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第21話 もしかして赤い糸で結ばれている? (3)

「ちょ、ちょっと~~~! どう言うことだよ~!? ~、お前の言葉って~、曖昧な言い方だから~。僕はよくわからない~? 理解ができないよ~! だからちゃんと~! ちゃんと、よ~! 教えてくれよ~、~~~!」


 年上の何太后駄女神さまを彼女や自分の妻のように名指しで呼んだり、お前と平然と呼び続け。それで我が家の駄女神さまが不快感を募らせると言うこともなく、どころか?


「ふっ、ふふふ」


 と奴が大変に喜んでいる辺り。僕は釈迦の掌の上で弄ばれている孫悟空と変わらいないのかも知れない?


 それでも僕は、「何だ?」、「何事だ?」、「何のことだ?」、「何を隠しているのだ?」とギャギャとお猿さんのように騒ぎながら尋ねた。


 だけど僕の何太后さまお釈迦さま、三蔵法師さまは、


「うふっ、ふふふ、内緒……。李儒理樹が今のお父さまとお母さまに朕のことをちゃんと紹介をしてくれる時に話すから。ふっ、ふふふふふふ……」


 と、僕に緊箍児呪きんこじじゅを唱えてくるから。僕は孫悟空のように、自分の頭を押さえながら。


「うぉ、おおおおおおっ! い、一体、何~! 何なんだよ~、~!? 僕に包み隠さずに教えてくれよ~、~! 頼むからぁああああああっ!」


 僕はこの後も絶叫交じりで、何太后さま家の駄女神さまの名前を叫びつつ、新婚ホヤホヤ夫婦? の間に内緒事はよくない。


 だから今直ぐ教えてくれと嘆願を続けるのだった。



 ◇◇◇



「リ、李儒理樹~! あ、あれを……。あれを見てみろ、李儒理樹~! 前世の悪しきそなたの無くなったはずの足が! 足が~~~! ニョキニョキと生えてきている~~~!」


 僕が凝りもしないでギャギャ喚きながら何太后さまの内緒事は何かな~? と問いかけながら騒いでいると。

 何太后さまは頭を抱える僕の可笑しな様子を見て『クスクス』と笑うの辞め、御自身の顔を真っ青にしながら絶叫交じりで僕へと教えてくれた。


 だから僕は何太后さまの言っていることが本当なのか? 嘘なのか? 確認するために前世の僕の無くなったはずの足を。


「えぇ!うそ~~~!?」


 と言いながら確認した。


 するとこの通りだ!


 僕は前世の悪しき僕の破壊された足を凝視すれば、破損された箇所から自己再生され、ニョキニョキとアニメの悪者キャラのように伸びてくる足を見た。


 だから僕の口から今度は、


「本当だぁああああああっ!」


 と納得した声も吐かれたから。


「じゃろぅ、李儒理樹……?」


 何太后さまは後ろを振り向き、僕の顔を見ながら、自分の言葉に嘘偽りはないだろう? と尋ねてきた。


「うん」


 僕は何太后さまの問いかけに対して頷いた。


 でッ、その後は、僕と何太后さまの二人は、前世の僕との魔力、体力勝負の消耗戦を埴輪仕様のおもちゃの兵隊達と続けているのだ。


 だから僕と何太后さまの魔力と体力の消耗も大変に激しく。二人は「はぁ、はぁ」と肩で息を始めだしたから。僕は何太后さまの軍師らしく色々と思案……。策を考え……。ポン! と浮かんだ! 閃いたから!


~! この城郭は洛陽だよね~?」と尋ね。

「うん」とアイツが頷けば。


「洛陽の城の中に~。誰か~、他に武将はいないの~?」と尋ね。


「もしもいるようならば、誰でもいいから呼んでよ~!」と嘆願して。


「誰もいないならば女神の力で誰でもいいから呼んでよ~、お願いだ~! 僕達二人であいつを倒すのに火力が足りないから~。いくら何度も手足魔法や鉄騎馬突撃で破壊しようと、自己再生で復活するから。僕達二人の方が奴よりも~、魔力、武力が尽きるのが早いから~、頼むよ~、~、お願い~」


 僕は何太后さまへと嘆願をした。


「う~ん、誰かいればいいのじゃが……」


 僕が何太后さまへと嘆願をすれば、彼女は直ぐに考える人へとなり、呻り始めるけれど。アイツは洛陽城内に誰がいるかわからないとふざけたことを僕に告げてくるから。

 だめだ、こりゃ~と僕は、何太后さまの可愛く呻り、考える人になっている様子を見て、苦笑を浮かべつつジェスチャーをしたのだった。




 ◇◇◇





(済)

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