「
教科書を読み上げるように、猿山は話しだした。
「うちな、人喰管理委員会って言うねん。長いやろ、ちなみに関東第二支部。んで、ワイはその支部長や。敬えよー」
と、蟹原部長が横やりを入れてくる。
「
一 人喰の捕獲
ニ 人喰の管理
三 人喰の生体の研究 です
三は研究所がやるのでうちではやりません。そして、今からやるのは一の人喰の捕獲です」
信号が青に変わって、
「まっ、捕獲って言っても大抵は殺してまうんやけどな」
蟹原は、アクセルを踏んだ。口元に薄ら笑いを浮かべていたが、目が全く笑っていなかった。