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第56話 前世の僕の最後(2)

「こちらも何進将軍の騎馬隊に負けるでない~!」


 何進大将軍に対して後れをとるものか! と叫びながら。皇甫嵩将軍もの装甲騎馬鉄部隊で埴輪仕様のおチビな装甲騎馬鉄部隊と仲良く突撃攻撃──!


「ギャァ、アアアアアアアアアアアアッ!」


 と更に前世の僕から悪者らしい絶叫が放たれるから。


「貴様等~! いけぇえええええええええっ! 突撃~~~!」


「「「「「ピィ、イイイイイイイイイッ!」」」」」


「「「「「キャァ、アアアアアアアアアッ!」」」」」


 何進将軍もの騎馬鉄部隊で前世の僕へと再度突撃攻撃を仕掛けるから──!


 二人の戦妃! 天女さまが率いる装甲騎馬鉄部隊は矢の如く真っ赤な光に包まれ前後に仲良く飛んでいき──!


 今度は前世の僕の右足へと突撃を……。それを一度ではなく何度も突撃を決行するから。


「ギャァ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!」


 前世の僕は刹那……。


 自分の口からまた断末魔のような絶叫を上げる。


「よ~し! 今がチャンスだぁあああああああああっ! 二人に後れをとるなぁあああああああああっ! 者共行くぞぉおおおおおおおおおっ!」


 先の二人……。何進大将軍と皇甫嵩将軍達に後れをとるなと、朱 儁しゅ しゅん将軍が盾さんから戟、槍、背龍偃月刀を持参する歩兵部隊へと無詠唱で──。シャラ、ラン、ラン~♪ とオ〇パイ丸出しの魔法少女変身……。


 そして彼女は変身を終えると自分が先頭でで両足を無くし、地面を這う情けない姿でいる前世の僕へと──!


「うぉ~、りゃぁ、あああああああああっ!」


「「「「「ピィ、イイイイイイイイイッ!」」」」」


「「「「「キャァ、アアアッ!」」」」」


 朱 儁しゅ しゅん将軍は自分が率いる埴輪仕様のおもちゃの兵隊達と仲良く甲高い声音で叫びながら、気勢を上げつつ前世の僕へと突撃を決行した。





(済)

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