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第2章 第3話 ガールズトーク①

 コンビニでアイリさんとお昼を一緒に買い、事務所に戻る。給湯室のとなりに飲食スペースがあって、そこで一緒に買って来たコンビニ弁当を食べることになった。


 今見てるドラマの話とか、よく聞いている音楽の話とか当たり障りのない雑談をした。


 一番好きな映画は? と聞かれて時計仕掛けのオレンジと言いかけたけど社会性があるのでトゥルーマンショーと答えた。アイリさんは、名前忘れたけど高校生が見るような青春恋愛映画だった。私より結構年上そうだけど、意外だった。




 で、しばらくおしゃべりして仕事の話になった。


「アタシね、じつは結構、人喰管理局ここ長いのよ」

「へぇ」

「かれこれ十年くらいいるわね」


「そうなんですか~大先輩ですね♪」

 ニコニコ相槌を打ちながら、頭の中では十年前ってことは新卒で入ったとしても今は三十二歳かぁなんて年齢を計算する。


「だから、分からないことあったら何でも聞いてね~」

「えー、じゃあポチ……くんっているじゃないですか?」

「いるわねぇ」

「あのポチって名前誰がつけたんですか?」

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