これは、どこかの、誰かの話。
「ねぇ見てよ。これやばくね?」
「え? なにこれ?」
見せられたスマホをのぞき込む。画面の中では、赤い目の少女が男に
まず、男が、少女の片足を斧で切り落とし、百メートルほど先にある線のところまで行けたら逃がしてやると言った。
少女は痛みと恐怖で、両目から涙を流して顔をぐじょぐじょにしながら何度もうなずき、足を引きずってその線に向かって歩き出す。
そのあとを斧を持った男が笑いながら歩いて追いかける。少女の背中に何度も何度も斧が振り下ろされ、悲鳴を上げながらそれでも歩みを止めない少女を見たところで耐え切れなくなって