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058 幸運の兆し

「あ…」

「どうしたの?」

電車に乗っていた時、思わず声が出た。

それを、隣の老婦人が聞いていた。

「虹が出ていたので」

窓を指さすと、彼女はスマホで撮影した。

「良いことあるかな」

と微笑みかけると、彼女は別のアプリを立ち上げていた。

「推しが来た!」

近くの乗客はスマホを取り出した。

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