それから数日後、少し元気が出た私は以前と同じように学校へ向かう。

「いってらっしゃい」

「ごめん、今日は高校の子と遊ぶから……ちょっと帰り遅くなる」

「生徒会、最近は無いの？」

「ああ、他のクラスからボランティアで手伝ってくれるようになったから大分負担が減ってさ。これからはたまに行くくらいで良さそう！」

「そう、良かったね」

　亜里沙の件もあってか、葵も以前ほど私の行動や門限に口うるさく注意する事もかなり減った。

　私の精神的な負担も考えて好きにさせてくれているのかもしれないが、ここ最近はやけに優しい。

「じゃあ、行ってきます」

「行ってらっしゃい」

　そして、私は家を出て学校に向かった。