それでも何太后さまは、
「うぅ、ううう」
と、僕の嘆願を無視して迫ってくるから。
僕は彼女の軍師! 先生らしく!
「特に~、今は前世の僕との戦の最中~! 戦闘の最中だから~! みんなの覇気や士気が落ちるようなことを漢の女王陛下である何太后さまがしたらダメだよ! みんなの見本になる女王さまにならないと~! わかった~、何太后さま~?」
と甲高い声音で注意をした。
「えぇ~」
だから何太后さま大変に不満のある声を漏らすけれど。
「今はだめ~!」
僕はまた何太后さまへと拒否を示すけれど。
《チュ!》
彼女の柔らかい頬へと僕は接吻……。
「残りは、この戦が終わり、日本に帰ってからね~」
と微笑みながら告げた。
「うん、わかった~。仕方がないの~」
何太后さまは僕の言葉を聞き、幼子のように拗ねた表情をするから。
僕は、このひとは本当に可愛いな~! と、心から思うのだった。
◇◇◇
(済)