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第30話 舞姫追加です! (6)

「えっ! ちょ、ちょっと待ってよ! 何太后さま!」


 僕はタコさん、イカさんとなって、


「うぅ」、「うぅ~」、「うぅ、ううう」


 と迫ってくる何太后さまへと、自分の両腕を突き出したながら、主人公さまヒーローさまらしく『待った~!』をかけるのだ。


 でも我が家の何太后さまは、みなさんの知っての通りの駄女神さまだから。


「ほら、陛下、早く朕に接吻を……」


 と迫ってくるけれど。


 僕は只今女体化……。


 ダークエルフの美少女化している僕だから、超がつくほど妖艶で麗しい、この世界の美の女神でもある何太后さまにキスを攻められても。

 僕は何だか、ユリユリした気分に陥ると言うか? 


 僕は同性愛には興味が無いので。


「何太后さま~、キスは~、家に帰ってからにしてよ~。おねがいだよ~! 頼むよ~!」


 と絶叫交じりで嘆願をした。




(済)

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