『プイ!』と貂蝉の奴は僕に素知らぬ振りをツンツン! とすれば。
「お姉さま、戦場へと即急に戻りましょう~」
貂蝉は自分の姉である王允先生へと告げる。
「えぇ、戻りましょう、貂蝉……」
王允先生は貂蝉の言葉を了承したと告げると。自分の召喚している埴輪仕様のおもちゃの兵隊達──。ウイザード仕様へと視線を変え。
「みんな~、いきますよ~。
王允先生は自分が持ち、握る、魔法杖を天空へと掲げ、急ぎ足で戦場へと走り始める。
だから彼女が率いるウィザード隊の口から。
「ピィ~~~!」
「キャ~~~!」
「ピイピイ」
と威勢! 覇気! のある甲高い声が上がり──!
おチビちゃん達も必死に駆け足で王允先生の後を追う。
そんな姉の隊の様子……。背を貂蝉は見終えると。
「何太后さま~と李儒~、
貂蝉の奴は、自分と犬猿の仲である僕の首を何度も落としてやる! と当てつけのように告げ終われば、自分の兵が……
そう、貂蝉の姉である王允先生と同じく、ウィザード仕様になっている埴輪仕様のおもちゃの兵隊達……。
現地でもう既に魔法弾攻撃をおこなっている、自軍へと向け──。埴輪仕様お馬ちゃんを召喚して、騎乗をして、
「はい、やぁ~!」の掛け声と共に向かった。
その姿を僕は呆然としながら佇み見詰める……。じゃないよ! ないよね……?
そう僕は貂蝉がこの場から走り去ると直ぐに何太后さまへと視線を変え──!
ジロリ! と睨み。
「何~、どう言うことだ?」と尋ねた。
「……ん? 何が?」
(済)