王濛1 オウ、モウ……
王濛さんが蛮族の言葉に出くわした。
さっぱりわからない。
oh... moh...
呆然と王濛、呟く。
「葛盧……
介の葛盧さえいてくれれば……」
王仲祖聞蠻語不解,茫然曰:「若使介葛盧來朝,故當不昧此語。」
王仲祖の蠻語を聞くも解さざれば、茫然として曰く:「若し介の葛盧をして來朝せしむらば、故より當に此の語を昧さざらん」と。
(言語68)
葛盧
春秋に載っている、介と言う国の王さま。魯の国に外遊に出た際、そこの牛の鳴き声を聞いて、その意思を読み取った……と言うのだが、「この牛は私の三頭の子が生贄になってしまい哀しいと言っています」って、誰がそれを確認したんだよおい。葛盧以外にも意思読み取れるやついたのかって言うか大体その牛語通訳が合ってるかどうかってどうやって判断するんだよって言うかそもそも蛮族は牛扱いですかいえまぁこの当時の中華人のメンタリティからすりゃそれが自然な発想でしょうしねって言うか、あーツッコミ追い付かねえぞくそ。