東晋百年の計を確立したと言っていい、
影の大英雄、
ぶっちゃけ温嶠さん、人々から、
いわゆる一流どころからは
やや格が落ちる人物として語られていた。
まぁ実際のところ、ある程度
初めて長江を渡ってきたし、仕方ない。
とは言え温嶠さん自身にとっては
つらく、悲しい事だったようだ。
いわゆる一流どころの人物の
話題が終わろうとしても、
なかなか自分の名前が出て来ないことに、
いつも青ざめていたそーな。
世論溫太真,是過江第二流之高者。時名輩共說人物,第一將盡之閒,溫常失色。
世の溫太真を論ずるらく:「是れ江を過れる第二流の高者なり」と。時の名輩の共に人物を說きたるに、第一の將に盡くされんとせるの閒、溫は常に色を失う。
(品藻25)
他サイトで世説新語をやった時世代順じゃなくて知名度順で並べたら、温嶠が見事にこの一話しか残らなくて爆笑しました。