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第47話 漢の御旗のもとに(3)

 同じ銀色の魅惑的なビキニアーマーを着衣した朱 儁しゅ しゅんさんもだけれど。王允先生や貂蝉達と一緒で、もう既に僕の思う通りの職種へと以心伝心のように変化をしてくれているから。


 僕は指示を出さなくて済んだので、ほっとして安堵……。僕は自分の胸を撫でおろして、


(助かった)


 と思えばね。


「……ん? どうした李儒理樹?」


 僕の傍で総大将らしく指揮を執る何太后さまが、重装甲仕様のロングボウ和弓隊での攻撃をする行為を辞めて、己の首を可愛く傾げながら尋ねてきた。


「……ん? 何でもないよ、何太后……。只少しばかりいい策はないか? と思案していただけだよ……」


 僕は日本の鎧姫武将姿でいる何太后さまへと、今は上手くいっている訳だから。お妃さまに余分心配やプレッシャーを与えたくないから、満身の笑みを浮かべながら、自分の首を振って何もないのだと言葉を返せば。


「何姉さんと皇甫嵩将軍の様子はどうだろう?」


 僕は何太后さまの軍師らしく。僕のことを気にする暇があるならば、戦の流れをちゃんと見ながら、自分の配下の将軍達の様子も常に把握するようにと遠回しに教える。




(済)

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