速で移動していたキムラヌートは。
「ちっ!? くそがァァァッ!?」
急に目の前に現れた楯に反応することが出来ずに。蘗色に煌めく巨大な楯にその身を弾かれて、白き蓮華が待ち受ける包囲網へと、再び戻されてしまい。
「どいつの仕業だこりゃァよぉぉぉぉぉッ!!!!!!」
進路を塞がれたことに怒り狂い、叫び、血眼になってその術者を探せば。
「おいっ!
「――っ!?」
刹那。
女の声が一つ、地上から大きく響き渡り。
「イワガミマモルッ!!」
「――っ!! お、お前……」
再び名を呼ばれた護が、その声の主を見つけようと辺りを見渡せば。
「いまだっ!! やれっ!!!!!!」
見つけた先にはなんと。
「お前、なんで…………」
二人のエルフ国兵にその身を支えられながら、技を発動するルーナの姿があったのだ。
「(マモルッ!!)」
「――っ!!」
一瞬、何がなんだか分からずに、ルーナの姿を見て茫然としてしまった護だったが。
「(さぁ、やるんだっ!!)」
見兼ねたマルクトが、すぐに彼の名を呼んで、彼を我へと返らせる。
「…………あぁっ!!」
そして、改めてキムラヌートへと視線を戻した彼は、いよいよトドメの技を発動させる。
「何度やったてなぁっ!! てめぇにオレ様は殺せねぇぞぉぉっ!!!!」
怒り狂い、蓮華の花びらに向かって暴れるキムラヌート。
「オレ様ぁてめぇを殺すぞぉっ! てめぇみてぇなオレ様に歯向かった虫けらは絶対になぁぁぁっ!!!!」
何度も何度も花びらを引き裂いて、包囲網から逃げ出そうと足掻き続けてきたが。
「(――っ!! なんだぁっ!?)」
――――奴の所業も、ついに終わりが訪れる
「――っ!? ギャァァァァァァッ!!!!!!」
それは、奴の両脚から始まって。
「なんだぁぁぁぁぁっ!? ちくしょうがぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
激しい痛みが、奴の両脚に襲い掛かったかと思えば、キムラヌートが己が両脚をみた途端、もうそこには両脚など微塵も無くなって。
「――っ!! グァぁぁぁぁぁぁぁぁあああああっ!!!!!!」
今度は右腕に激痛が襲えば、奴の右腕は塵となって消えていた。
キムラヌートの両脚と右腕が無くなる瞬間、そこには白き蓮華から放たれたエネルギー砲が勢いよく通り過ぎ。
「ちくしょうっ!!!! ちくしょうがぁぁぁぁぁあっ!!!!!!!!」
またしても、白蓮華からエネルギー砲が放たれれば、今度は奴の左腕へと重なるように通過して、そのまま奴の左腕を奪い去っていく。
「(これは喰らえねぇっ!!!!)」
流石にこの攻撃はマズいと思ったキムラヌートは、背中に生やした黒の両翼を羽ばたかせ、急いで包囲網を脱出しようと図るも。
「させるかぁぁぁぁぁっ!!!!」
護の渾身の雄叫びに答えた花びらたちが、奴の進路を妨げて、逃がさないように最後の力を振り絞り、障壁を創り出していく。
「(――っ!? くそっ……! だったらなぁっ……!!)」
さらに追い詰められるキムラヌート。
その表情に、これまで見せたことのない焦燥を浮かべると。
「”
無理やりにでも突破すべく、その禍々しい口を大きく開けて、先ほど護の加護を破壊した術を発動させようとしたが。
――――次の瞬間
「ガッ!?」
「――っ!!」
一本のツタが、どこからともなく現われると、奴の術の発動を阻害するように、大きく開けたその口の中へと突っ込んでいく。
その光景を見た護は一瞬驚くも。
――マモルちゃん
「(…………あぁ)」
彼は集中を切らすことなく、奴へトドメを刺さんとする。
「クソがぁぁぁぁぁっ!!」
キムラヌートを包囲していた白き蓮華の花から、一斉にエネルギー砲が放たれて。
「くそったれがぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
奴の身体を、徐々に徐々にと消滅させていく。
「てめぇはぁぁぁぁぁぁっ!! ゆるさねぇぞぉぉぉぉおおおおっ!!!!!!!!」
最後まで叫び続けることを止めず、もがき、足掻くキムラヌート。
だが、そんな奴に同情をかける存在などどこにもなく。
「殺してやるっ!! てめぇは絶対になぁぁぁぁあっ!!!!」
且つて。友も、居場所も全てを奪い去っていった者。
それは、間接的にも、彼から人を信じるという心すらも奪っていった。
彼、岩上護は。
再び奴と相まみえたこの異世界にて。
復讐の機によって、踊り踊らされたが。
それでも、独りじゃないよ、と。
親友の言葉によって救われて。
昔の姿を思い出すことが出来た彼に。
もう、下を向く理由も、憎しみに囚われることもなく――。
「殺してぇ……!! 殺してぇぇぇぇぇぇぞぉぉぉぉッ!!!!!!!!」
目の前で叫び狂う殺人鬼に。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!!」
免罪符など、ありはせず。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
耳を劈くほどの断末魔の叫び声を残し。
そうして。
全ての白蓮華の花弁が閉じた時を以ってして。
塵一つ残さず。
その身を、完全に消滅させられるのだった。