目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

周顗11 周顗さんつおい1

謝鯤しゃこん周顗しゅうぎさんに言う。


「お前さんは神殿に立つ樹のようだな。


 遠くからそいつを見てみりゃ、

 ピンと伸びて青空を切り払っている。


 けど近付いてみてみりゃ、

 その根元には狐が巣を作ってる。

 抜け毛だ糞尿だでどろどろだ!」


色々ド汚い手でのし上がったくせに

なにお澄まししてやがんだてめえ、

そんな感じですね。


けど、周顗さんはしれっと返す。


「枝葉が青空を払うと言ったところで、

 実際にその高みに

 達しているわけでもない。


 それに狐どもが

 入り乱れているからと言って、

 樹そのものが

 汚れていることにもなるまい。


 ものは見ようだよ、謝鯤君。

 汚れているように見えるのは、

 君がそう言ったものを

 抱えているからではないのかね?


 はいはい自己紹介乙wwwwww」




謝幼輿謂周侯曰:「卿類社樹,遠望之,峨峨拂青天;就而視之,其根則群狐所託,下聚溷而已!」答曰:「枝條拂青天,不以為高;群狐亂其下,不以為濁;聚溷之穢,卿之所保,何足自稱?」


謝幼輿は周侯に謂いて曰く:「卿は社が樹に類さん。遠きより之を望まば、峨峨として青天を拂う。就きて之を視れば、其の根には則ち群狐に託ちたる所となり、下は溷れの聚まりたるのみ!」と。答えて曰く:「枝條の青天を拂うるに、以て高きを為さず。群狐の其の下に亂るるに、以て濁れるを為さず。溷れの聚むるを穢きとせるは、卿の保ちたる所なれば、何をか自れを稱せるに足らんか?」と。


(排調15)




汚職やめろ的謝鯤さんの皮肉、全く通じてません。周顗さんつおい……。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?