「お~~~い!
「何太后~、陛下~! どうされたのですか~~~!?」
「……いや、どうされたって御二人……。何か襲われているようですが……。あっ、ははは」
僕が自分の埴輪仕様のおもちゃの兵隊達へと。
「スキル! 騎馬隊に変化ー! そして魚鱗の陣を発動!」と叫び──!
前世の悪しき、○ースベイダー卿のような僕へと自爆覚悟の体当たりを決意すれば。洛陽の城壁から大変に気が抜けた女性の声音が──!
そう
「えっ!」
「何?」
何太后さまと僕は夫婦仲良く驚嘆しながら声が聞こえた方へと視線を変え、ダークエルフとなり、人の時よりも目が良くなった気がする自分の瞳で城壁を見詰め、確認をすれば。
洛陽の城壁の上で手を振る人の姿と只こちらを見詰めているだけの、三人の人影が見えるから。僕は誰だろう? と思うことはない。
まあ、ないよね。あっ、はははははは……。
だって女性一人は、
「お~~~い! 超可愛い妹~~~、どうした~~~? どうしたのだ~~~!? 姉の
と叫んでいるから。我が家の駄女神さまのお姉さまで間違えない。
だけどさ、我が家の駄女神さまのお姉さま、
なのに、この姉妹は二人揃ってダメダメなポンコツ女神さまのようだから僕は呆れて「はぁ~」と嘆息を漏らして。
僕が
「助けてぇ~~~! 助けてぇ~~~! 姉上さま~~~! 王允~~~! 皇甫嵩~~~! 朕と
「このままだと朕と
「あい、分かった!」
「は~い、王は何太后さまの忠実な僕です~!」
「我にお任せあれ~!」
三人の精霊のお姉さま……。戦妃さま達は何太后さまの願いを了承してくれると。
「とう~!」
「いや~ん」
「よっしゃぁ~!」
と威勢のある声をだしながら? 城壁の上から先ほどの僕達二人のように飛び降りると。