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第22話 大将軍様登場です! (1)

「姉上さま~~~! 皇甫嵩~~~! どちらでもいいから~~~、今直ぐに~~~、朕の許へときて~~~、おねがいじゃ~~~! そして朕と李儒理樹の助太刀を頼む~~~、頼むよ~~~!」


 何太后さまが僕の嘆願と言うか? 後で僕にお尻ペンペンの刑に遭いたくないからと。主である僕の下知をちゃんと聞き入れ──洛陽の城郭へと向け叫び、何度も嘆願をしたのだ。


「…………」


 でもこの通りで、洛陽からは何の返事が返ってこないし、家の駄女神さまの兄上さま……、じゃなかった。(笑)


 この世界はアプリケーションゲームのの世界だから太古の英雄さま達は僕や何太后さまも含めて、みんな女体化する世界だから、何太后さまの姉上さま……。漢の近衛隊の将軍をしていた何進大将軍や……。


 何太后さまの忠実な僕……。わんちゃんらしい、黄巾党の乱で名声を上げた皇甫嵩将軍や劉備玄徳、公孫瓉の師匠でもある軍師の盧植(子幹)や呂布の義父でもある丁原などの名を呼び、叫ぶのだけれど。


 まあ、この通りで中々お助けレディー達の反応の方もない状態が続くけれど。


 それでも僕達二人は諦めることをしないで、我が家の駄女神さまが御姉さま達に助け舟を嘆願している最中に僕は、前世のボスモンスター化している僕へと。


「混乱! 発動ー!」


 僕は魔力量を余り使用しない小技……。


 でもゲームと同じで知能、智謀が低くなっているモンスター相手ならば、何処かの力と武だけが取り柄な猛将さま達と同じで、大変に効率よく効いて──。前世の僕がまた自分の顔へとパンチ! パンチ! と殴り始めるから。

 僕達二人は仲良く魔法スキルで時間稼ぎをおこなっている最中……。


 しかし僕が先ほども説明をした通りで、混乱では前世のボス化した僕に対しての致命傷にはならないから。本当に誰か僕達二人を助けてよ……。このままだと僕と何太后さまの魔力と力が完全に消費して、今度は二人で夫婦仲良くキョンシーになってしまうよ、と思えば。


 う~ん、最悪僕が、自分の何太后大事な物を守るために。前世の僕に魚鱗の陣で体当たり──! 自爆をするしかないかな? と覚悟を決め!


 僕は何太后さまの容姿を見詰めながら。


 エッチ! スケッチ! ワンタッチ! をすればよかったと後悔の念を抱くのだった。



 ◇◇◇




(済)

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