突然大きなサイレンが鳴りだして、吃驚して心臓が跳ねた。
「すみません、仕事です」
ポチは立ち上がると、部屋を出て行った。
まだサイレンはけたたましく鳴り響いており、うるせーと思いながらテレビを消してゲームソフトを抜いてパッケージに戻すころ、部屋に誰かが入って来た。
「いたいた! みっちゃーん!」
「部長」
探したんやでー、とニヤケ笑いを浮かべながら、こちらに駆け寄って来た。
「えっと、何の用でしょう?」
「仕事や」