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第327話 祭りの夜は熱く燃える

―――八雲の寝室の隣にある部屋へと向かっっていく、


ノワール


フレデリカ


カタリーナ


イザベル


エヴリン


そして、更にそれに加わるエルドナ―――


手持ち無沙汰になっていた八雲だったが、暫く待っていると、スゥッと隣の部屋の扉が開いて、


「―――オオオォ!」


次々と部屋から出てきたノワール達を見て八雲は思わず声を上げた―――


「どうだ?我のこの恰好は?/////」


―――なんとバビロン空中学園高等部の女子制服を着たノワール。


「これは……何の職業なのでしょうか?/////」


―――この異世界には存在しないチアガール姿をして両手のポンポンまで装備されたフレデリカ。


「これはさっきユリエルさんが着てらっしゃいましたわよね?」


―――今回はピンク色のナース服を纏ったカタリーナ。


「アウッ!こ、こんな可愛い服……わたしには/////」


―――メイドはメイドでも水色基調の布で造られた超ミニスカートメイド服のイザベル。


そして―――


「ウフフッ♡ どうかしら?似合ってる?/////」


「な、なんだかピッタリとしていて……恥ずかしいわ/////」


―――胸元が零れそうな黒バニースーツを纏ったエヴリンと、


―――同じく胸元が危ない白バニースーツ姿のエルドナだった。


全員文句のつけどころがない美女揃いの上に、全員がコスプレ状態というシチュエーションに八雲の股間は一気にドクン!と脈打つ。


「フフフッ♪ どうだ!八雲?『龍紋の乙女クレスト・メイデン』達のこの艶姿は?興奮したか?/////」


「これはヤられたな。俺の敗北だわ……」


八雲の降参宣言に満足そうなノワールは他の五人と八雲ににじり寄ると、


「さあ♡ 一緒にベッドへ行こうではないか/////」


そう囁いて全員でベッドに雪崩れ込むのだった―――






―――キングサイズより更に巨大な八雲のベッド


「あのぉ~本当に私が一番最初でいいのかしら?」


最初の相手に推されたのは―――エルドナだった。


「お前、自分で初めてだと言っていたではないか?だったら一番に抱いてもらえ!」


初めてだというエルドナのためを思って一番初めを譲るノワールに、他の乙女達も同意していた。


「ありがとう……えっと、それでは八雲様……キャッ?!/////」


ベッドの上にペタンと座り込んでいたエルドナを八雲がそっと押し倒した。


白バニースーツを着たまま枕元に頭を下ろして、横になった途端にスーツから零れそうな双乳が、たゆん♪ と揺れ動いた。


「エルドナ……綺麗だ」


「ひゃ、ひゃい!あ、あの、ありがとう……ございます/////」


―――長寿のエルフの長として生きてきたエルドナも、その血筋と立場から出会いというものに縁がなく、サッサと結婚したエヴリンを内心羨ましく思っていた。


そんなエルドナもついに初めてを捧げる男性に巡り合えたかと思うと、胸の鼓動が弾むのを抑えることが出来ない。


「前もって言っておくけど、俺には『神の手』っていうスキルがある。触れただけで快感を得られるスキルで、初めての時の痛みも感じさせたりしない。だから安心して俺に任せろ」


「は、はい。お願いします/////」


笑顔を返すエルドナの頬にそっと掌を当てた八雲は、そのまま顔を近づけてエルドナの唇を塞ぐ―――


「んっ!……んんっ……んちゅ……うん……チュッ……ちゅるっ……ンンッ?!……ちゅぷっ♡ にゅぷ♡ んあっ♡/////」


―――優しく触れた唇を何度も重ねて、そこから少しずつ開かせたエルドナの瑞々しい唇の間に舌を侵入させて、彼女の舌に挨拶するように絡みつけていく。


優しく溶かすようなキスを繰り返しながら、その舌先にも『神の手』は発動しているので、キスだけで処女のエルドナはビクビクと身体を震わせる。


そうしてバニーガールの恰好ならではの剥き出しの肩に手で触れて優しく撫でると、仰向けなのに形の崩れない双乳の片方に向かっていき、そしてスーツのカップ上から触れる。


「んんっ♡……あんっ♡ ああっ! んうっ♡/////」


優しく揉み出した胸の感触はカップの上からでは、はっきりと感触が伝わってこない。


「エルドナ……スーツ脱がすよ」


「あっ♡……は、はい/////」


少し背中を浮かせて、コルセットのように交差した紐で結び絞められていた結び目を解くと、バニースーツに余裕が出来て八雲はそのまま足元に向かってスーツをズリ下ろして脱がせる。


この異世界にはファスナーというものが存在しないので、ベルトやボタン、紐で止めている服が多い。


まるで皮を剝かれるようにスルンと脱がされたエルドナは、プルン♪ と巨乳が八雲の目の前に現れ、存在感のあるその胸の先端には色白の肌に添った薄ピンクの突起が露わになっていた。


エルドナの隣に横になった八雲は、またエルドナとキスを交わしながら、今度は地肌に直接触れる感触を楽しみながら、柔らかく形を変える胸を弄んだ。


「―――んちゅ♡ んんっ! ハァ♡ あんっ♡ いや……アンンッ♡/////」


舌を絡めながら、モチモチしっとりした肌の感触を楽しみながら、掌の中心でツンと硬くなっていく先端を感じ取り、今度は指先でカリカリと小さく尖ったそれを転がし始める。


「あっ! あっ! あっ! あっ♡―――ハァハァ/////」


身体を震わせて、息が荒くなっていくエルドナ。


その様子を見て今度は下半身に向かって手を伸ばす八雲は、網タイツの下の下着の中にまで手を滑り込ませて、エルドナの未開の地に触れてみると、もうそこは熱が籠っている。


初めての男性経験が『神の手』などという女性相手にチートなスキルを持っているのだ。


身体を異性にこれほど触れられたことのないエルドナが過敏に反応してしまうのも致し方がないことだろう。


「そ、そこはっ!アウウンッ♡ あっ♡! あっ!ダメッ♡! なに……これっ♡! こんなのっ!……初めてぇ♡/////」


(なにこれぇ!?わ、わたしのからだ、どうなっているの!?八雲様の手……気持ちいいぃ♡♡)


その過敏な反応を見て八雲は一度絶頂を与えておこうと考え、


「ああっ♡! ああっ♡! ダメッ! それはっ♡ アハァアッ♡ な、なにこれっ!? いや、なにか!くる!きちゃうゥウウッ♡ アァアアアァアアア―――ッ♡!/////」


普段はお淑やかなエルフの長老であるエルドナが白バニーのウサミミを着けながら、股を開いて腰を上下に細かい動きでビクビク震わせながら絶頂して痙攣していた―――


「アウゥ♡……アアアァ♡……ハァハァ♡……ウンン……アウッ♡/////」


まだ痙攣が止まらないエルドナの絶頂を見ながら、八雲も服を脱ぎ捨てて全裸になっていった―――






「―――あ“お”お“ほぉ♡! おふっ♡! えあぁ♡! うひぃ♡!/////」


恍惚として破顔したエルドナの様子を少し離れたベッドの端で見つめるノワール達……


「八雲様……あれ、本気でエルドナ様のこと攻めていらっしゃいますわよね?/////」


カタリーナが顔を赤らめて囁く。


「ああ、八雲のヤツ、エルドナのことを本気で堕としに掛かっているな……はぁ♡ 我もあのくらい攻められたい/////」


組み敷かれて好き勝手に翻弄されるエルドナに、むしろ羨ましさを感じるノワール。


「でも、八雲様のことだから……絶対皆、あれをやられるんだよね……/////」


一晩だけだが快感を身体に叩き込まれたイザベルも、ゴクリと息を呑んで期待した瞳を八雲に向けていた。


「ウフフッ♡ これだけの美女六人を相手に、むしろ期待させるような御方の女になれるなんて幸せなことよ♡/////」


エヴリンの言葉にフレデリカも頷く。


「エヴリン様の言われる通りですわ♡ きっと今夜は誰も眠らせてもらえませんわね♡/////」


そのフレデリカの言葉に全員が期待に満ちた瞳で、八雲とエルドナの絡みつく姿を見つめるのだった……






「―――し、しぬぅ! も、もう、しんじゃうゥウウ♡! あっ♡! また、またくるっ♡! きちゃう!アァアアアア―――ッ♡!/////」


もう何度目か分からない絶頂の波がエルドナに押し寄せた時、八雲も最高調に高まっていた―――


「ハァハァ!もう俺も、イクぞっ!―――エルドナ!!」


―――そう宣言をした八雲に意識が飛びかけたエルドナは、そうしなければならないと教えられたかのようにして両腕、両脚を八雲の身体に絡めて抱きついてきた。


最後にエルドナの一番奥まで届いた欲望を解放する―――


―――八雲の目にはエルドナの下半身に浮かび上がった『龍紋』の淡い輝きが飛び込んでくる。


まるで新しい雌にマーキングした獣のような高揚感を得た八雲は、次の獲物に視線を向けていた―――






―――獣と化した八雲に掴まったイザベル


―――仰向けになった八雲の上になるフレデリカ


―――ピンクのナース服を着たカタリーナを四つん這いにさせて、


―――ベッドの中央で仰向けのエヴリンの上に四つん這いになったノワール


人妻だったエヴリンの色気は、その喘ぎ声ですら八雲を興奮させる。


「―――ア“ア”ア“ッ♡! アウッ♡! ンンッ?! んんっ♡ んあっ♡ ちゅぷっ♡ チュッ♡ ンンッ♡/////」


突然ノワールがエヴリンの唇を奪い、舌を絡め始めた。


その白い肌の美女と褐色の肌の美女のコントラストが八雲に視覚的な刺激を与え、そしてそれがダイレクトにスイッチを入れる―――


「ああっ!!ふたりとも最高だっ!!もう、イクからなっ!!!―――受け止めろォオオッ!!!」


叫びながら八雲がふたりに欲望を解放する。


「あ“あ”あ“ぁ♡―――スゴイィわぁ♡!/////」


「まだ、まだこんなに♡ われの、いっぱいぃ♡!/////」


―――そうして、


窓の外が白む頃まで、八雲と六人は何度も交わり全身に欲望を浴びせ、誰も動けなくなったところでその乙女達に囲まれながら八雲も漸く眠りにつくのだった―――






―――バビロン空中学園 学園祭二日目


今日も晴天に恵まれたバビロン空中学園は、朝から教員達の火球ファイヤー・ボール花火で開催のお知らせが響き渡り、浮遊島の街や地上の首都レッドからの一般客が続々と学園に向かって来ていた―――


昨夜は明け方までお楽しみだった八雲も、超人的なスタミナで今日も元気に学園へと登校して闘技場で今日、明日と行われる―――


―――『激闘!!闘技場コロシアム


その予選準備に取り掛かっていく―――


八雲の造り上げた闘技場コロシアムは、校長達に言った通り一万人分の観客席は満席状態になり、予選にも関わらず賞金の金貨二枚は一日目の興行で確保出来た。


そして観客席から人々の歓声が湧き上がる中、中心にある広大な闘技フィールドに前日申し込みをしたヴァーミリオンの闘士達が入場口から続々と入場し始めた。


前日の申請に訪れた選手は最終的に総勢二百二十四名に上る。


八雲の投影プロジェクション魔術を見て、此処に集った強者達は賞金や名声、純粋な腕試しと目的は様々だ。


だが、その武器を持ち闘技場に集まる選手達から立ち昇る独特の闘気は観客席で観戦する一般客達にまで伝わっていく。


これからの予選に期待を膨らませる観客達のスパイスとなっていた。


そうして予選開始時刻、午前十時になるのだった―――



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