目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

第212話 壮大な馬鹿話

なんとも壮大な馬鹿話だ。

だが、それがいい。


君の話は壮大な馬鹿話だ。

大風呂敷を広げて、畳めないような話だ。

理想論としか言いようがない。

しかし、その理想論をどれだけの者が覚悟を持って語れただろうか。

君にはその覚悟があると思う。

理想論とされてもなお、その理想に殉ずる覚悟がある。

君には君の理想があって、

それは私のようなものには馬鹿話と映る。

しかし、その君の理想の馬鹿話には、

惹きつける何かがあるように思われるのだ。

もっと語って欲しい。

君の壮大な馬鹿話を。


ふむ。君のその理論でいけば、

人はもっと互いを尊重するようになるのだね。

そんなにうまくいくとは限らないとは思うけれど、

それもひとつの考え方だね。

互いを尊重するようになれば、

争いごとが減るはずだというのだね。

それは少し突飛すぎる気がしないでもないけれど、

そうなる可能性はあるね。


その話は、世界が平和になる方法なのだね。

あまりにも飛躍している感があるのだけど、

それがかなったのならば、

世界は真に平和になるかもしれないね。

理想では金銭は稼げないというけれど、

まずは理想がないと何もできないとは私も思う。

理想を捨て去っては、何もすることができないと思う。

そういった意味では、君の壮大な馬鹿話の理想論はとても貴重だ。


それは資源の話になるね。

それが実現したのならば、エネルギー問題がすべて解決するだろう。

解決すべき問題は山ほどある。

技術もそうだし、利権もそうだろう。

それらもすべて解決したのならば、

君の馬鹿話から世界を変えるものが生み出されるかもしれない。

君の話はそういうことをしている。

君はとんでもない話をしているんだ。

少し自覚をした方がいい。


君のとんでもない馬鹿話はすごいね。

理想という理想を詰め合わせたようなものだ。

これほどの理想を語ったものはいなかったように思う。

皆、いろいろなものに忖度した考えしかできなかった。

政治がこうだから、経済がこうだから、

市民の意見がこうだから。

そんなことに雁字搦めのことしか言えなかった。

君は違う。

とにかく理想を語るものだ。

それはあまりにも馬鹿馬鹿しい馬鹿話だ。

理想を語りすぎて現実の何たるかがわかっていない話をしている。

だが、それがいい。

まずは理想を持つものだ。

それは馬鹿馬鹿しいほど壮大でいい。

はるか昔、空を飛ぶことが理想とされていて、

それは馬鹿馬鹿しいとされていただろう。

今はどうだ。

飛行機が当たり前のようにある。

海を渡るのに船がない時代においては、

海を越えるのが馬鹿馬鹿しいと思われた時代もあっただろう。

すべてはそうしたいと思う理想から生まれた。

まずは理想。

馬鹿馬鹿しいと思われるくらい壮大でいい。

君の語るものはそのくらいのものだ。

壮大な馬鹿話の理想論だ。

そのくらい語れなければ世界は変わらない。

今のままでいいではいけない。

理想を語るものがいなければ、世界は変わらない。

その理想を語るものは馬鹿者と言われるだろう。

馬鹿者が世界を変えるんだ。


君の話は壮大過ぎて、私でもかなえられないと思うものもある。

それでも、私も手を貸せば、いくつかはかなえられそうなものがある。

私も、君の馬鹿話に乗ろうと思う。

世界をより良くするという理想論に乗ろうと思う。

世界はすごいスピードで変わっていくけれど、

人の根本は変わらないと思う。

人が人であるために世界をより良くしていく。

その理想に一枚嚙ませてほしい。

私ができることはあまりないかもしれない。

少し援助をするくらいだ。

それでも、次の世代やさらに次の世代が、

生きやすくなったのならばそれがいいように思う。

私たちの世代ができることなど微々たるものだ。

理想を掲げても結果が出ないような世代だ。

それでも、何かせずにはいられない君のような存在がいる。

人はそれを馬鹿者と言うだろうし、

私は君のような存在を輝くものだと思うよ。


君の壮大な馬鹿話は聞いていて楽しかった。

世界が変わる音を聞いた気がしたよ。

この馬鹿話をもとに、もっと案をまとめていったならば、

世の中はもっとよくなる。

一緒に考えていこう。

支援はしていくよ。

君を応援しているから、どんどん馬鹿話を語って欲しい。

君のような存在は貴重だ。

もっといろいろなことを考えて欲しい。


君を起爆剤にして、

世界を、変えよう。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?