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謝尚3  天空のメロディ

謝尚しゃしょうに較べられることを

不満に思う人がいた。


そう言う人が割と多かったらしい。

ブサメンだったのかな、謝尚。


だから桓温かんおんさま、釘を刺している。


「お前らな、そんなこと

 軽々しく言うもんじゃないぞ。

 あれに琴を持たせて、

 北の窓の下、膝立ちで爪弾かせてみろ。

 あれこそが天空のメロディだ、って

 ビビるからな」




或以方謝仁祖不乃重者。桓大司馬曰:「諸君、莫輕道仁祖。企腳北窗、下彈琵琶、故自有天際真人想。」


或る者、以て謝仁祖に方ぶるを乃ち重きとせざる。桓大司馬は曰く「諸君、輕く道う莫かれ。仁祖の北の窗の下にて企腳し、琵琶を彈けるに、故より自ら天に際す真人の想有り」と。


(容止32)




「容止」編として考えると云々かんぬん。それよりも北の窓に込められてる寓意を教えてくれ。


ここも礼記か。礼記なのか。

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