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第1章 第3話 初仕事①

 突然大きなサイレンが鳴りだして、吃驚して心臓が跳ねた。


「すみません、仕事です」

 ポチは立ち上がると、部屋を出て行った。


 まだサイレンはけたたましく鳴り響いており、うるせーと思いながらテレビを消してゲームソフトを抜いてパッケージに戻すころ、部屋に誰かが入って来た。


「いたいた! みっちゃーん!」

「部長」


 探したんやでー、とニヤケ笑いを浮かべながら、こちらに駆け寄って来た。


「えっと、何の用でしょう?」

「仕事や」

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