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第2章 第5話 狂気なる平穏②②

「ブス」

「チー牛」


「整形サイボーグ」

「ひきこもり就労支援施設で最後まで就職できないニート中年男性みたいな顔してるくせに」


「おっぱいシリコン」

「天然ですぅ~! ニュースに出てくるロリコン性犯罪者によくいる顔」


「なっ……! この売れ残りブスババアが!」

「なんですって!?」

「うるさい!!!!!!!!」


ドン!! と机が大きく叩かれると青いカーテンが開かれて、中にいた黒ずくめの女医が、鬼の形相で馬鹿な大人二人を見下ろしていた。


「ここは私の診察室です。今すぐ黙るか死ぬか選びなさい」



 彼女の氷のように冷たい双眼に射抜かれて、長椅子に座っていた成人男女三人組は、下を向いて押し黙るしかなかった。

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