119. 『ましポん48』~最強伝説!キルすっぞ!配信~①
そして時間は0時。日咲さんの2度目の長時間耐久ゲーム配信が始まる。企画内容は『最強伝説!キルすっぞ!』大人気のFPSゲーム『BFL (バトルフィールドレジェンド)』で500人キルする耐久配信。
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『来た来た!』
『あるアロ~!』
『キルすっぞ!』
「こんばんは。閃いた。この事件は万事解決!相棒たちよポアロについてきなさい!Fmすたーらいぶ1期生、青嶋ポアロ探偵だ!そして」
《こっこんばんは……Fmすたーらいぶ3期生、可愛いは正義……ゴスロリ美少女海原あるとです……》
「なんか声小さいけどw」
コメント
『あるとちゃん緊張してる?』
『声ちっちゃw』
『声震えてるwww』
「おい。あるとコメント欄でも心配されてるけどw」
《だって……ポアロ先輩とコラボだから……》
「あると。コミュ障陰キャ女おつじゃんw」
《それ、かのんちゃんじゃん!》
コメント
『なんか……仲いいな?』
『配信コラボ初なのにw』
『息ぴったりだな』
『この組み合わせ面白い』
「ほらあると。企画説明してよ」
《あるとがするんですか?えっとFPSゲーム『BFL (バトルフィールドレジェンド)』で500人キルする耐久配信です》
「ちなみにポアロこういうゲームやったことないんだけどさ、1試合に何キルできるもんなの?配信時間で500とかいけるの?」
《実質6時間でキルレ20とかなら可能かも。モードによりますけど、デスマッチモードなら一気に30キルくらいできると思いますよ。あとはエイム次第だし、武器も大事です。ポアロ先輩は初心者だからアサルトライフルでフラバンとか使うといいかも》
「フライパン?」
《フラバンですwフラッシュバンです。閃光弾です》
「お前~!マウントとるんじゃねぇ!こっち先輩だぞ!」
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『フライパンは笑う』
『草』
『これは良いコンビ』
『コント始まった』
「早速やろう。あると。キャラは誰を使おう……このお色気お姉さんとか可愛いかも!」
《ダメです。ポアロ先輩にはそんなトリッキーなキャラは無理です。もっと堅実な奴使わないと!ほら!この軍人のこいつにしましょう!》
「なんでだよw」
《文句言わないでくださいポアロ先輩。あるとの言うこと聞いてくださいよ》
「分かったよ。確かにあるとのほうがFPSはプロだし、500人キルすっぞ!しないと配信盛り上がらないしな。任せるよ」
《はい。任されました。それじゃスタート!あぁ……緊張してきた……》
「大丈夫だってw」
コメント
『始まった』
『頑張って!』
『ロリ神が見れるぞ』
『相棒さん。ようこそあるてぃめいとへ』
「えっと……これで撃つのか、これがダッシュね。ねぇあるとはどのキャラ?」
《え?背中にスナイパーライフル背負ってる青髪のお色気お姉さんですよ》
「お前!それポアロが使いたかったキャラじゃん!何勝手に使ってんだよ!返せ!そのお色気お姉さんをよこせよ!」
《ポアロ先輩は黙って軍人使ってくださいw》
「くそぉ……あるとめぇ……」
コメント
『草』
『あるとちゃんナイス』
『最高やんけ』
『仲良すぎ』
こうしてゲームが始まる。やはり初心者であるポアロは、敵に見付かりやすく、あっという間にやられてしまう。
「あ~!ヤバい!」
《ポアロ先輩落ち着いて。もう少し右に進んで、遮蔽物に隠れてください》
「あ~あ~!オワタ!」
《オワタは草w》
そんなこんな配信が2時間ほど続くと、やはりゲーム配信が上手いだけあって徐々に2人の連携が上手くなり、お互いをカバーし合うことで効率よく敵を倒せるようになる。
「よし!フラバン投げるぞ!」
《了解。左にもいますからね》
「OK!キルすっぞ!」
《キルすっぞ!》
「あ。奥にいる。あると頼む!」
《はい。ポアロ先輩凄いですよ!初めてでここまで出来るなんて才能ありますよ》
コメント
『いいコンビだなぁ』
『すげぇ……』
『流石だわ』
「よし!倒した!えっと今……250キルだって。もう半分か!予想よりペースがいいんだけど!」
《このままいけそうですね。やりましたね!ポアロ先輩!》
「とりあえず少し休憩しよ。雑談しよ雑談」
《あっはい。ゲームもいいですけどリスナーと楽しく会話するのも大事ですからね》
「特にさFPSみたいなゲームだとさ、コメント欄が拾いにくいじゃん?せっかく、あるととも初めてコラボしてるんだし、色々話したいしさ?」
《やっぱりポアロ先輩のそういうところ尊敬します……本当にすごいって思います》
コメント
『探偵良いやつ』
『あるアロ始まったな』
『仲良し姉妹みたい』
「……じゃあ次、お色気お姉さん使わせて?」
《ダメです。ポアロ先輩は今日は軍人ですw》
「じゃあ次あるとより、キルすっぞしたら使わせて?」
《ポアロ先輩があるとに勝てるわけないじゃないですかwフライパンでも投げててくださいw》
「お前!バカにしやがって。こっち先輩だぞ!」
こうして『あるアロ』の仲良し配信は続いていくのだった。