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第二章

第2章 第1話 えらい人①

 うわー! やっちゃった、やっちゃったどうしよう! 何がヒーローのアンチだよ私のバカ! 一時の感情で偉い人に逆らっちゃって、首になったりしたらどうしよう、どうしよう!


 一晩たってシラフになった私はとてつもなく焦っていた。


 天涯孤独→職を得る→寝床を得るととんとん拍子に人生のコマが進んでしまったため、完全に油断していた。もし人喰管理委員会ここを追い出されたら、私は路頭に迷ってしまう。


 ごくり。唾を飲み干した。手汗を服のおなかのところで拭いてドアノブを回した。


 怖いよー! だって今日は、蟹原部長に呼び出されたんだから。

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